小泉首相の訪朝と課題について☆☆☆☆☆

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「虚飾の政権」金体制 ①

投稿者: kitachousendeikirai 投稿日時: 2003/02/02 23:25 投稿番号: [47107 / 232612]
北朝鮮の核を巡る米朝間の対立が深まる中、金正日(キム・ジョンイル)総書記(60)は23、24日、軍前線部隊を2日続けて視察した。報道によれば、総書記は「この強大な革命武力が社会主義祖国を力強く守護している」と満足感を表し、「米帝の戦争の危険に対処し、万全を期せ」と指示した。

  同じころ、北朝鮮軍の元中佐(52)がソウルで本紙記者に打ち明けた。4年前、中国を経て韓国に亡命した元政治将校である。

  「金正日の視察は部隊にとって大変な名誉です。しかし、その時、軍団長から兵士まで銃器から銃弾はもちろん、雷管と撃針まで外されるのを知っていますか。近隣部隊も砲口を逆方向に向け、ワイヤで固定されているんです」

  北朝鮮はいま国家統治の根幹に「軍事優先政治」を据える。金総書記は国際的孤立と経済破たんの中で「軍こそ人民であり、国家であり、党である」と、軍を権力の後ろ盾にしている。にもかかわらず、総書記はその軍さえ信じてはいない。

  猜疑(さいぎ)心にとらわれた「虚飾の政権」――。これが金正日政権の実像である。

  北朝鮮は1948年の建国以来、粛清の歴史を刻んできた。故・金日成(キム・イルソン)主席は5、60年代、中国派、ソ連派を次々に打倒。67年5月の朝鮮労働党中央委員会総会で権力を完全に握り、「党の唯一思想体系」を打ち出した。

  「唯一思想」とはもちろん金日成思想、主体(チュチェ)思想のことだ。全党員が金主席の思考通り行動する。それ以外の思想、指導者の存在は許されなくなった。

  唯一思想を武器に「全社会の金日成主義化」を進めたのが息子の金総書記だった。7、80年代に党を掌握。イデオロギー解釈権を独占し、軍権も握った。北朝鮮社会の隅々まで監視・統制網を敷く恐怖政治を実行した。反対者は処刑し、その家族らは強制収容所へ送った。

  父を全知全能の「神」に仕立てれば、自分は必然的に「神の子」となる。この国は67年を境に「金王朝」へ変質し、「王朝存続」が自己目的化していった。

  91年に韓国に亡命した北朝鮮の元外交官、高英煥(コ・ヨンファン)氏(49)(現・統一政策研究所室長)は言う。

  「金正日が力を持った70年代から党幹部の自宅や自動車にまで盗聴器が仕掛けられた。収容所が急増したのも70年代。収容者は現在まで延べ300万人に上る。こんな国がありますか」

  「金王朝」という“神聖国家”を目指しても、経済を維持し、民生に目を配ることは可能なはずだ。しかし、総書記は核、ミサイルなど軍備増強を優先、金主席を賛美する巨大建造物建設に巨費を投じ、人々の生活を顧みることはなかった。

  北朝鮮はその結果、監視・統制網で政治体制は堅固ながら、90年代には300万とも言われる餓死者まで出す奇形国家となった。

  金総書記が多少でも「改革・開放」へ踏み出す可能性はないのか。この質問に、高氏はこう答えた。

  「彼はあまりに人を殺しすぎた。内にも外にもうそをつきすぎた。限定的な開放はできても、政治体制の改革はできない。改革すれば、悪事がすべてばれ、体制が崩壊するからだ」
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