中国国産有人宇宙船 神舟5号
投稿者: sun_over_sea_of_japan 投稿日時: 2003/02/04 13:34 投稿番号: [47419 / 232612]
ロシア・米国に続き中国、有人衛星へ秒読み
アジアでの主導権狙う
有人宇宙船開発のための無人試験機の打ち上げに成功した中国は、ロシア、米国に次いで有人宇宙飛行を達成する国となりそうだ。試験機に載せたダミー人形で人体影響を調べたとみられ、年内に有人飛行に挑む可能性も出てきた。日本の宇宙開発がロケットの打ち上げ失敗や宇宙開発機関の再編で停滞気味なのをしり目に、中国はアジアでの宇宙開発の主導権を握ろうとしている。(科学医療部・上田俊英、平子義紀)
無人試験機「神舟3号」は3月25日、中国北西部・甘粛省の酒泉衛星発射センターから、長征2Fロケットで打ち上げられた。7日間で地球を108周し、今月1日、内モンゴル自治区の着陸予定地に帰還した。
「神舟は5号機ぐらいで実際に人を乗せるのではないか、といわれてきた。年内に有人飛行をするのかどうかが、いまや最大の焦点です」
文部科学省が所管する財団法人未来工学研究所の稗田浩雄・技術・国際関係研究センター長はそう話す。
というのも、神舟3号は「有人飛行で使う船と技術的には同一」と推測されるからだ。文科省などによると、生命維持装置や宇宙飛行士の緊急脱出装置を備え、ダミー人形を複数搭載。緊急脱出のテストもしたようだ。
有人飛行で不可欠なのは技術の信頼性。地上に戻る帰還モジュールは茶わんをふせた形で、全長2メートル、最大直径2.5メートル。99年11月の神舟1号の着陸写真ではモジュールは横倒しだった。昨年1月の2号の着陸写真は公開されていない。
「今回、初めてきちんと着陸したのかもしれない。有人飛行に向け着実に課題を克服してきている」と稗田さん。有人宇宙船を打ち上げるロケットは、96年10月から24回連続で成功している。
技術の最終確認にはかなり時間がかかるとみられ、有人飛行は来年以降との見方が強い。ただ、政治的要因が働けば年内の可能性もある。今秋の共産党大会で江沢民国家主席ら指導部の交代がとりざたされており、有人飛行で「花道」を飾ることも考えられるからだ。
宇宙船の詳細は公表されていない。文科省などによると、ロシアの宇宙船ソユーズに似ており、直径2.8メートル、全長8.65メートルのほぼ円筒形。宇宙飛行士が住む軌道周回モジュール、地上に戻る帰還モジュール、宇宙船の動力部の推進モジュールなどから成る。神舟3号の帰還モジュールの座席は三つと推定される。
長征2Fは通信衛星などに使われている長征2Eの改良型。2Eの公表データによると、全長約50メートルの2段式ロケットに補助ブースター4本がつき、高度200〜500キロの低軌道に9.2トンの物を運べる。日本のH2Aとほぼ互角の性能だ。
中国が有人宇宙飛行計画に本格的に乗り出したのは92年。00年11月に発表された中国版宇宙白書「中国的航天」に、「92年に計画を開始」「宇宙飛行士候補を選抜」「神舟(1号)の打ち上げ、回収に成功した」などと書かれている。
96年ごろにロシアから生命維持装置の技術などを導入した。ロシアで宇宙飛行士の訓練もしたとされる。しかし、関係が緊密なのはロシアばかりではない。
98年、韓国、タイ、パキスタン、モンゴル、イランと、小型多目的衛星分野での協力に関する覚書に調印した。ブラジルとの衛星共同プロジェクトも進めている。
稗田さんが中国側から得た情報によると、有人宇宙飛行に成功したあとは、宇宙船同士をドッキングさせて小型宇宙ステーションに発展させる、といったシナリオを描いている。
宇宙開発の双璧(そうへき)である米国とロシアを急追する中国は、技術力とビジネスの両面で「影響圏」を拡大しつつある。
