2年ほど前の話だが、俺はフランクフルトで宿を取った時、ひどい目にあった。
チェックインして自分の部屋に入ったが、スーツケースが30分たっても
なかなか来ない。仕方なしに、エレベータのところに行くと自分のスーツ
ケースがあるからみんなでもって行こうとした。その時ボーイがきて
烈火のごとく怒った。自分達の仕事を取り上げるのかと怒ったのだ。
180CMを超える大男だったから、謝るしかなかった。
兎に角、最近の統計でも、ドイツ全体で失業率は10%を超えている。
旧東ドイツ地区では17%の失業率だ。
ドイツは昔から関係の深いトルコからの移民が700万人いる。失業率の
悪化は移民の雇用にも響く。巷に失業者があふれ、治安が悪化する。自国民が
失業しているのに移民とは何かと国民は怒る。
フランスやオランダでも移民や難民を受け容れることは人道的によい事だと
国民が考え、理想に燃えて当初積極的に受入れた。しかし、景気が悪くなると
失業した自国民は怒る。移民もダウンタウンに一塊になって生活し、経済格差
に不満を募らせる。失業し生活苦の為泥棒をしたりテロリストに走る。
今ごろになって政府は移民制限をせざるを得なくなっている。
パリーでも我々は災難に遭った。ホテルの朝食はバイキングだが、自分のテーブル
を確保して追加のパンなどを取りに行った時、背の高い黒人らが前後にいて動かない。
後でパスポートと現金が入った小さいショルダバックを盗まれていた。何を食べ
るかに集中してトレイの下に気付かずバッグのバンド皮を切断して盗まれたようだ。
大使館に駆け込んだが、返ってこなかった。その後大使館通いで旅の楽しみも吹っ
飛んだ。
同行者の中にもパリーの地下鉄の満員電車の中で新聞を広げた男に気を取られ
ていた隙に新聞の下からウェストポーチの現金を盗まれた。最近ではこんなのは
序の口で刃物で傷つけられたり観光バスが乗っ取られる事件も多くなっていると言う。
戦争になれば難民が流れ込んでくる。断わっても国連から押しつけられる。
社会不安が起き、国民の生命と財産が脅かされる。だから、攻撃には反対し、
平和的解決を望む独仏の気持はわかる。広島長崎の核の洗礼を受けた日本も
同じではなかろうか。
http://www2.osk.3web.ne.jp/~saltonet