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科学界の流れ、たとえば

投稿者: kujira77777 投稿日時: 2007/08/20 06:26 投稿番号: [20208 / 62227]
春、アザラシすくすく   解剖頼らぬ調査法探る

  南極はいま春の盛り。氷山のふもとでは、アザラシたちが子育ての真っ最中だ。生まれたばかりの子どもたちが母親に寄り添い、やわらかな陽光を浴びて、すやすやと眠っている。

  45次観測隊のアザラシ調査が始まった。

  獣医師の坂本健太郎隊員(27)が仲間と大きな黒い布袋を持ち、母親にそっと近づく。「それっ」。タイミングを合わせ、むくっと起きた親の頭に、すっぽり袋をかぶせ、目隠しする。その途端、体長3メートル、体重400キロの巨体が暴れだした。

  「プッフー、プッフー」。呼吸は激しくなり、吐く息は鼻をつくような獣臭がする。引きずられまいと、2人が全体重をかけて胴体を押さえる間に、医師の藤原久子隊員(44)が袋の中に吸入麻酔薬を注入。おとなしくなると、坂本隊員が背中に注射針を差し込み、厚い脂肪の奥深くにある背骨から採血をする。

  調査するのは、哺乳(ほにゅう)類の中で最も南に生息するウェッデルアザラシだ。海氷の割れ目から潜り、魚やイカ、タコなどを食べているが、詳しい生態は謎の部分が多い。

  子育て中の母親がどう行動し、体にどんな変化が起きるのか。これまでは主に解剖に頼ってきたが、今回は採血や肝臓の組織を採る「肝生検」など、新しい調査方法を模索している。

  歴史を振り返ると、南極のアザラシは受難続きだった。19世紀の初頭以来、英米のアザラシ猟師が南極半島周辺などに押し寄せ、油脂や毛皮を目当てに、100万頭以上を捕獲。その後も、各国の探検隊が食料や船の燃料などにしてきた。1957年の日本の1次隊でも、そり犬のえさになった。

  保護が本格的に始まったのは78年、商業目的の捕獲などを規制する「南極のあざらしの保存に関する条約」が発効してからだ。一方、科学調査の場合、捕獲が許可制で認められるため、解剖研究が続いてきた。

  「できる限り血を流さない方法で、やさしく接したい」と坂本隊員。アザラシ観測班の奮闘は12月半ばまで続く。   (写真と文・武田剛)

(朝日新聞 2004.11.24.)
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