原告は心の中で呟いた。
投稿者: tokyufubai 投稿日時: 2009/05/03 14:52 投稿番号: [941 / 1194]
「嘘をつき続けるより、今本当のことを言った方がいい。さあ、よく考えて本当のことを言うんだ」。関口冬樹には分かっていた筈である。騙し売りが悪いことであると。また、いずれ責任を追及されるであろうことも。この日が来るのは分かっていた、と。
原告は関口が「自分達が愚かであったことは分かっている」と証言することを期待していた。「間違っていた。欲をかけすぎた。止めるべきとは分かっていた。だが、止めようと思う度、もう一度騙し売りしたところで変わらないじゃないか、という気になってしまった」と。
一方で原告は関口冬樹が真実を語らないことも知っていた。悪徳不動産営業は責任を取らなくて済むならば親でも殺す。報復される恐れがないと分かれば親友でも売る。たとえ大型トラックが事務所に飛び込み、彼の机を横切ったとしても、悪徳不動産営業ならば何も見ていないと証言するだろう。
マフィアの一員にとって恐ろしいことは法律によって処罰されることではない。社会から非難されることでもない。組織から見捨てられることである。組織から評価されなければ自分自身の価値を信じることさえできない。この点、悪徳不動産営業と暴力団員は全く同じメンタリティの持ち主である。つまるところ同類である。服を取り替えれば、そのまま立場が変わってしまう。金ピカの装身具をつけ、無教養な言葉を話し、他のまともな職にはつけない男達である。
これは メッセージ 1 (idensikumikaekiken さん)への返信です.
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