1mをめぐって ④
投稿者: masa4618 投稿日時: 2003/03/28 23:55 投稿番号: [59118 / 232612]
7)海洋
海洋は、地球表面の約70%を占め、食物・化石燃料資源の宝庫であると共に、熱容量が大きい海水は、地球上の温度変化を穏やかに保ち、海水の流動にともなう熱移動によって地球上の温度差を緩和し、地球環境を快適に保つという極めて重要な役割を持っている。さらには、大気と海洋との間の温室効果ガスの一つである二酸化炭素のやりとり、 植物プランクトンなどによる光合成を通じた二酸化炭素の吸収と酸素供給は、世界的な問題となっている地球温暖化とも深い関わりをもっている。
近年、ナホトカ号代表される油流出や、化学物質、重金属、プラスチック類などによる海洋汚染が、栄養塩類、赤潮、珊瑚や漁業に多大な影響を与えているのは周知の事実であります。また、1997〜1998年に発生したエルニーニョは観測史上、最大のもので世界気候に大きな影響を及ぼした。
しかしながら、海洋は膨大であり、船舶やブイなどを使って得られたデータ量には限界があり、海洋現象を正しく理解するためのデータは多くはない。反面、地球上の全地域をカバーできる広域性と周期性を同時に持っている人工衛星を使った海洋観測を行うと、その成果には計り知れないものがある。例えば、NASAとフランスが共同で打ち上げた海洋観測衛星TOPEX/Poseidon搭載のマイクロ波高度計は、最初の一ヶ月間に、過去100年間に地球上の全船舶が集めた以上のデータを収集した。衛星による海洋観測は、現在の、そして将来の中心的な役割を担っていくと思われる。
衛星を使った海洋観測と研究、応用は世界各国で活発に行われている。カナダのRadarsatの目的は、研究のみならず、海氷・流氷に覆われた北極地域を航行する船舶のナビゲーションの常時運用のために打ち上げられた。ヨーロッパ宇宙機関では、ERS-1/2を使って収集された大西洋の波浪データを使って、波浪予測モデル(WAM)の検証と精度向上の試みがなされている。
情報衛星は、従来の衛星観測の問題点であった周期間隔と空間分解能を大幅に改良することから、高分解能データの準リアルタイムでの提供が可能となる。衛星搭載光学系センサによる、海色・海温等のデータは地球の放射収支を理解する上で必要不可欠なものであり、大気と海洋の相互作用の理解、ひいては、気候予測モデルの開発と検証にも重要な役割を持つものと考えられる。黒潮や親潮の日ごとの変化を観測することから漁業への貢献も期待される。合成開口レーダ(SAR)は、全天候型で昼夜の別なく観測が可能であることから特に海洋観測に適しており、タンカーによる油汚染を始め、船舶の監視などがリアルタイムで行うことが可能となってくる。SARデータを使った洪水等の災害の監視、また波浪画像と予測データとの比較から現行の日本近海における波浪予測数値モデルの大幅な精度向上が考えられ、台風による災害予測等に大きく貢献できるものと思われる。
3 地下建造物探査への応用
地下構造物を建造する場合、一部の局所的な変化を別として、空間的に広がりがあるものを全て隠すことは技術的に困難であり、土木工事で隠蔽することは不可能である。山体における部分的な掘削によって山体全体が受ける微少な地表面形状の変化は、トンネル工事や鉱山開発ではよく知られていることである。
核兵器や生物化学兵器等開発を目的として地下シェルターを構築する際、地表にカムフラージュを施したとしても、地表面の広域的なcmオーダーでの微妙な変化は不可避である。干渉SARによって広範囲に概査を行うことによって、このような工事に伴う地下施設の空間的広がりと規模に関する情報の収集の可能性がある。
以上です。
海洋は、地球表面の約70%を占め、食物・化石燃料資源の宝庫であると共に、熱容量が大きい海水は、地球上の温度変化を穏やかに保ち、海水の流動にともなう熱移動によって地球上の温度差を緩和し、地球環境を快適に保つという極めて重要な役割を持っている。さらには、大気と海洋との間の温室効果ガスの一つである二酸化炭素のやりとり、 植物プランクトンなどによる光合成を通じた二酸化炭素の吸収と酸素供給は、世界的な問題となっている地球温暖化とも深い関わりをもっている。
近年、ナホトカ号代表される油流出や、化学物質、重金属、プラスチック類などによる海洋汚染が、栄養塩類、赤潮、珊瑚や漁業に多大な影響を与えているのは周知の事実であります。また、1997〜1998年に発生したエルニーニョは観測史上、最大のもので世界気候に大きな影響を及ぼした。
しかしながら、海洋は膨大であり、船舶やブイなどを使って得られたデータ量には限界があり、海洋現象を正しく理解するためのデータは多くはない。反面、地球上の全地域をカバーできる広域性と周期性を同時に持っている人工衛星を使った海洋観測を行うと、その成果には計り知れないものがある。例えば、NASAとフランスが共同で打ち上げた海洋観測衛星TOPEX/Poseidon搭載のマイクロ波高度計は、最初の一ヶ月間に、過去100年間に地球上の全船舶が集めた以上のデータを収集した。衛星による海洋観測は、現在の、そして将来の中心的な役割を担っていくと思われる。
衛星を使った海洋観測と研究、応用は世界各国で活発に行われている。カナダのRadarsatの目的は、研究のみならず、海氷・流氷に覆われた北極地域を航行する船舶のナビゲーションの常時運用のために打ち上げられた。ヨーロッパ宇宙機関では、ERS-1/2を使って収集された大西洋の波浪データを使って、波浪予測モデル(WAM)の検証と精度向上の試みがなされている。
情報衛星は、従来の衛星観測の問題点であった周期間隔と空間分解能を大幅に改良することから、高分解能データの準リアルタイムでの提供が可能となる。衛星搭載光学系センサによる、海色・海温等のデータは地球の放射収支を理解する上で必要不可欠なものであり、大気と海洋の相互作用の理解、ひいては、気候予測モデルの開発と検証にも重要な役割を持つものと考えられる。黒潮や親潮の日ごとの変化を観測することから漁業への貢献も期待される。合成開口レーダ(SAR)は、全天候型で昼夜の別なく観測が可能であることから特に海洋観測に適しており、タンカーによる油汚染を始め、船舶の監視などがリアルタイムで行うことが可能となってくる。SARデータを使った洪水等の災害の監視、また波浪画像と予測データとの比較から現行の日本近海における波浪予測数値モデルの大幅な精度向上が考えられ、台風による災害予測等に大きく貢献できるものと思われる。
3 地下建造物探査への応用
地下構造物を建造する場合、一部の局所的な変化を別として、空間的に広がりがあるものを全て隠すことは技術的に困難であり、土木工事で隠蔽することは不可能である。山体における部分的な掘削によって山体全体が受ける微少な地表面形状の変化は、トンネル工事や鉱山開発ではよく知られていることである。
核兵器や生物化学兵器等開発を目的として地下シェルターを構築する際、地表にカムフラージュを施したとしても、地表面の広域的なcmオーダーでの微妙な変化は不可避である。干渉SARによって広範囲に概査を行うことによって、このような工事に伴う地下施設の空間的広がりと規模に関する情報の収集の可能性がある。
以上です。
これは メッセージ 59032 (east_jungle3 さん)への返信です.