Re: なぜ“捕鯨サークル”を3ヨコ
投稿者: aplzsia 投稿日時: 2009/04/17 08:39 投稿番号: [33376 / 62227]
>結局、鯨が減れば何か別の海洋生物が増える。
カリブ海、北西アフリカの場合、ほとんど影響ないというのがサイエンス誌
2月13日号の結論ですね。
問題なのはむしろ漁業の乱獲が、海洋生態系の貧困化をもたらしてると。
海洋生物の量総体は同じだとしても、魚のサイズが小さくなるとか、
クラゲが増えるとか、全体として生物的生産性が貧困になるというのが
フィッシングダウン、トップダウンの現象です。
これに対して、地球温暖化や海流の変化といった、ボトムの側の物理変化で、
生物種がそれに対するこれまでのような進化の対応で応じきれなくなって
貧困化するというのが、ボトムアップの海洋生態系崩壊です。
数年前までは、この双方の要因を別々に主張する人々が対立して論争のような
ことになってたようだけれど、最近は両方の要因を複合して理解する
丁寧な生態系モデルをつくろうという方向でまとまってるようですね。
ボトムアップ崩壊派だと、水産行政の失敗を認めなくていいことになるから、
無能な行政官には都合が良かったのだそうだ。
鯨食害論も、無策な水産行政官にはたいへん都合の良い理論だね。
>増えるのがマグロとかサバとかなら人間の漁業に直接的に貢献。
ミンククジラやイワシ鯨がマグロ食べたという記録はほとんどないね。
オキアミの群にヒゲクジラ類が突っ込んだら、たまたまマグロの稚魚もいた
という程度の混じり方らしい。
サバは稚魚で群をなしてるときに時々食べることはあるらしいけど、
ヒゲクジラの髭による濾過の性能に適してるのは、カタクチイワシ、カラフト
シシャモみたいに、もともとウジャウジャ繁殖して、稚魚が密集して
大きな集団をつくっているような魚だね。
こういう魚の稚魚の大群は、ほっておいても自分たちの密度過剰で、
自然死亡する率が高いのですよ。むしろ鯨に突っ込んでもらって、
分散したほうが、酸欠傾向からの解放になるのかもしれない。
>増えるのが資源価値の低いモノなら、鯨以外にもその資源価値の低いモノも
>計画的に駆除すればよし。
この計画的調整というのが、現在の人間の認識能力、調整能力と、自然界の
ゆらぎの不確実性からしてまず無理、というのがサイエンス誌2月13日号の
結論の一つです。
できることは、かなりダメージを受けている海域全体を保護水域として
禁漁にするというのが最善の方法で、筆頭執筆者リア・ガーバーが実際に
カリフォルニア湾でやってる仕事です。
ここはハタの一種が壊滅的になったので、海洋自然公園に指定したのだけれど、
ガーバーたちは海の中の生態系に詳しいから、そういう情報をもとに、
アメリカのダイバーたちへ積極的にダイビングスポットとして売り込んだ
ようだね。地元漁師たちへの所得代替の方策でしょう。
海洋自然公園、禁漁区の設定にしても、科学は万能ではないから、
はじめから最適面積等、正確な計画は無理だというのがガーバーたちの
考え方で、ハタのような比較的ライフサイクルの短い生物でも、
禁漁効果の評価、査定ができるには7年かかると言ってますね。
>鯨が減ることで【カリブ海域と西北アフリカ海域】でも、
>資源価値の無い魚介類が増えるのかい?結構「美味しい魚」が増えたりして^^;
鯨がいること自体は生物多様性が豊富ということで、全体の生産性が
高まる方向に働いている可能性が強いというのが、現在のところの
ものの言い方ですね。
たとえば、鯨の死体が海のうんと沖のほうに浮いていることで、飛翔距離
からしてこんなとこにはいないはず、という海鳥がいることがよく
あるそうです。これはもうダーウィンが観察して日誌に書いてるけど、
近頃の生態学者はほとんど誰もそんなことに気がついてないと、ダニエル・
ポーリーは「ダーウィンの魚類辞典」に書いてますね。
とにかく漁業の乱獲がこのまま続くと、海はクラゲだらけになるから、
人間はクラゲ料理に親しむ習慣をつけておくべきだと、ポーリーは
言ってます。エコパス/エコシムのどういう使い方をしてこういう結論
出したのか知らないけど、多分かなり古いバージョンでしょうw
