小泉首相の訪朝と課題について☆☆☆☆☆

Yahoo! Japan 掲示板トピックビューアー

[ << 最初のページ | < 前のページ | メッセージリスト | 掲示板表示 | [ メッセージ # ] | 次のページ > | 最後のページ >> ]

温故知新:朝鮮戦争を振り返る

投稿者: ahoahoahchen6 投稿日時: 2003/04/01 00:22 投稿番号: [59804 / 232612]
朝鮮戦争   五〇(昭和二十五)年に入ると、アジアの情勢は急迫してきた。四九年十月の中華人民
      共和国の成立によって、中国本土から完全にしめ出されたアメリカの対ソ政策の第一
      線となったのは、南朝鮮であった。

  五〇年一月、米韓相互防衛援助協定がむすばれた。二月、アメリカの極東外交官会議がバンコ
ックで開かれ、「韓国で共産主義が勝利すれば日本はおびやかされる。日本は今やアジアにおけ
るアメリカの重要拠点である」と結論された。

  これにたいし同じ二月、中ソ友好同盟相互援助条約が中国とソ連の間にむすばれた。この条約
は、アメリカの軍事基地化しつつある日本を重視し、日本および日本とむすぶ国の侵略行為の制
止を定め、またできるだけ短期間に対日講話の締結に努力することを約したものであった。

  他方、アメリカの援助にもかかわらず、李承晩の弾圧政治にたいする朝鮮人民の反対はたかま
り、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の呼びかける平和統一にこたえる動きは、南朝鮮において
も活発となった。五月末の韓国の総選挙では、ろこつな選挙干渉が行われたにもかかわらず李承
晩派が惨敗し、アメリカのあせりは深まった。

  こうした情勢を反映して、日本国内における軍事化の速度も早くなった。五〇年の年頭の辞で
マッカーサーは、日本国憲法の規定は自衛権を否定したものとは解釈できないとのべた。これに
呼応して吉田首相も、国会で自衛権は放棄せずと声明した。内外の支配者たちは、四年前の言葉
を忘れたかのように、平和と民主主義の憲法をふみにじりはじめた。

  同じ五〇年一月、コミンフォルムはその機関誌で、日本共産党を批判した。それは、日本がア
メリカの軍事基地化、植民地化されている現状を指摘し、議会活動による平価革命を主張する共
産党の方針は、アメリカの軍事占領の意義を軽視した右翼的偏向であると非難したものであった。
この批判は、日本の民族的危機にたいする国民の自覚を深め、平和と独立のための民族闘争を発
展させる契機になった。しかし共産党内には、コミンフォルムの批判の受け入れ方について分裂
が生れ、その後の弾圧の強化の中で党の闘争力を弱める原因になった。

  朝鮮の情勢がいよいよ急迫した五月、マッカーサーは、共産党を法の保護の外におくことが考
慮されると声明して、その非合法化を示唆した。この間にも、軍事基地化に反対し、生活危機の
打開をめざす闘争がひろがったが、弾圧はいっそうひどくなり、五月三十日、東京で労働者のデ
モに、直接アメリカ軍が干渉し、逮捕した者を軍事裁判にかけるという事件までおこった。

  そして六月、マッカーサーは、共産党中央委員会の解散と、全中央委員および『アカハタ』編
集幹部の公職追放を命令し、共産党を半ば非合法状態に追いこんだ。共産党の弾圧につづいて、
六月十六日からは無期限に、全国でいっさいの集会と示威行進が禁止された。これはいかなる法
的根拠によるものでもなく、まったくの戒厳令下にひとしい自由の弾圧であった。

  六月二十二日、アメリカのダレス国務省顧問、ジョンソン国防長官、ブラッドレー統合参謀本
部議長は東京でマッカーサーと協議し、「極東において積極的行動に出ることを決定した(『ニューヨーク・
タイムズ』)。二十三日には在日本の米空軍戦闘機部隊は北九州に集結した。そして二十五日、北朝鮮
軍が攻撃してきたという理由で、韓国軍は三八度線をこえて進撃を開始した。二十六日、北朝鮮
軍は韓国軍に反撃、逆に三八度線をこえた。アメリカは同日、韓国援助を生命、二十七日には海
空軍の朝鮮出動を命じた。二十八日、国連安全保障理事会は緊急会議をひらき、ソ連不参加のま
ま急ぎ北朝鮮を侵略者と断定、これを武力で制裁することを決定した。アメリカ地上軍はただち
に韓国に出動した。シカゴの『サン・タイムズ紙』は「状況証拠によれば、どうやらわが国の指
導者たちは、朝鮮での奇襲侵略を歓迎したようだ」と報じた(前掲『広島からバンドンへ』)。

  朝鮮戦争は内乱としてではなく、はじめから国際的な戦争としておこされたものであった。さ
らに十一月、アメリカ軍は鮮満国境に向けて進んだが、中国の人民義勇軍が参戦し、この援助を
えた北朝鮮軍は、再度攻勢に転じ、五一年に入ると、戦線は三八度線附近で膠着状態となった。

遠山茂樹   今井清一   藤原彰   著   『昭和史   〔新   版〕』岩波新書   pp.274-277   1959
[ << 最初のページ | < 前のページ | メッセージリスト | 掲示板表示 | [ メッセージ # ] | 次のページ > | 最後のページ >> ]

Yahoo! Japan 掲示板 アーカイヴ

[検索ページ] (中東) (東亜) (捕鯨 / 捕鯨詳細)