小泉首相の訪朝と課題について☆☆☆☆☆

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産経抄 2月17日

投稿者: nigakudo72 投稿日時: 2003/02/17 07:44 投稿番号: [50662 / 232612]
世界各地で反米、反戦の運動が盛り上がっている、と多くのメディアが伝えている。デモ行進や集会を全面的に支持するような形で…。しかしそういう報道姿勢は、ひょっとするとサダム・フセインに誤ったメッセージを与えることになるだろう。
  ▼「歴史は鏡である」と古人の言葉にあった。二十世紀を振り返っても、苦い“鏡”はいくつもある。一九三〇年代、ヒトラーはチェコからズデーテン地方を危険な賭けで奪ったが、米英ソは事態を放置した。宥和(ゆうわ)政策をとった英チェンバレンは帰国して「平和を守った」と国民に大歓迎された。

  ▼一九七〇年代、ベトナム反戦は流行ファッションになった。日本でも「ベ平連」の進歩的文化人がもてはやされた。そして解放戦線の本質に目をつむった結果、ベトナムは共産化しボートピープルがあふれた。ともに“反戦”が悲惨をもたらしたのだった。

  ▼戦後の日本人は頭のなかから「戦争」の二文字をはじき出せば「平和」が訪れると考えてきた。戦争と聞くとすべてを感情的に否定する思考停止に陥った。「非武装中立」と「反戦」を唱えれば票が集まったのである。

  ▼いまイラク問題をめぐって欧米は分裂寸前だが、国際関係を考えるとき、善悪(道徳)のモノサシで計るのはナンセンスなのだ。たとえば仏独は正しくて、米英は間違っているといった判断は意味がない。計るべきモノサシはただ一つ、何が国益なのかである。

  ▼日本の国益はどうすれば守ることができるか、これである。いま考えるべき重要なカギは、北朝鮮の核恫喝(どうかつ)への対処だろう。どうやら本気な北の核武装に対し日本の安全をどう守るかといえば、日米同盟堅持以外に選択肢はない。観念的、偽善的な反米はナンセンスなのだ。
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