Re: ミンク鯨Jストック問題
投稿者: aplzsia 投稿日時: 2009/09/29 04:29 投稿番号: [38320 / 62227]
>そもそも底引きでなんで浮魚類狙うんだ?中層トロールか流し網だろ?
なるほど、浮魚(pelagic fish)ではなく底生遊漂性魚(benthopelagic
fish)と言えばよかったんだね。
要するに、大西洋ダラやブラックシーバスは底引きトロールで
捕っていて、網に入ると上へ逃げるのに対し、オヒョウやヒラメは
下へ逃げるという性質があるから、上下の網目のサイズを変える
というやりかたで大西洋では資源保全型漁法を実用化してるという
ことだ。
>まあ、クジラを混獲しない定置網の編み目ってやつも、俺には想像つかんがな。
>それこそ誰か教えてやりゃいいんじゃねえの?あるんなら(笑)
北大西洋、北米大陸西海岸だと、刺し網(Gillnet)やカゴ網のロープが
鯨に絡み付いて外れなくなるというケースが多いな。
産経新聞論説委員(当時)荻原征三郎氏が月刊「正論」2002年
8月号で「米東部・ボストン沖の大西洋でナイロン製の太
い釣り糸をあごに絡ませたホッキョククジラが発見された」
と書いてるけど、そんなヤワなもんじゃないです。ホッキョク
クジラじゃなく北大西洋セミクジラだし。
seiron/koukoku/2002/ronbun/08-r3
あと小型のクジラだと海水浴場のサメよけネットに絡まって
窒息死するというのもある。
2002年IWC下関大会の時の科学委員会報告AnnexJに、そういう
時の対策、網を切るためのツールの写真まで添えた説明が出てるな。
前年に上記、荻原氏がひどく意地汚い揶揄の仕方をしている
セミ鯨「チャーチル」救出失敗のエピソードがあったせいか、
カナダ(ニューファウンドランド、メモリアル大学)と
米国(マサチューセッツ、Center for Coastal Studies)
の永年の経験を詳しく解説してます(AnnexJ Appendix7)。
たとえばランダムに網を切るのはよくないとかね。これは
中途半端に残った網の一部が永年にわたり、鯨を苦しめる
ことになるという問題です(別にセンチメンタルな問題
としてだけじゃなく、雌鯨の繁殖率を下げるという資源経済
の問題としてもこれは重要なんだけどね)。
一部の網を切ったあとで、潜ってしまう鯨をもう一度フォロー
するために、19世紀ヤンキー捕鯨のテクニックを使ってると
説明してるところがおもしろいな。昔は死ぬと沈むクジラが
浮かび上がるのを待つ間、鯨油樽をブイとしてロープの先に
付けていたという話ね。まあ現代だったらブイだけじゃなく、
できれば音波発信器+VHFも付けるということなんだけど。
この報告書は反捕鯨という立場ではないから、たとえば韓国や
日本のような、鯨肉市場があるところでは、漁師に混獲クジラ
が保護対象の鯨種か、そうでない鯨種か見分けるエデュケイ
ションが必要でしょうとも書いてるね。(産経の論説委員は
IWC科学委員会報告書なんか読まずに『【論文】変化してきた
IWC/今こそ欧米の身勝手な論理を突き崩せ・捕鯨再開へ、
日本よ反転攻勢だ』なんてことが書けちゃうんだな。)
それでだオッさん、わしが長々とルコシェック(あるいは
ルコスチェク)論文の中心からはずれた些末な話に付き合っ
てるのは、まだ原論分を読んでないからだ。
ところが日本側からはすでにこのアニマル・コンザヴェイ
ション誌10月号の論文に対する反論が出てるのだね。
今年のIWC科学委員会報告本文20頁と少数意見を集めた
Annex RのR5だ。
これが非常にわかりにくいのだね。
ルコシェックの論文は、日本国内鯨肉市場のミンククジラ
半数近くが非常に少ないJストックで、これでは現状でも
危ないし、小規模沿岸捕鯨を再開したらもっと危なくなる
だろうという単純明快なものだ。
それに対して日本からの反論は非常にわかりにくい。
捕鯨賛成派、反対派を問わず、たぶん国会議員で理解できる
人は一人もいないでしょう。
水産庁は国会および国会議員を選んだ国民に対して、説明
する責任があるでしょうね。そうでないと、われわれ日本
国民は内外で、何がなんだかわからない議論を続けること
