天声人語
投稿者: masa4618 投稿日時: 2003/08/01 00:48 投稿番号: [80807 / 232612]
■《天声人語》07月26日付
半世紀という、あまりにも長い時の連なりを思う。朝鮮戦争の休戦協定が、板門店で調印されてから、明日で50年になる。
現場を取材したニューヨーク・タイムズ紙のジェームズ・レストンは、あたかも「休戦成立ではなく戦争宣言に調印しているようだ」と思った(ウィリアム・ストゥーク『朝鮮戦争』明石書店)。
当日の本紙も、国連軍、共産軍両代表とも無表情で署名し、互いに一言も交わさなかったと伝えている。韓国は調印せず、アイゼンハワーは「警戒を緩めてはならない」と演説した。米ソの冷戦を映す、和解無き休戦。「38度線」を、結果として固定することになる民族分断の重苦しい始まりだった。
この年、日本ではテレビの本放送が始まり、街頭テレビに人だかりができた。記憶から薄れつつある、あの遠い日から今日までの間、例えば、関ケ原の辺りでこの国が分断され続けている様を、想像できるだろうか。日本の支配からの解放もつかの間、大戦後に朝鮮半島の人々が味わわされてきた過酷な歴史を改めて思う。
先日、韓国映画「二重スパイ」を見た。人気スターのハン・ソッキュが、80年代に韓国に偽装亡命する北朝鮮のスパイを演じた。偽装を疑う韓国情報機関の拷問に耐え、その機関に採用される。やがて、北からの指令を中継する役の女と、ひかれ合う。女は、ある非情な指令を伝えず、ふたりは窮地に追い込まれてゆく。逃れようという女の一言が印象的だった。「南でも北でもないところへ」。
冷戦は終わっても、休戦の終わりは見えてこない。
http://www.asahi.com/paper/column20030726.htmlまあ、こういうコラムがある報道機関ですから・・・
これは メッセージ 80557 (remember140917 さん)への返信です.
固定リンク:https://yarchive.emmanuelc.dix.asia/1143583/beaec0tbcsaja4nkacdaba4h2ddbja4ka4da4a4a4fa1ya1ya1ya1ya1y_1/80807.html