IWC科学委員会提出論文
投稿者: aplzsia 投稿日時: 2009/06/29 08:20 投稿番号: [36064 / 62227]
IWC科学委員会に提出された大量の論文に目を通しているといろいろな
ことがわかって面白いのだけれど、一昨日世界遺産に指定された
ドイツ、オランダ北側の海岸ね、ちょっと沖合にはいまだに第二次
世界大戦、第一次世界大戦その他の機雷、不発弾、敗軍が海洋投棄
した爆発物など、大量に沈んでいるのだそうだ。
これが航路浚渫、海中工事、漁場の整備なんかで邪魔になると、
これまでは単純に海中で爆破して処理をしていたようだね。
こういうことが鯨やイルカの耳、魚の浮き袋によいわけがないから、
3つの環境保護団体が改善を要請していた。
シュレスウィッヒ・ホルスタイン州の内務省が善処すると、約束を
したのだそうで、これに答えてドイツ連邦軍・海中音響地理研究所
が最も低コストで効果の優れた方法を開発した、という紹介が
今年科学委員会の環境部門に提出された論文SC/61/E21だ。
題名は’Underwater Unexploded Ordnance / Methods for a
Cetacean-friendly Removal of Explosives as Alternatives to
Blasting’。
ご丁寧にも保護団体の若い活動家, S.Koschinski氏と、ドイツ理系水産官僚
の重鎮、K.-H. Kock博士の連名論文だね。
答えは簡単で、爆発物を海中爆破する時に、周りをエアーバブルの二重の
カーテンで取り囲んでやるというやりかただ。爆発音の波長とバブル
カーテンの距離関係がミソなんだそうで、まあ考えてみりゃ高校生にも
よくわかる当たり前の話だね。
われわれにとってミソなのは、環境/自然保護団体と高級官僚、軍隊が
仲良く同じ目的で協力しあえる世界もあるという知見かな。
これは メッセージ 36047 (aplzsia さん)への返信です.
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