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小松氏の発言の傾向

投稿者: aguatibiapy 投稿日時: 2006/10/14 11:50 投稿番号: [15180 / 62227]
次の文章は「増えすぎたクジラが地球の生態系を壊す」と題する対談からとったもの。
文芸春秋2000年10月号に鯨研が提供したもので「PRの頁」として掲載されている。小松氏の相手役は猪瀬直樹氏である。

猪瀬;・・・かってシロナガスのポジションだったところに、体重が5−8トンの小型クジラ、つまりミンクが入り込んでしまったと聞いているのですが。

K;   南氷洋のミンククジラは、100年前の8万5千頭が、現在では76万頭まで増えました。   シロナガスクジラがなかなか増えない理由はミンクがシロの占有していた空間を奪い、餌となるオキアミを食べているからです。   シロとミンクは生態系、つまり空間と食料が重なっていて、かっては自然の秩序で共生していたが、一度人間のせいで秩序が壊れた結果、現在のような状態なのです。   放っておいてももとに戻るものではないのです。

猪瀬;   「クジラがかわいそう」といった感情的な議論をしても、もはや問題の解決にはならないと言う事ですね。

K;   解決にならないだけでなく、更に大きな生態系の悪化の原因にもなりかねないのです。   クジラは大きくわけるとヒゲクジラ類とハクジラ類のふたつで、シロやミンクといったヒゲクジラ類はオキアミなどのプランクトンを、マッコウやゴンドウといったハクジラ類は魚やイカ、タコなどの水産物を食べると言われてきましたが、最近は、たとえばわが国で行なっている北太平洋の調査捕鯨では、ミンクがサンマ、マサバ、マイワシ、スルメイカ、スケトウダラといった魚を大量に食べていることがわかってきました。   ノルウェーの調査結果でも、ミンクがニシン、マダイなど、人間の漁業資源を大量に捕食していることが明らかになっています。

猪瀬;   生態系をもうひとつ大きな枠で考えると、クジラと人間が重なるわけですね。

K;   1980年の日本の総漁獲量が1100万トン、それが現在は600万トンです。   この間ミンクは年間4パーセントずつ増え続け2倍になりました。   世界の海洋の漁業生産高は7000万トンから9000万トンですが、クジラは年に3−5億トンの水産物を食べると言われています。   座礁クジラ(沿岸に現れる迷いクジラ)の中にも、食料不足が原因と思われるものが多くなっていますし、海洋の生態系バランスが崩れたことによる影響は深刻ですね。

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相手を誤認に誘い込む言い方、不適切な断定、不適切な対比、紛らわしい用語が随所に見られ彼の狡猾な常套手段が窺い知れる。
なお、この発言はテレビ対談のような時間的制約があった訳でもなく、また充分な校正の機会も与えられていたものと考えて良い性質のものである。

なお彼が1980年以後10年で倍増したとするのは北太平洋のものらしいが、このような認識は鯨研などには無く、同HPから開ける色刷りのグラフによって見ると、この期間中の増加は精々25%であり、漸く初期生息数を回復したに過ぎない。
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