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Re: さて、aplzsia

投稿者: aplzsia 投稿日時: 2009/06/16 07:21 投稿番号: [35840 / 62227]
>カリブ海と西アフリカのクジラの、種毎のバイオマスと採餌種・採餌量は
>エコパス/エコシムを使った研究で、どう算出されたんだい?

論文+素材と方法の脚註を全部見ればわかるようになってます。

>まさか、大型ヒゲクジラ纏めてナンボのバイオマス(ヘイ、一丁あがり!)なんて
>雑で出鱈目な非科学じゃねえんだろうな?

たとえば、彼らのホームグラウンド、www.seaaroundus.org/
でreport/impactmodels/Morocco.pdf
by R Stanfordで第4表を見ると、バイオマスをきちんと滞在日数で調整してますね。
モロッコ沖でカップヴェールあたりまでカバーしてますから、サイエンス誌2月13日
論文の北西アフリカ海域とかなりオーバーラップしてます。

こういうのを最新の資料で補正したのがガーバー、モリセット、カシュナー、
パウリーのエコパス/エコシム推定ね。

Table 4.
Estimated biomass and residence time off Morocco for baleen whales Species_Biomass(t*km^-2)__Residence time (days) _北日本太平洋側
Minke_____0.0012___________20 ________0.0107t/km^-2
Bryde’s____0.0001___________90 ________ 0.0471t/km^-2  
Sei_______0.0003___________90 _________0.0562t/km^-2
Blue______0.0002___________90 _________0.0061t/km^-2  
Humback__0.0012___________60 _________0.0046t/km^-2
Fin_______0.0270___________90 _________0.0576t/km^-2

Total_____0.0309

参考までにhttp://www.iwcoffice.org/_documents/sci_com/workshops/SC-J09-JRdoc/SC-J09-JR21.pdf
から日本側のJARPN   IIの数値を出してきて右側の欄に書き添えてみました
けど、異常に多いですね。

科学委員会で指摘されてる、栄養段階の高い生物がきちんと減ってないと
いう問題がここでもあらわれてるようです。鯨研論文だと、通過する鯨の
日本近海滞在日数が書いてないのだけれど、この割引率が良くないのじゃ
ないかな?もしかして割り引いてないとか。そこまで行ってたらもうおしまい
です。

JR21.pdfのAppendix Bだと、ちゃんとまともな水産研究者の数値を引っ張って
きてるビンナガやカジキ、カツオで滞在日数180日と、割引をして入力してる
んだけどね。

>ザトウやミンクとニタリ、イワシとでは採餌の生態は全く違ってるぜ。

これについては鯨研、水産庁もあまり大きなことは言えないですよ。
一応ミンク、ニタリ、イワシ鯨は区別してるけど、あとは十把一絡げですからね。

熱帯、亜熱帯大西洋海域の場合、この辺に常駐している系群もあるナガス
クジラの生物量が圧倒的に多く、1998年のパウリー他論文の数値で最近の
研究とのズレはほとんどないです。

この数値というのは、大型動物プランクトン 71%、小型浮魚9%、
中深層魚 6%、 小型イカ類 2%で、酸素量の少ない海域でヒゲ
クジラに最適な群を作れる生物種の比率として合理的な数字です。

>だいたい該水域における通年の分布状況からして全然違う。

だから、この分布状況がガーバー他と違って鯨研論文ではよくわかんないのよ。
だいたいから、仙台湾で4週間以上イカナゴを食べてるはずのミンククジラが
かなりいるはずなんだけど、JR21.pdfのエコパスにはイカナゴ入ってないから
ねえ、たとえ分布状況がわかっても捕食対象の配分のしようがないじゃないの。

ガーバー他の場合、最近の目視調査やホエールウォッチングの情報まで
取り込んでるし(膨大な数の注参照)、小型魚類の分布状況はパウリーの
弟子たちが熱帯海域の水産庁に大勢いるからね、自分の庭みたいなもんだよ。

>ニタリの信用のおける生息数もわからんのに、亜熱帯温帯水域でクジラの
>採餌の魚類への影響がどうこうを論じるなんて、到底科学じゃねえと思うが、
>どうなんだ?(笑)

ピーター・ベストの最新の鯨本によると、大西洋でニタリクジラの推定値が
出しにくいのは、日本の「海賊」捕鯨船が大西洋熱帯、亜熱帯域で、ニタリも
イワシも区別せずに捕りまくり、捕獲報告もしなかったから、フィッター・
ヒッター・ソフトで生息数が出せないからだと書いてあるね。

同じ違法捕鯨でも、同乗科学者が暗号で統計を残し、ヒゲ板まで保存してた
からあとで餌種分析か出来たという旧ソ連とは大きな違いだね。
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