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イランの核武装の論文結論

投稿者: humuhumu456 投稿日時: 2003/03/09 15:55 投稿番号: [54765 / 232612]
結   論

先に、イランが核兵器を取得する道には①旧ソ連邦構成国からの核兵器の不正な取得、②密かに核原料物質等を海外で取得して自国内で開発、③ロシア及び中国等の支援を受けて自国で開発、④すべて自国で開発する、の4つが考えられると述べた。

ところで、「旧ソ連邦構成国からの核兵器の不正な取得」ができれば、実際に使いこなせるか否かは別として、取得できた時点で核兵器を保有することになる。しかし、1990年代と異なり2002年7月現在では、ロシア国内が比較的安定してきた。更に、米国はナン・ルガー法に基づきロシアに資金と技術の援助を行い、ロシアの核兵器の管理を強化している。このため、この方法により核兵器を取得する可能性は非常に小さい。

「密かに核原料物質等を海外で取得して自国内で開発」する方法によれば、取得できた核原料物質の種類と量により異なるが、取得後1〜3年で最初の核兵器を完成することができよう。しかし、湾岸戦争以降原子力供給国グループが、原子力関連物資の輸出規制についてロンドン・ガイドライン及びワルシャワ・ガイドラインを大幅に見直しており、この方法により核兵器を取得する可能性は小さくなった。

「ロシア及び中国等の支援を受けて自国で開発」する方法によれば、支援の内容にもよるが密かに開発する場合には5〜10年の歳月が必要となろう。現在、中国の支援は後退しているように思われるが、ロシアは平和目的の原子力利用について比較的積極的な支援を行っているように見える。今後は、インドとの関係に注意する必要があろう。

「すべて自国で開発」する方法によれば、10年程度の歳月が必要となろう。しかし、これはイランの核武装にとって最悪のケースであり、できるならば別の方法を採りたいに違いない。

そこで、「現在の状況が続けば、イランは5〜10年後には核兵器を持つ国になろう」との結論に達する。

そして、イランの資源と工業力から考えると、核兵器保有国になることは貿易規制や世界世論によって時期的には遅らせることができても、阻止することは困難だと思われる。阻止する唯一の方法は、イラン政府が核兵器保有国になることが得策でないと自覚する環境を作ることにあると思われる。
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