アジアでの主導権狙う
有人宇宙船開発のための無人試験機の打ち上げに成功した中国は、ロシア、米国に次いで有人宇宙飛行を達成する国となりそうだ。試験機に載せたダミー人形で人体影響を調べたとみられ、年内に有人飛行に挑む可能性も出てきた。日本の宇宙開発がロケットの打ち上げ失敗や宇宙開発機関の再編で停滞気味なのをしり目に、中国はアジアでの宇宙開発の主導権を握ろうとしている。(科学医療部・上田俊英、平子義紀)
無人試験機「神舟3号」は3月25日、中国北西部・甘粛省の酒泉衛星発射センターから、長征2Fロケットで打ち上げられた。7日間で地球を108周し、今月1日、内モンゴル自治区の着陸予定地に帰還した。
「神舟は5号機ぐらいで実際に人を乗せるのではないか、といわれてきた。年内に有人飛行をするのかどうかが、いまや最大の焦点です」
文部科学省が所管する財団法人未来工学研究所の稗田浩雄・技術・国際関係研究センター長はそう話す。
というのも、神舟3号は「有人飛行で使う船と技術的には同一」と推測されるからだ。文科省などによると、生命維持装置や宇宙飛行士の緊急脱出装置を備え、ダミー人形を複数搭載。緊急脱出のテストもしたようだ。
有人飛行で不可欠なのは技術の信頼性。地上に戻る帰還モジュールは茶わんをふせた形で、全長2メートル、最大直径2.5メートル。99年11月の神舟1号の着陸写真ではモジュールは横倒しだった。昨年1月の2号の着陸写真は公開されていない。
「今回、初めてきちんと着陸したのかもしれない。有人飛行に向け着実に課題を克服してきている」と稗田さん。有人宇宙船を打ち上げるロケットは、96年10月から24回連続で成功している。
技術の最終確認にはかなり時間がかかるとみられ、有人飛行は来年以降との見方が強い。ただ、政治的要因が働けば年内の可能性もある。今秋の共産党大会で江沢民国家主席ら指導部の交代がとりざたされており、有人飛行で「花道」を飾ることも考えられるからだ。
宇宙船の詳細は公表されていない。文科省などによると、ロシアの宇宙船ソユーズに似ており、直径2.8メートル、全長8.65メートルのほぼ円筒形。宇宙飛行士が住む軌道周回モジュール、地上に戻る帰還モジュール、宇宙船の動力部の推進モジュールなどから成る。神舟3号の帰還モジュールの座席は三つと推定される。
長征2Fは通信衛星などに使われている長征2Eの改良型。2Eの公表データによると、全長約50メートルの2段式ロケットに補助ブースター4本がつき、高度200〜500キロの低軌道に9.2トンの物を運べる。日本のH2Aとほぼ互角の性能だ。
中国が有人宇宙飛行計画に本格的に乗り出したのは92年。00年11月に発表された中国版宇宙白書「中国的航天」に、「92年に計画を開始」「宇宙飛行士候補を選抜」「神舟(1号)の打ち上げ、回収に成功した」などと書かれている。
96年ごろにロシアから生命維持装置の技術などを導入した。ロシアで宇宙飛行士の訓練もしたとされる。しかし、関係が緊密なのはロシアばかりではない。
98年、韓国、タイ、パキスタン、モンゴル、イランと、小型多目的衛星分野での協力に関する覚書に調印した。ブラジルとの衛星共同プロジェクトも進めている。
稗田さんが中国側から得た情報によると、有人宇宙飛行に成功したあとは、宇宙船同士をドッキングさせて小型宇宙ステーションに発展させる、といったシナリオを描いている。
宇宙開発の双璧(そうへき)である米国とロシアを急追する中国は、技術力とビジネスの両面で「影響圏」を拡大しつつある。
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