こんなのもあるな♪
投稿者: maeenntotyau 投稿日時: 2009/08/05 09:32 投稿番号: [36990 / 62227]
トナカイの血団子、シロイルカの脂肪付き皮など、極北の民の伝統食は!?カナダのイヌイット、北欧のサーミ、シベリアのネネツ、ナーナイ、北海道のアイヌ等々、先住諸民族の「食」の現在に迫る。
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4540050060.html
カナダ極北地域におけるシロイルカ資源の利用と管理*岸上伸啓(国立民族学博物館)(1) 問題の所在 資源問題に関する文化人類学的研究(資源人類学と呼んでおきたい)の目的のひとつは、地球環境を破壊することなく、資源を人類全体が将来も持続して利用しうるようにしながら、先住民やその他の人々が日々の生活においてその資源を利用することを可能にするため に は ど の よ う な 方 策 や 選 択 肢 が あ る か を 調 査 し 、 提 言 す る こ と で あ る ( 岸 上1999a:73)。そして資源問題を真に理解するためには、資源自体の生態的な条件とそれを利用する側の文化と社会の条件をともに研究することが不可欠である(秋道1999:101)。そのためには各地域におけるさまざまな資源の利用や管理の実態を現地において調査することが必要となる。 本稿ではカナダ極北地域のイヌイットが食料資源としている海棲回遊動物シロイルカに焦点を当て、シロイルカのような再生可能な海洋資源をいかに管理し、持続的に利用してい くか と いう 問題 を 考え て みた い 。カ ナダ ・ ヌナ ヴ ィク (Nunavik) のア クリ ヴ ィク 村(Akulivik)の事例を取り上げ、シロイルカ資源の利用と管理について紹介する(注1)。(2)資源としてのシロイルカ 北米の極北沿岸地域の海中に生息しているシロイルカは小型のクジラであり、ベルガクジラ(BelugaW
hale)やシロクジラ(WhiteWhale)と一般に呼ばれている。イヌイット名はヒ(キ)ラルガク(qilalugak)で、学名はDelphinapterusleucasである。シロイルカ の 体 長 は オ ス で 4 か ら 6 メ ー ト ル 、 メ ス で 約 4 メ ー ト ル で あ る (GravesandHall1988:26)。その体重はオスで最大約1000キログラム、メスで最大約700キログラムになる。シロイルカは15頭あまりからなる群(グループ)を形成し、行動をともにする習性をもち、季節的に回遊する。夏季から秋季にかけて数百頭からなる群を形成し、出産地と越冬地の間を移動することがある。 大型のシロイルカ1頭あたりからは約200キログラムの肉、約50キログラムのマッタック(脂肪付き皮部)、約300リットルの油(脂肪)を取ることができる。カナダの極北沿岸に住むイヌイットは肉やマッタックを食料資源として、脂肪(油)を燃料資源として利用してきた。カナダのハドソン湾やウンガヴァ湾では1850年から1900年頃にかけてハドソン湾商会(theHudson’sBayCompany)によって数千頭にもおよぶシロイルカが鯨油を取ると言う商業目的で捕獲され、個体総数が激減したことが知られている。
在では、シロイルカの商業捕獲は行われておらず、主にイヌイットによって食料資源として利用されている。
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4540050060.html
カナダ極北地域におけるシロイルカ資源の利用と管理*岸上伸啓(国立民族学博物館)(1) 問題の所在 資源問題に関する文化人類学的研究(資源人類学と呼んでおきたい)の目的のひとつは、地球環境を破壊することなく、資源を人類全体が将来も持続して利用しうるようにしながら、先住民やその他の人々が日々の生活においてその資源を利用することを可能にするため に は ど の よ う な 方 策 や 選 択 肢 が あ る か を 調 査 し 、 提 言 す る こ と で あ る ( 岸 上1999a:73)。そして資源問題を真に理解するためには、資源自体の生態的な条件とそれを利用する側の文化と社会の条件をともに研究することが不可欠である(秋道1999:101)。そのためには各地域におけるさまざまな資源の利用や管理の実態を現地において調査することが必要となる。 本稿ではカナダ極北地域のイヌイットが食料資源としている海棲回遊動物シロイルカに焦点を当て、シロイルカのような再生可能な海洋資源をいかに管理し、持続的に利用してい くか と いう 問題 を 考え て みた い 。カ ナダ ・ ヌナ ヴ ィク (Nunavik) のア クリ ヴ ィク 村(Akulivik)の事例を取り上げ、シロイルカ資源の利用と管理について紹介する(注1)。(2)資源としてのシロイルカ 北米の極北沿岸地域の海中に生息しているシロイルカは小型のクジラであり、ベルガクジラ(BelugaW
hale)やシロクジラ(WhiteWhale)と一般に呼ばれている。イヌイット名はヒ(キ)ラルガク(qilalugak)で、学名はDelphinapterusleucasである。シロイルカ の 体 長 は オ ス で 4 か ら 6 メ ー ト ル 、 メ ス で 約 4 メ ー ト ル で あ る (GravesandHall1988:26)。その体重はオスで最大約1000キログラム、メスで最大約700キログラムになる。シロイルカは15頭あまりからなる群(グループ)を形成し、行動をともにする習性をもち、季節的に回遊する。夏季から秋季にかけて数百頭からなる群を形成し、出産地と越冬地の間を移動することがある。 大型のシロイルカ1頭あたりからは約200キログラムの肉、約50キログラムのマッタック(脂肪付き皮部)、約300リットルの油(脂肪)を取ることができる。カナダの極北沿岸に住むイヌイットは肉やマッタックを食料資源として、脂肪(油)を燃料資源として利用してきた。カナダのハドソン湾やウンガヴァ湾では1850年から1900年頃にかけてハドソン湾商会(theHudson’sBayCompany)によって数千頭にもおよぶシロイルカが鯨油を取ると言う商業目的で捕獲され、個体総数が激減したことが知られている。
在では、シロイルカの商業捕獲は行われておらず、主にイヌイットによって食料資源として利用されている。
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