小泉首相の訪朝と課題について☆☆☆☆☆

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日本はかくも舐められている

投稿者: remember140917 投稿日時: 2003/11/24 09:47 投稿番号: [93727 / 232612]
(続き)

  佐藤氏は以下のようなケースを報告する。

  二〇〇一年十二月、タリバン政権崩壊後のアフガニスタンに国際治安部隊を送ることについての安保理決議案を突然、みせられた。翌朝に採択されるというその決議案は、治安部隊の経費を国連加盟国が分担する通常予算からではなく、治安部隊に兵力を送らない国からの自発的拠出にする、としていた。当然、日本が最大の対象だった。

  部隊を出さない国にとくに多額の経費を分担させるという方式は国連でも前例がない。安保理の常任理事国のイギリスとフランスの勝手な提案だった。佐藤大使は衝撃を受け、八方に手を打って、なんとか阻止をしたという。

  同年九月、米国中枢への同時テロの翌日、国連安保理の公開討議でテロ対策について安保理メンバー以外の各国代表も演説をすることになった。日本も事前に届け出て演説が決まっていた。ところが当日朝、議長国のフランスから演説できるのは安保理メンバーの十五カ国に限る、と一方的に通告された。このため佐藤大使の米国の対テロ戦争支持の演説は書面で出し、記録に残すにとどめられたという。

  九九年九月、独立が確実となった東ティモールの指導者グスマン氏を招いての安保理公開討議でも日本代表の演説が決まっていた。だが会議が長引き、肝心のグスマン氏はアナン国連事務総長との昼食のために議場を離れてしまった。その結果、東ティモールの復興に最大の貢献をする日本代表の佐藤大使は、空席に向かって演説をする羽目になった。佐藤氏は怒り心頭に発して、議長に抗議したという。

  日本は手続き上でもこれほど軽視されるのだから、まして実質的な案件での疎外は想像がつく。国連は決して日本の利害をことさらに心配などしてくれないのである。国際協調を求める場ではあっても、しょせん異なる主権国家が自国の利益を追求して、駆け引き、取引を展開する舞台にすぎないのだ。だから佐藤氏も日本の「国連中心主義」の危険を強調するわけだろう。

  「国連中心主義というのが日本の国益にかかわる問題についての判断を国連に委ねるということならば、危険きわまりない。日本には自国の利益のために国連を使用するという視点が欠けている。国連を神聖化したような議論には心から危惧(きぐ)の念を覚える」

  (ワシントン   古森義久)
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