になる。
なるほど、浮魚(pelagic fish)ではなく底生遊漂性魚(benthopelagic
fish)と言えばよかったんだね。
要するに、大西洋ダラやブラックシーバスは底引きトロールで
捕っていて、網に入ると上へ逃げるのに対し、オヒョウやヒラメは
下へ逃げるという性質があるから、上下の網目のサイズを変える
というやりかたで大西洋では資源保全型漁法を実用化してるという
ことだ。
>まあ、クジラを混獲しない定置網の編み目ってやつも、俺には想像つかんがな。
>それこそ誰か教えてやりゃいいんじゃねえの?あるんなら(笑)
北大西洋、北米大陸西海岸だと、刺し網(Gillnet)やカゴ網のロープが
鯨に絡み付いて外れなくなるというケースが多いな。
産経新聞論説委員(当時)荻原征三郎氏が月刊「正論」2002年
8月号で「米東部・ボストン沖の大西洋でナイロン製の太
い釣り糸をあごに絡ませたホッキョククジラが発見された」
と書いてるけど、そんなヤワなもんじゃないです。ホッキョク
クジラじゃなく北大西洋セミクジラだし。
seiron/koukoku/2002/ronbun/08-r3
あと小型のクジラだと海水浴場のサメよけネットに絡まって
窒息死するというのもある。
2002年IWC下関大会の時の科学委員会報告AnnexJに、そういう
時の対策、網を切るためのツールの写真まで添えた説明が出てるな。
前年に上記、荻原氏がひどく意地汚い揶揄の仕方をしている
セミ鯨「チャーチル」救出失敗のエピソードがあったせいか、
カナダ(ニューファウンドランド、メモリアル大学)と
米国(マサチューセッツ、Center for Coastal Studies)
の永年の経験を詳しく解説してます(AnnexJ Appendix7)。
たとえばランダムに網を切るのはよくないとかね。これは
中途半端に残った網の一部が永年にわたり、鯨を苦しめる
ことになるという問題です(別にセンチメンタルな問題
としてだけじゃなく、雌鯨の繁殖率を下げるという資源経済
の問題としてもこれは重要なんだけどね)。
一部の網を切ったあとで、潜ってしまう鯨をもう一度フォロー
するために、19世紀ヤンキー捕鯨のテクニックを使ってると
説明してるところがおもしろいな。昔は死ぬと沈むクジラが
浮かび上がるのを待つ間、鯨油樽をブイとしてロープの先に
付けていたという話ね。まあ現代だったらブイだけじゃなく、
できれば音波発信器+VHFも付けるということなんだけど。
この報告書は反捕鯨という立場ではないから、たとえば韓国や
日本のような、鯨肉市場があるところでは、漁師に混獲クジラ
が保護対象の鯨種か、そうでない鯨種か見分けるエデュケイ
ションが必要でしょうとも書いてるね。(産経の論説委員は
IWC科学委員会報告書なんか読まずに『【論文】変化してきた
IWC/今こそ欧米の身勝手な論理を突き崩せ・捕鯨再開へ、
日本よ反転攻勢だ』なんてことが書けちゃうんだな。)
それでだオッさん、わしが長々とルコシェック(あるいは
ルコスチェク)論文の中心からはずれた些末な話に付き合っ
てるのは、まだ原論分を読んでないからだ。
ところが日本側からはすでにこのアニマル・コンザヴェイ
ション誌10月号の論文に対する反論が出てるのだね。
今年のIWC科学委員会報告本文20頁と少数意見を集めた
Annex RのR5だ。
これが非常にわかりにくいのだね。
ルコシェックの論文は、日本国内鯨肉市場のミンククジラ
半数近くが非常に少ないJストックで、これでは現状でも
危ないし、小規模沿岸捕鯨を再開したらもっと危なくなる
だろうという単純明快なものだ。
それに対して日本からの反論は非常にわかりにくい。
捕鯨賛成派、反対派を問わず、たぶん国会議員で理解できる
人は一人もいないでしょう。
水産庁は国会および国会議員を選んだ国民に対して、説明
する責任があるでしょうね。そうでないと、われわれ日本
国民は内外で、何がなんだかわからない議論を続けること
になる。
これは メッセージ 38313 (monnkuii5gou さん)への返信です.
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