金完燮氏 ①
投稿者: nigakudo72 投稿日時: 2003/01/29 22:45 投稿番号: [45479 / 232612]
nishibax,saku_saku_5,masa4618さんへ
少し長いですが、ご参考に
西尾幹二先生の「日録」より。
1月23、24日の二日間、かねて予定していた通り、『親日派のための弁明』の著者、金完燮氏と通訳を交えて11:00〜18:00の各7時間の対談を行った。27日にもう一度これを実施し、一冊の本にまとめて4月頃に刊行する予定である。(扶桑社刊、 標題未定)長時間討論の中で、聞いていてえっと驚くような主題や、あぁそうだったのかとあらためて納得するような内容が幾つかあった。1392年に高麗が滅亡して李氏朝鮮が成立した。それ以後の李王朝の実在は動かない。そして、歴史的に現在の韓国人とつながっているのが李王朝の国家と国民であることは疑いを容れない。しかしそれ以前の半島の歴史は正確にはなにも全くわかっていないのだ、と金完燮氏は言うのである。韓国人は、だから自らの民族のアイデンティティに大きな不安を抱いている、と。 通説としては、676年に新羅が半島を統一したというような話になっているが、そういう歴史的展開はぜんぶ現在の大陸東北部で起こった出来事であって、半島の歴史ではない、というのである。古代史に関する彼の大胆な「仮説」は、27日にあらためて聴くことになっている。ともかく、半島における高句麗、新羅、百済の三韓の葛藤劇もことごとく歴史的実在が疑わしい。要するに1392年より以前の半島の歴史で確実なことは何もわからないので、韓国人の歴史への自信喪失は根が深いのだという話である。 17世紀初頭、日本列島には3000万人の人口があった。同じ時期、あの広大な中国の人口はわずか6000万人であった。(確かに、中国の人口が一億を越えたのは17世紀後半の清王朝の成立より後のことである。)朝鮮半島の人口は、当時300万人程度であった。朝鮮人からみて日本列島はすでに当時から人口の多い「大陸」であり、一つの大きな「文明」であった。今のように島国の日本というイメージではなかった。朝鮮半島は二つの「大陸」にはさまれているという自己認識であった、と。 じつに面白い話である。今日と明日で私は朝鮮史の勉強を少しし直して、27日に彼にしっかりした質問をぶつけてみたいと思っている。いづれ古代史についても彼は一冊書く予定があるそうだが、「きわもの」と思われるような本だけは書かないよう祈りたい。(直かに彼にそう注意もしておこう。) 近現代史については、たしかに彼は李登輝の世代の親日派の台湾人と似たような観察を述べている。それは最初の本の読者にはよくわかっているだろう。韓国在住者にしては最初の発言者である。日帝時代を知る老世代の韓国人が日に日に少くなっている今、良識のある彼らの懐旧談を今のうちに聞き書きして、本にまとめて行きたいとも言っていた。彼のこうした事業はわれわれが日本で翻訳するなどして支援し、背後から扶けて行きたいものだと思う。 韓国人が日本人の罪をならし、日本人が自らの罪を韓国人に謝るという「日韓併合」の構図は、金完燮氏と私の間では完全に毀れた。韓国人が日本人に感謝し、「日韓併合」は韓国のために役立った事実、日本の進出が李王朝を倒壊せしめ、市民革命の役割を果たし、「併合」なくして半島の近代化は起こらなかった、というのが金完燮氏の立脚点である。『親日派のための弁明』を一読した読者にはこの点は自明であろう。
少し長いですが、ご参考に
西尾幹二先生の「日録」より。
1月23、24日の二日間、かねて予定していた通り、『親日派のための弁明』の著者、金完燮氏と通訳を交えて11:00〜18:00の各7時間の対談を行った。27日にもう一度これを実施し、一冊の本にまとめて4月頃に刊行する予定である。(扶桑社刊、 標題未定)長時間討論の中で、聞いていてえっと驚くような主題や、あぁそうだったのかとあらためて納得するような内容が幾つかあった。1392年に高麗が滅亡して李氏朝鮮が成立した。それ以後の李王朝の実在は動かない。そして、歴史的に現在の韓国人とつながっているのが李王朝の国家と国民であることは疑いを容れない。しかしそれ以前の半島の歴史は正確にはなにも全くわかっていないのだ、と金完燮氏は言うのである。韓国人は、だから自らの民族のアイデンティティに大きな不安を抱いている、と。 通説としては、676年に新羅が半島を統一したというような話になっているが、そういう歴史的展開はぜんぶ現在の大陸東北部で起こった出来事であって、半島の歴史ではない、というのである。古代史に関する彼の大胆な「仮説」は、27日にあらためて聴くことになっている。ともかく、半島における高句麗、新羅、百済の三韓の葛藤劇もことごとく歴史的実在が疑わしい。要するに1392年より以前の半島の歴史で確実なことは何もわからないので、韓国人の歴史への自信喪失は根が深いのだという話である。 17世紀初頭、日本列島には3000万人の人口があった。同じ時期、あの広大な中国の人口はわずか6000万人であった。(確かに、中国の人口が一億を越えたのは17世紀後半の清王朝の成立より後のことである。)朝鮮半島の人口は、当時300万人程度であった。朝鮮人からみて日本列島はすでに当時から人口の多い「大陸」であり、一つの大きな「文明」であった。今のように島国の日本というイメージではなかった。朝鮮半島は二つの「大陸」にはさまれているという自己認識であった、と。 じつに面白い話である。今日と明日で私は朝鮮史の勉強を少しし直して、27日に彼にしっかりした質問をぶつけてみたいと思っている。いづれ古代史についても彼は一冊書く予定があるそうだが、「きわもの」と思われるような本だけは書かないよう祈りたい。(直かに彼にそう注意もしておこう。) 近現代史については、たしかに彼は李登輝の世代の親日派の台湾人と似たような観察を述べている。それは最初の本の読者にはよくわかっているだろう。韓国在住者にしては最初の発言者である。日帝時代を知る老世代の韓国人が日に日に少くなっている今、良識のある彼らの懐旧談を今のうちに聞き書きして、本にまとめて行きたいとも言っていた。彼のこうした事業はわれわれが日本で翻訳するなどして支援し、背後から扶けて行きたいものだと思う。 韓国人が日本人の罪をならし、日本人が自らの罪を韓国人に謝るという「日韓併合」の構図は、金完燮氏と私の間では完全に毀れた。韓国人が日本人に感謝し、「日韓併合」は韓国のために役立った事実、日本の進出が李王朝を倒壊せしめ、市民革命の役割を果たし、「併合」なくして半島の近代化は起こらなかった、というのが金完燮氏の立脚点である。『親日派のための弁明』を一読した読者にはこの点は自明であろう。
これは メッセージ 1 (mitokoumon_2002 さん)への返信です.