ポピュレイションとは何か?
投稿者: aplzsia 投稿日時: 2009/05/18 00:33 投稿番号: [34702 / 62227]
http://www.iwcoffice.org/_documents/sci_com/workshops/What_is_a_population.pdf
What is a population?
(つづき)
ポピュレイションという概念が中心的なものとして重要だとすれば、
一般に通用するポピュレイションという概念は入手可能で、
野外でいくつのポピュレイションが存在してるのか、それぞれの
複数ポピュレイションの間の関係はどう性格付けされるのか
というふうに適用できるものと誰でも期待するだろう。
さらに定義は客観的で十分に定量的なものであり、別個の
研究者が同じ課題に適用すれば、同じ結果が出てくるものと期待する
のもありだろう。
実際にはこういう意味で機能している「ポピュレイション」
という定義が共有されているなどということはほとんどない。
そうではなく、この言葉は定性的な説明に依存している
のがほとんどである。たとえば「同種の有機体で特定の
時間に特定の空間を占めているもののグループ」(クレプス/Krebs
の生態学教科書1994年版・表1)というふうにである。
共通の情報群を取り扱いながら、別々の研究者がポピュレイションの
数やその相互関係について異なった結論に達するというのも不思議ではない。
ポピュレイションとは何かという定義の難しさが、もう長らく
認識されているにもかかわらず、文献の中ではこの問題は奇妙なことに、
広大な未開拓領域として残されてされてきた。
最近のいくらかの展開は、この課題に関するより具体的な
努力がタイムリーだろうということを示している。
第1に、自然のポピュレイションに関する遺伝学的な研究が
爆発的に関心を集めている。これは高い頻度で多形化する
DNAマーカーが大量に取り出せるようになったということが
拍車をかけたためである。この方面の研究はポピュレイション
構造の検出力が強く、ポピュレイション・パラメータは
定型のやりかたで推定することができるので(一般的な形で)
ポピュレイションとは何かと定義する必要はない。
第2に、統計的方法が新たに開発され、サンプルのグループの中から
「ポピュレーション」の数を特定することができようになったこと、
あるいは一部これと同じことだが、ある特定個体をその出身ポピュ
レイションに帰属させることが出来るようになったことがある
(Paetkau et al. 1995; Rannala and Mountain 1997; Pritchard et al. 2000; Corander et al. 2003)。
この方法は広範かつ精力的に適用されている。
第3に、最近の理論的研究も実証的研究も以下のことを再強調している。
関心の対象であるポピュレイションの主要パラメータ(移出入率、
ポピュレイションサイズ、遺伝子的多様性)の推定に対して、採集
されなかったポピュレイション(”幽霊”)が干渉を与えている。
この現象によって出てくる潜在的バイアスの性質と強度を評価する
ことが「ポピュレイション」の定義に含意されるようになっている。
最後に、遺伝的データは保全と管理のための情報としてより頻繁に
利用されるようになっている (Moritz 1994; Waples 1995; Crandall et al. 2000;
Allendorf et al. 2004) 。実務上の理由でも、また生物学的な理由でも
「ポピュレイション」は自然の単位として保全と管理の焦点になっている
(McElhany et al. 2000; Beissinger and McCullough 2002),。ポピュレイション
の境界は管理(さらに法)にとって長い射程の意味を持っている。
What is a population?
(つづき)
ポピュレイションという概念が中心的なものとして重要だとすれば、
一般に通用するポピュレイションという概念は入手可能で、
野外でいくつのポピュレイションが存在してるのか、それぞれの
複数ポピュレイションの間の関係はどう性格付けされるのか
というふうに適用できるものと誰でも期待するだろう。
さらに定義は客観的で十分に定量的なものであり、別個の
研究者が同じ課題に適用すれば、同じ結果が出てくるものと期待する
のもありだろう。
実際にはこういう意味で機能している「ポピュレイション」
という定義が共有されているなどということはほとんどない。
そうではなく、この言葉は定性的な説明に依存している
のがほとんどである。たとえば「同種の有機体で特定の
時間に特定の空間を占めているもののグループ」(クレプス/Krebs
の生態学教科書1994年版・表1)というふうにである。
共通の情報群を取り扱いながら、別々の研究者がポピュレイションの
数やその相互関係について異なった結論に達するというのも不思議ではない。
ポピュレイションとは何かという定義の難しさが、もう長らく
認識されているにもかかわらず、文献の中ではこの問題は奇妙なことに、
広大な未開拓領域として残されてされてきた。
最近のいくらかの展開は、この課題に関するより具体的な
努力がタイムリーだろうということを示している。
第1に、自然のポピュレイションに関する遺伝学的な研究が
爆発的に関心を集めている。これは高い頻度で多形化する
DNAマーカーが大量に取り出せるようになったということが
拍車をかけたためである。この方面の研究はポピュレイション
構造の検出力が強く、ポピュレイション・パラメータは
定型のやりかたで推定することができるので(一般的な形で)
ポピュレイションとは何かと定義する必要はない。
第2に、統計的方法が新たに開発され、サンプルのグループの中から
「ポピュレーション」の数を特定することができようになったこと、
あるいは一部これと同じことだが、ある特定個体をその出身ポピュ
レイションに帰属させることが出来るようになったことがある
(Paetkau et al. 1995; Rannala and Mountain 1997; Pritchard et al. 2000; Corander et al. 2003)。
この方法は広範かつ精力的に適用されている。
第3に、最近の理論的研究も実証的研究も以下のことを再強調している。
関心の対象であるポピュレイションの主要パラメータ(移出入率、
ポピュレイションサイズ、遺伝子的多様性)の推定に対して、採集
されなかったポピュレイション(”幽霊”)が干渉を与えている。
この現象によって出てくる潜在的バイアスの性質と強度を評価する
ことが「ポピュレイション」の定義に含意されるようになっている。
最後に、遺伝的データは保全と管理のための情報としてより頻繁に
利用されるようになっている (Moritz 1994; Waples 1995; Crandall et al. 2000;
Allendorf et al. 2004) 。実務上の理由でも、また生物学的な理由でも
「ポピュレイション」は自然の単位として保全と管理の焦点になっている
(McElhany et al. 2000; Beissinger and McCullough 2002),。ポピュレイション
の境界は管理(さらに法)にとって長い射程の意味を持っている。
これは メッセージ 34700 (aplzsia さん)への返信です.
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