小松教授の主張1
投稿者: crawlingchaos_g 投稿日時: 2008/06/29 14:29 投稿番号: [25830 / 62227]
<私はこう思う/読者からの提言>小松正之(政策研究大学院大学教授・農学博士)
・現在の鯨類捕獲調査に代えて、総合南氷洋環境調査を実施せよ
http://www.suikei.co.jp/newsfile/NFindex.htm■日本は南氷洋館類捕獲調査の情報提供の責任
近年、鯨類資源を含む南氷洋の海洋生態系に大きな異変が起きている。それは南氷洋および南極付近の環境が大きく変動したからと考えられる。われわれには南極上空のオゾンホールの拡大や、南極半島ラーセンB棚氷の決壊、ロス海中の氷から構成されたクジラ湾の縮小、アデリーペンギンや皇帝ペンギンの大幅な変動など、地球温暖化の影響が大気と陸上現象は、明確にとらえることができるが、海面下で何が起こっているのかを把握することは困難である。海面下の変化の発見は、大規模な長期にわたる調査活動によって明らかにされる。1987年から開始された南氷洋鯨類捕獲調査は、国際捕鯨取締条約の第八条に基づき、締約国である日本が合法的に実施し、国際捕鯨委員会(IWC)の科学委員会を通じて国際社会に非常に有益な南氷洋の海洋生態系についての情報を提供してきた。
20年に及ぶ調査結果は、人類に大きな警鐘を鳴らしている。しかし、最近は一体、何が南氷洋で起こっているのか、明確な説明もなく、その情報提供の役割を果たしているとは言い難い。本調査は人類共有の財産である南氷洋で行われ、わが国の説明責任は大きい。
■鯨類の南下大移動
南緯60度以北の海域に多数生息するザトウクジラが、海水温が上昇したことにより寒冷な海である南緯60度以南の南氷洋に大量に移動している。ザトウクジラは年間14%以上も増加を続ける。ザトウクジラはその総重量(バイオマス)で、76万頭も生息するミンククジラの約2倍(南氷洋第Ⅳ海区)に及ぶ総重量を有する。南氷洋生態系で最重要の鯨種であり、捕獲によって得られる情報は科学的に必須である。
ナガスクジラも、この南緯60度以南の南極海で年間10%以上の率で増加している。ところが、一時は初期には33万頭も生息して、今では1000頭程度のシロナガスクジラと76万頭のミンククジラはほとんど増加しないばかりか、個体に異変が生じた。やせたり、皮脂の厚さが薄くなった。産まれる子供の数も減った。妊娠の年齢も遅れてきた。さらに、アイスパックの内側に泳ぎ込んでいる。これらの現象は地球温暖化の影響と考えられる。
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