小泉首相の訪朝と課題について☆☆☆☆☆

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天声人語

投稿者: masa4618 投稿日時: 2003/01/30 13:22 投稿番号: [45612 / 232612]
■《天声人語》


  権力者の孤独とはよくいわれる。とりわけ戦争を決断するときの厳しさは並大抵ではないだろう。「アメリカ国民を戦場に送り出すことは、大統領が行う最も重大な決断である」。一般教書演説でブッシュ大統領はそう表現した。
  ベトナム戦争をめぐる演説で、当時のジョンソン大統領が見せた悲痛な表情が浮かんでくる。あの戦争が泥沼化していくなかで、さらに兵士を戦地に送り出さねばならないときのことだったと思う。

  ブッシュ大統領はしばしば「私はベトナム戦争の子だ」と語る。青春時代とあの戦争とが重なるまさにベトナム戦争世代だ。あの戦争が世論から見放されていく過程を目の当たりに見てきた。いまの立場で彼が最も恐れていることの一つだろう。

  ワシントン・ポスト紙のボブ・ウッドワード記者の近著『ブッシュ・アット・ウォー』で印象深いのは、大統領が「自分は直感の人だ」と何度も語ったというところだ。著者は「彼にとって、直感はほとんど第2の宗教だ」と記す。

  第1の宗教とはもちろんキリスト教のことだ。彼が熱心なクリスチャンであることはよく知られる。歴代大統領と比較してもその演説の宗教色は一段と濃い。彼の直感による決断を支えるのはその信仰なのだろう。

  一般教書演説では大統領は戦争をめぐってこうも語った。「どんな勝利にも悲しみがつきまとう。……そして必ずやってくるであろう哀悼の日々を恐れる」。その悲しみや哀悼の日々はアメリカ国民だけのものではない。そのことを深く考えた上での決断であるべきだろう。


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