捕鯨は日本の恥

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変化してきたIWC6

投稿者: maeenntotyau 投稿日時: 2010/02/10 23:05 投稿番号: [5795 / 15828]
その一方で実際に捕獲して個体を念入りに調べる作業(致死的調査)も行う。乱数表にも似た方式で回遊中のクジラの左から何番目というように捕獲対象を決めるのも偶然性を重要視するからだ。母船で解体するが、そのチェック項目は多岐にわたる。

  年齢推計や健康状態など全体的な点から食性を調べるための消化器系統のチェック、さらに繁殖状況を知るための生殖器調査などだ。たとえばどんなえさを食べているかを知るには胃、腸の内容物を細かに調べる必要がある。梅崎氏によると、四つある胃袋のそれぞれの内容物をバケツに取り、なにが入っているかを点検する。「それぞれで消化の状態が異なるので作業は重労働。臭気も想像以上のひどさ」だという。

  梅崎氏にいわせると、それでも胃袋班はまだましの方、腸の担当はさらに劣悪という。すでに腸になるとえさもほとんどが消化された状態にある。それでもイカの口やサカナの耳石は未消化なのでドロドロの液状の中を手探りで探し出す。それと胃の内容物と合わせることで解体したクジラがなにを食べていたかがわかる。「朝から夜までこうした作業にかかりきりになるのです。その努力には頭が下がります」。

  生殖器の調査でも貴重なデータが得られる。性器の発育状態や繁殖能力、妊娠経験の有無などを個体の年齢や健康状態と合わせて分析することで、種全体の生存状態までがわかってくる。

  このように徹底的に調べた後のクジラは日本に持ちかえり全国で販売する。調査後の有効な利用も条約で定められているのだ。

  長年にわたる日本の調査で重要な事実が多く判明した。たとえば大型クジラの資源の回復傾向は遅れているのに対し、ミンククジラの回復は顕著で南極海で七十六万頭、北西太平洋で二万五千頭以上と推定される。南極の七十六万頭は年間二千頭捕獲しても資源量に影響がない数量だという。これも繁殖状況を調べたからこそ自信をもって結論づけることができるのだ。

  さらに衝撃的な事実はクジラの捕食行動、つまりなにをえさにしているかだ。クジラは各海域ごとにさまざまなサカナを捕食していることがわかった。たとえばミンククジラは五、六月にはカタクチイワシ、七、八月にはサンマ、九月になるとスケトウダラというように旬のサカナを好んで食べている。えさ不足が原因とみられるクジラの大量死、漁業への影響など増えすぎによる弊害も報告されるようになってきた。

  こうしたことが明確になったのも科学的調査があってこそのことである。この調査結果を重視した世界食糧農業機関(FAO)は昨年十一月「クジラの漁業に与える影響を調査すべきだ」と決議した。それでも反捕鯨派は「殺害しなくてもわかるはずだ」と抗弁する。目視やクジラの排出物を海中で採取し分析すると食性もわかるはずだと言い張るが、反論の価値すらない。

  世界の人口は今世紀中に九十億人にもなろうといわれる。たとえ森を拓き、海を埋めて農地や牧草地を拡大したとしても、それだけで九十億の人々の食糧を調達することは不可能というしかない。食料問題は二十一世紀の最重要課題であることに反対の声はないだろう。となれば海洋資源の有効活用が解決の道の有力な方法になろう。

  世界の環境保護運動をリードしてきたWWF(世界自然保護基金)の日本事務所が今年四月一日、ホームページで「IWC下関会議に向けて」というメッセージを発表した。海とそこにすむ生き物たちとの共生を考えるときにきたとし、「捕鯨に賛成とか反対とかだけでない見方が必要」で「アタマをリセットして冷静に話そう」と呼びかけた。

  クジラを神聖化し、感情的に保護を主張することの愚かさがやっと理解されてきたというべきだろう。その一点からすると、IWCでの不毛な論議もムダではなかったかもしれない。日本が辛抱強く訴えてきた、゛クジラ問題の正論″がやっと世界に認められるようになってきた。モンゴルやカリブ海諸島などの勇気ある行動に支えられながら−−。
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