小泉首相の訪朝と課題について☆☆☆☆☆

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北朝鮮と小中華思想1

投稿者: remember140917 投稿日時: 2003/10/28 00:40 投稿番号: [91033 / 232612]
  北朝鮮の特異な発想については、かねがね理解に苦しんでいましたが、この論文を読んでかなり整理が付いたように思いますので、みなさんにご紹介します。

「歴史と国家」雑考より
http://www.asahi-net.or.jp/~fv2t-tjmt/index.html

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第57題   北朝鮮と小中華思想

近頃の北朝鮮を論じる本や雑誌の論考を読むと、内情暴露あるいは崩壊待望といった調子のものが多く、なぜそうなのかを分析するものがなかなか見当たらないように思える。そのような状況のなかで歴史を研究する者として自分なりにこの国を論じようとしたのが下記の論考である。

第8題   「現代に残る古代国家」    第45題   天皇制と首領制の比較

ここでは北朝鮮は古代国家であるというかねてからの持論を展開した。それはそれなりに当を得ているのではないかと考えているが、当然のことながらその一面を論じたものでしかない。この国についてもっと的確に説明し、分析するものはないかと探してみたところ、古田博司さん(筑波大・東洋政治思想史)の次のような発言を見つけ、目から鱗が落ちた気がした。



1992年の4月22日付「労働新聞」から始まる平壌宣言(引用者註1)は、金日成の生誕八十周年に際して世界七十の社会主義政党が社会主義を堅持することを宣言したもの。署名したのはラテンアメリカやアフリカの社会主義政党ばかりで、中国共産党やキューバ共産党などは署名していない。実際は虚構。ところがこれがどんどん増え、93年の末には二百に達し、99年の末までには約二百五十。その数の多さを論拠に平壌宣言を第二の共産党宣言と呼び、ソ連崩壊後の社会主義時代の中心国になったと主張しはじめ、金日成死後の1995年3月からは、朝鮮が「強盛大国」になったと表現。98年には人工衛星・光明星一号を打ち上げる。北朝鮮が技術大国になったという宣伝を行なった。これには社会主義の優越性の象徴、経済発展の虚構という意味があります。

次に2000年の「歴史的」な南北首脳会談が起こる。これは国内では朝貢にやってきたという認識なんです。金大中が朝貢にやってきた。ロシアのプーチン大統領が来て、アメリカのオルブライト国務長官の訪朝も行なわれた。これらはすべて金正日を欽慕して、大国になった北朝鮮の首都平壌に、金融危機で経済が崩壊した韓国の指導者、社会主義再建に向かうロシアの大統領、凋落しつつある大国の米国の高官が訪問するという構図になっている。‥

昔、明国が滅びたときに、野蛮人の清に服属することを嫌った朝鮮が明国の後継、小中華と自ら称したのと同じ。ソ連が解体し、北朝鮮が変わって小中華になった。

鼎談「伝統思想を問い直す   古田博司+小倉紀蔵+川村湊」

(『思想読本6   韓国』作品社2002年5月)15頁

(2へ続く)
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