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Re: 非捕殺調査による食性研究の例

投稿者: aplzsia 投稿日時: 2009/05/14 08:01 投稿番号: [34453 / 62227]
<捕鯨記録で表示されたセミクジラ摂食ロケイション>

捕鯨記録と既知の個体の再目視が鯨の摂食ルートについてのわれわれの知識を
形作っている。18世紀の捕鯨者は南大西洋でセミクジラを8月から12月にかけては
最北(南緯30°)で、1月から7月にかけては最南(南緯40−55°)で見いだした (Townsend, 1935)。
8月から10月にかけては(冬と早春)多くの個体がヴァルデス半島(南緯42°、西経64°)
の繁殖海域にいた(Payne, 1986)。

あるシーズン (1961-62)にソ連の捕鯨船がアルゼンチン東方で1,312頭のセミクジラ
を違法に捕獲した (Tormosov et al., 1998)。ほとんどの鯨はヴァルデス半島東と
北東のパタゴニア棚で捕殺された。ヴァルデス半島のセミクジラの多くは10月後期に
減りはじめ、12月には去り終わっている。このことから捕殺された鯨の多くは、
繁殖海域から去り、ちょうどこの海域に到達した時の捕獲と思われる。

パタゴニア棚のこの海域は南へ向かう暖流ブラジル海流と、北へ向かう寒流
フォークランド/マルヴィナス海流がぶつかるところである。水温が層化する
この合流点は非常に生産性の高い漁場となっている。ヴァルデスの繁殖地で
時折行われる摂食とはちがい、この潮目がおそらくヴァルデス半島を離れた
多くの鯨たちにとっての最初の摂食ロケイションなのであろう。

ソ連が11月から4月にかけて捕獲した249頭のセミクジラの胃内容は、ミナミ
セミクジラの餌種が緯度によって異なるということを示している。
南緯40°以北で捕獲された鯨の胃内容はほとんどカイアシ類だった(92%)のに
対し、南緯50°以南ではほとんどオキアミ類(99%)だった。この中間部では
オキアミ類(71%)とカイアシ類(24%)の混合だった。夏(1−3月)に
胃は最も満たされていた。緯度による餌種の変化はオキアミ類の高密度な
群の発生頻度と分布に関連しているようだ。ナンキョクオキアミは寒帯前線(Fig. 2)
と南極大陸棚の間の高緯度地方に分布している(Atkinson et al., 2004)。
オキアミの密度は夏に最も高く、これはクロロフィルaの濃度と関連している
(Atkinson et al., 2004)。

1月から3月にかけて(夏)セミクジラは南緯50°以南で観察されている(Oshumi
and Kasamatsu,1986; Hamner et al., 1988)。この月間ではサウスジョージア
周辺(南緯53°,西経36°)で中型プランクトンとオキアミの生物量が南大洋のどの
領域よりも多い (Atkinson et al., 2001)。このことがパタゴニアのミナミセミクジラ
にとってもう一つの摂食目的地になっている理由だろう。

1900年代の初期に捕鯨者たちはサウスジョージア周辺で17万5000頭のヒゲクジラ
を捕獲した(Moore et al., 1999)。今日ミナミセミクジラはサウスジョージア
沖で見られる卓越した優勢種であり目視のピークは1月から5月にかけてである(Moore et al., 1999)。
ヴァルデス半島とサウスジョージアのセミクジラの関連を示す最も具体的な証拠は、
以前に半島で写真撮影された既知の鯨の3回の再目視である (Rowntree et al., 2001)。

鯨が絶食をしているのではなく、オキアミを食べているのでもない時には、彼らは
カイアシ類を食べているようだ。カイアシ類生息数の季節変動は高緯度地方で最も
強い(Woodd-Walker et al., 2002)。このことから、セミクジラにとっては高緯度
地方でのオキアミ生息数ピークの前後に、低緯度地方でカイアシ類を摂食するのが
利益をもたらすものと推察できる。いくつかのヒゲナガケンミジンコ目、カラヌス属の
極地性カイアシ類は脂質を蓄えており(Woodd-Walker et al., 2002)、これは皮脂
備蓄の貴重な補充源となる。

Atkinsonその他(2001)のSeaWiFSマップは10月から1月にかけて、クロロフィルa
の地理的高密度化が漸進していることを示している。もしカイアシ類がクロロフィルaの
時空的分布を追うように繁殖しているのならば、セミクジラはこの繁殖群を追って
最初にパタゴニア棚で摂食し、春の進行とともに棚沿いに南下し、サウスジョージアの
東側に達すると考えられる。
====================

炭素13の比率だけでカイアシ類とオキアミ類の区別や年齢差がわからない
かもしれないとご不満なら、窒素、酸素、硫黄でも、脂肪酸でも何でも使えば
いいです。1検体数百円から数千円でできます。

これら全部が同じだったら、もうそれは生態系の構成部分として、等価な
生き物として扱っちゃって全然かまわないです。人間が食べても味が同じ
になるはずですから。
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