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2003年、ノルウェー科学者たちの良心

投稿者: r13812 投稿日時: 2009/02/08 08:07 投稿番号: [31824 / 62227]
【オスローの反対者、日本へのクジラ脂身輸出を阻止】 2003.05.05

ノルウェーの科学者達は、クジラの脂身は人間の食用には有害であるため規制する措置をとった。
これにより、「脂身の山」を日本に売りたいという捕鯨業界の希望を打ち砕いた。

ノルウェー北部の冷凍倉庫に貯蔵されている約500トンのクジラ脂身は、高濃度のPCBで汚染されていると、科学委員会は指摘した。
PCBは製造も使用も禁止された工業用化学物質である。

「クジラ脂身のPCB類の濃度は、人間の食用としては受け入れ難いほど高い」とジャンネケ・ウトネ・スカーレ国立獣医学研究所副所長兼科学委員は言う。

PCB類、ポリ塩化ビフェニールは塗料からプラスチックまで幅広く利用されていた。これらの物質は脂肪組織に蓄積される。
特に北極圏の人々や動物に多く蓄積され、先天性障害と関連があることが判明した。

世界が商業捕鯨を一時中断する中で、これを打ち破ってオスロー市は1993年にミンククジラの商業捕鯨を再開した。
クリーム状の脂肪はドル箱である、と長らく思われてきた。
日本に輸出されれば、恐らく1キログラムあたり優に20米ドルもの値を付けるからだ。

ノルウェー国内においてクジラ脂身の消費を規制することを科学者達が推奨すること(健康に関する当局により承認された)は、脂身を日本に輸出する希望を打ち砕いた、と捕鯨業者は認めた。
ノルウェー人は脂身よりもずっとPCB濃度が低い鯨肉だけを食べる。

「捕鯨業者は、以前の様にクジラ脂身を海へ捨てることになるだろう。」とハイ・ノース・アライアンス(北極圏漁業組合の利益を代表する団体)のルネ・フロービク氏は言う。「そうしたら、カニの餌になるだけだ。」

クジラ脂身のその他の使い道といえば、暖房用の燃料か、キツネなどの毛皮用動物の飼料だ。

ノルウェー国内でのクジラの食用規制以降、ワシントン条約(絶滅が危惧される動植物種の取引に関する国際的保護条約)に抵抗して、2001年にオスロー市はミンククジラの肉と脂身を輸出する許可を捕鯨業界に与えた。

2001年以来、いくらかの肉をアイスランドに輸出した。しかし脂身を輸出する計画は頓挫したままだ。遺伝子による追跡システムの要請や、北大西洋産クジラのPCB高濃度汚染を心配する日本の消費者の懸念があるからだ。

ノルウェーでの検査では、1グラムのミンククジラ脂身には約95ピコグラムのPCB類汚染物質が含まれており、欧州連合が1週間に許容できる摂取量として挙げている数値の約10分の1に相当する、とスカーレ氏は指摘する。1ピコグラムは1グラムの1兆分の1。
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