小泉首相の訪朝と課題について☆☆☆☆☆

Yahoo! Japan 掲示板トピックビューアー

[ << 最初のページ | < 前のページ | メッセージリスト | 掲示板表示 | [ メッセージ # ] | 次のページ > | 最後のページ >> ]

米朝とも姿勢転換が必要>毎日 記者の目

投稿者: sofiansky2003 投稿日時: 2003/09/05 07:24 投稿番号: [85221 / 232612]
6カ国協議進展のために   米朝とも姿勢転換が必要
中島哲夫(北米総局)

--------------------------------------------------------------------------------



  ◇「錯覚」捨て現実直視を

  北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議を北京で取材し、北朝鮮指導部が「錯覚」の袋小路に入り込み「瀬戸際外交」に固執していることを再確認した。その責任の一端は米国にある。問題解決のためには、米朝双方の姿勢転換が不可欠だと私は思う。

  8月26日に北京入りした北朝鮮代表団は、29日の協議閉幕まで、各所に待機した記者団に何も語らなかった。「揺さぶり戦術にメディアを使わないとは、珍しいことだ」と思っていたら、30日の帰国時に北京空港で捨てゼリフのような声明を発表した。米国を非難し、6カ国協議には「興味も期待も持てない」と言いながら、「二度と参加しない」とは明言しなかった。


  6カ国協議の中でも北朝鮮は「米国が姿勢を改めないなら、核保有宣言や核実験の用意がある」という趣旨のことを述べたという。こっそり米国だけに伝えてきた脅しを、周辺国の前で言って見せたわけだ。仲介の中国を怒らせる危険さえ冒したのは、よほど追い詰められた状況なのだろう。要は必死で米国の軟化を求めているのだ。


  瀬戸際外交は、既に関係国に見破られ、破綻(はたん)している。なおも繰り返すのは、北朝鮮指導部に「夢よ、もう一度」の期待があるからに違いない。


  94年夏と秋、計5週間に及んだジュネーブでの米朝交渉を、常駐先のソウルから出張取材した。「枠組み合意」が結ばれた後、この「記者の目」欄で、合意の「いかがわしさ」を指摘し「歴史に輝く会談だったとは思えない」と書いた。


  北朝鮮が既に抽出したであろうプルトニウムにフタをし、大量の重油や軽水炉原発の提供という破格の好条件で、核計画を凍結させた米国の取引が、いかにもスジが通らない不健全なものに思えたのだ。


  この印象が間違っていなかったことは、その後の9年間が証明している。94年7月の金日成(キムイルソン)主席死亡で陥った危機の中で「枠組み合意」を獲得した北朝鮮指導部は、期待以上の大成功に酔い、瀬戸際外交の威力を過信するに至ったのだろう。米国や韓国との「微笑外交」を展開した時期もあったが、いざとなると脅迫に頼る行動様式から離れられなくなった。無理が通れば道理は引っ込み「夢」はかなうという、錯覚の産物に他ならない。


  一方の米国は94年当時、「北朝鮮は数年以内に崩壊する」と考えて巨大な「アメ」を与えた。その誤りを知り、自らが費用を出す年間50万トンの重油提供が負担になっていく。計画段階に過ぎない北朝鮮のウラン濃縮問題が浮上すると、ブッシュ政権は「渡りに船」とばかり重油を止めた。


  枠組み合意には北朝鮮のプルトニウム抽出を封じる効果はあったものの、脅せばアメはもらえるという錯覚を抱かせ、しゃぶっていたアメを取り上げることで激怒させた。9年前にもっと毅然(きぜん)とした対応をしていれば、と思う。ブッシュ政権にも、情報操作で北朝鮮の脅威を誇張したり、稚拙な言動で状況を悪化させている側面がある。


  もちろん、既に起きたことは変えられない。問題はこれからの対応だ。

  当然ながら、まず金正日(キムジョンイル)総書記をはじめ北朝鮮指導部が錯覚に気付かねばならない。自らを実際以上に危険な存在と見せかけ、利益を得ようというのは、アウトローの手法であり自滅への道だ。


  北朝鮮の立場で見れば好都合なことに、ブッシュ政権はイラク戦争の誤算で治安維持の困難に直面し、単独行動主義や先制攻撃が重い負担を伴うことに気付きつつある。今は北朝鮮と戦火を交える状況にない。


  だから脅しても大丈夫、と誤解してはならない。今こそ瀬戸際外交を脱し、核計画の放棄によって最大の利益を得るチャンスだ。


  米国は実のところ、6カ国協議で問題を解決できるとは考えていない。それなら北朝鮮は逆に、この協議を通じて平和的に米国の譲歩を得る道を模索するのが得策だろう。


  一方の米国は、前政権が結んだ枠組み合意の破綻を喜ぶだけでなく、新たな枠組みの構築を具体的に考えるべきだ。毅然たる姿勢と正確な長期的展望が必要なことはもちろんだ。そのためには、北朝鮮の発想と行動を理解し分析できるスタッフを、もっと政権内に配置する必要がある。


  米国には、護身用だと言って銃を手放そうとしない人々が無数にいる。北朝鮮の主張にも似たところがある。米国は体制崩壊の恐怖におののく北朝鮮指導部の心理を洞察し、「錯覚」が解ける方向に状況を導くべきである。困難だが、不可能なことではない
[ << 最初のページ | < 前のページ | メッセージリスト | 掲示板表示 | [ メッセージ # ] | 次のページ > | 最後のページ >> ]

Yahoo! Japan 掲示板 アーカイヴ

[検索ページ] (中東) (東亜) (捕鯨 / 捕鯨詳細)