カリブ海、北西アフリカの場合、ほとんど影響ないというのがサイエンス誌
2月13日号の結論ですね。
問題なのはむしろ漁業の乱獲が、海洋生態系の貧困化をもたらしてると。
海洋生物の量総体は同じだとしても、魚のサイズが小さくなるとか、
クラゲが増えるとか、全体として生物的生産性が貧困になるというのが
フィッシングダウン、トップダウンの現象です。
これに対して、地球温暖化や海流の変化といった、ボトムの側の物理変化で、
生物種がそれに対するこれまでのような進化の対応で応じきれなくなって
貧困化するというのが、ボトムアップの海洋生態系崩壊です。
数年前までは、この双方の要因を別々に主張する人々が対立して論争のような
ことになってたようだけれど、最近は両方の要因を複合して理解する
丁寧な生態系モデルをつくろうという方向でまとまってるようですね。
ボトムアップ崩壊派だと、水産行政の失敗を認めなくていいことになるから、
無能な行政官には都合が良かったのだそうだ。
鯨食害論も、無策な水産行政官にはたいへん都合の良い理論だね。
>増えるのがマグロとかサバとかなら人間の漁業に直接的に貢献。
ミンククジラやイワシ鯨がマグロ食べたという記録はほとんどないね。
オキアミの群にヒゲクジラ類が突っ込んだら、たまたまマグロの稚魚もいた
という程度の混じり方らしい。
サバは稚魚で群をなしてるときに時々食べることはあるらしいけど、
ヒゲクジラの髭による濾過の性能に適してるのは、カタクチイワシ、カラフト
シシャモみたいに、もともとウジャウジャ繁殖して、稚魚が密集して
大きな集団をつくっているような魚だね。
こういう魚の稚魚の大群は、ほっておいても自分たちの密度過剰で、
自然死亡する率が高いのですよ。むしろ鯨に突っ込んでもらって、
分散したほうが、酸欠傾向からの解放になるのかもしれない。
>増えるのが資源価値の低いモノなら、鯨以外にもその資源価値の低いモノも
>計画的に駆除すればよし。
この計画的調整というのが、現在の人間の認識能力、調整能力と、自然界の
ゆらぎの不確実性からしてまず無理、というのがサイエンス誌2月13日号の
結論の一つです。
できることは、かなりダメージを受けている海域全体を保護水域として
禁漁にするというのが最善の方法で、筆頭執筆者リア・ガーバーが実際に
カリフォルニア湾でやってる仕事です。
ここはハタの一種が壊滅的になったので、海洋自然公園に指定したのだけれど、
ガーバーたちは海の中の生態系に詳しいから、そういう情報をもとに、
アメリカのダイバーたちへ積極的にダイビングスポットとして売り込んだ
ようだね。地元漁師たちへの所得代替の方策でしょう。
海洋自然公園、禁漁区の設定にしても、科学は万能ではないから、
はじめから最適面積等、正確な計画は無理だというのがガーバーたちの
考え方で、ハタのような比較的ライフサイクルの短い生物でも、
禁漁効果の評価、査定ができるには7年かかると言ってますね。
>鯨が減ることで【カリブ海域と西北アフリカ海域】でも、
>資源価値の無い魚介類が増えるのかい?結構「美味しい魚」が増えたりして^^;
鯨がいること自体は生物多様性が豊富ということで、全体の生産性が
高まる方向に働いている可能性が強いというのが、現在のところの
ものの言い方ですね。
たとえば、鯨の死体が海のうんと沖のほうに浮いていることで、飛翔距離
からしてこんなとこにはいないはず、という海鳥がいることがよく
あるそうです。これはもうダーウィンが観察して日誌に書いてるけど、
近頃の生態学者はほとんど誰もそんなことに気がついてないと、ダニエル・
ポーリーは「ダーウィンの魚類辞典」に書いてますね。
とにかく漁業の乱獲がこのまま続くと、海はクラゲだらけになるから、
人間はクラゲ料理に親しむ習慣をつけておくべきだと、ポーリーは
言ってます。エコパス/エコシムのどういう使い方をしてこういう結論
出したのか知らないけど、多分かなり古いバージョンでしょうw
これは メッセージ 33371 (sanba_3_sanba さん)への返信です.
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