小泉首相の訪朝と課題について☆☆☆☆☆

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北朝鮮と小中華思想2

投稿者: remember140917 投稿日時: 2003/10/28 00:42 投稿番号: [91034 / 232612]
「歴史と国家」雑考より
http://www.asahi-net.or.jp/~fv2t-tjmt/index.html

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(1より続く)

今の北朝鮮の精神状況は、ソ連が社会主義を放棄したために我が国がその正統性を後継したというものである。そしてこれは中世において、夷狄である清国は中華ではなく、我が国こそが中華を継承しているというかつての<小中華思想>と同じなのである(註2)。もう少し分かりやすく言うと、この思想は政治的・実質的には清国に従属しながら、心の中では我こそはあんな野蛮とは違う文明人だ、我が国が文明の中心だと勝手に思い込むものである。これは日本人には素直でないという印象を持つもので、ちょっと分かりにくい。しかし朝鮮民族を理解するのに重要なポイントとなる思想なのである。

北朝鮮はこの思想を社会主義で再現した、と古田さんは喝破した。これを知ると、この国が超大国アメリカとの二者間の協議に固執する理由が見えてくる。かつてソ連が米帝と渡り合ったように、ソ連亡き後に社会主義の中心地となった我が国が渡り合わねばならない、と考えているのである。

工業や農業は崩壊状態、食糧難で餓死者多数、社会基盤整備は放棄、投資適格性で常に最悪の評価といった極貧国家が、なぜ分不相応に核を保有して世界を脅かすのか。また一方ではこの国が中国やロシアを資本主義に堕したと非難しながら、なぜ何かと頼ろうとするのか。<小中華思想>にそれを解く鍵がある。

北朝鮮の実状を報告・指摘するいわゆる「北朝鮮本」は新たな事実を知ってありがたいのだが、その異常性を慨嘆・揶揄するだけではなく、なぜそうなったかという過去の経緯を踏まえた分析が必要と考える。<小中華思想>という過去の朝鮮民族の精神状況を振り返れば、現在の北朝鮮のかなりの部分が読み解けるのではないだろうか。





(註1)この平壌宣言については、朝鮮総連の機関紙「朝鮮新報」に簡単な解説がある。

http://210.145.168.243/sinboj/sinboj1997/sinboj1997/sinboj97%2D5/sinboj970513/sinboj9705138siten.htm

http://210.145.168.243/sinboj/sinboj1999/sinboj99%2D4/sinboj990423/sinboj9904238key.htm



(註2)小中華思想については、歴史家の姜在彦さんが次のように簡潔にまとめている。

「朝鮮の儒者たちが、朝鮮を中国と同質性をもった<小中華>と自称し、他を夷狄視した思想。‥李朝前期には朝鮮にとって明は<大中華>であり、<以小事大(小を以って大に事える)>の事大=宗属関係があったが、女真族=清が明を滅ぼし、1627年、1636年に朝鮮に侵入すると(丙子の乱)、政治的には清との事大=宗属関係を維持しながら、精神的には中国は夷狄化したとし、朝鮮を唯一の小中華として自負した。‥」

『朝鮮を知る事典』平凡社1986年199頁
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