小泉首相の訪朝と課題について☆☆☆☆☆

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今日の天声人語

投稿者: masa4618 投稿日時: 2003/01/27 21:00 投稿番号: [44968 / 232612]
■《天声人語》   01月27日

  北朝鮮のテレビ放送が最近よく紹介される。アナウンサーの絶叫調にまず驚くが、米国への憎悪をむきだしにしたその放送内容にも驚くことが多い。国民の反米感情をあおるばかりの内容だ。

  その裏で、あの国が懸命に米国に信号を送っていることを国民は知らされているのだろうか。何とか米国を交渉の場に引き出そうとしていることを知らされているのだろうか。たぶん、知らされていない。

  少々古い話だが、日露戦争時の日本を思い浮かべる。連戦連勝に沸きかえる国民は巨大な賠償金と領土獲得を思い描き、小村寿太郎ら代表団を歓呼の声で講和会議に送り出した。賠償金なしなどの講和の内容が伝わると「弔旗をもって迎えよ」(万朝報)と代表団は一転していわば国賊扱いされ、その怒りは焼き打ち事件など暴動に発展した。

  当時、日本側も疲弊の極にあった。もちろんあの広大なロシアを攻め上がる余力など残っていない。言論統制もあって「勝った、勝った」の報しか聞かされていない国民の多くは、喜びから落胆へと激しい上下動を経験した。

  ただ当時の日本には曲がりなりにも議会制度が存在し、統制下とはいえ言論機関が機能していた。倒閣運動のなか、桂内閣は総辞職し、政権交代に至る。この講和後の世論の爆発が、後の大正デモクラシーの出発点になったともいわれるのは歴史の皮肉だろう。

  外交と世論との溝はいつの時代にもある。その溝があまりに大きくなったとき、事態が急展開することがある。閉鎖国家の北朝鮮では、そんな事態が訪れるのだろうか。

http://www.asahi.com/paper/column.html
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