米国のパンダハガー(Panda Hugger)
投稿者: komash0427 投稿日時: 2006/02/24 22:13 投稿番号: [226545 / 232612]
「責任大国化」促す対話派
日中対立の悪影響 警戒
2月初め、ホワイトハウスで開かれた米国家安全保障会議(NSC)の冒頭に、爆笑の渦が広がった。会議関係者によると、覆面マスクにマントをつけた”謎の男”が闖入し、ゼーリック国務副長官に大きなパンダのぬいぐるみを手渡したからだ。あっけに撮られてパンダを抱えるゼーリック氏の写真を撮影し、男は足早に去っていった。
米政界で「パンダを抱える人(パンダハガー)」といえば、親中派の俗語。中国に甘い人物という皮肉交じりの表現だ。中国との対話路線を主導するゼーリック氏への冷やかしと"激励"をかね、ブッシュ大統領の腹心、ローブ次席補佐官が仕組んだジョークだったという。
対中警戒派がひしめくブッシュ政権にあって、ゼーリック氏は関与重視派を自任する数少ない高官。昨夏に次官級の米中定期高官協議を立ち上げ、すでに2回開催した。米中の連携をするため、アフリカ、中央アジアやエネルギー分野の局長級協議も手がけつつある。
この対話路線を支持しているのが、国務省やスコウクロフト元大統領補佐官、キッシンジャー元国務長官といった共和党重鎮だ。中立的な立場をとるライス国務長官も「ゼーリック氏の対話路線にはお墨付きを与えている」(国務省側近)。
ゼーリック氏ら関与重視派が旗印とするのが、「中国責任大国論」だ。北朝鮮問題や通商、環境など「重要分野で中国が国力に見合った責任を果たすよう、直接、働きかける」(米政府高官)という発想だ。
大統領は今のところ関与重視派、警戒派の両方に軸足を置きながら、どちらが有効か見極めようとしている。その判断材料になるのが4月下旬の胡錦濤中国国家主席の訪米だ。
米中外交筋によると米側は21発の礼砲やホワイトハウスの昼食会で歓待。米中協力の象徴例として「宇宙での共同危機対策」で合意する案も浮上している。宇宙飛行士が避難した場合、救出活動でどう協力するかなどを定めるという。
ブッシュ大統領はこうした演出をテコに、胡主席から正念場にある北朝鮮・イラン問題への実質的な協力を取り付けたい意向だ。「中国から一定の歩み寄りを得られれば、ゼーリック氏の対話路線が説得力を増す。だめなら警戒派に重心を移す可能性がある」(米国務省ブレーン)
対中戦略をめぐる米政権内の力学がどう振れるかで、日本への影響も違ってくる。警戒派が日米安保協力を急ぐのに対し、ゼーリック氏は日米中の歴史対話を提唱する。関与重視派は「日中対立が続けば、米国の対中政策に悪影響が及びかねないと心配する傾向がある」(有力外交官)
ニクソン氏以来、米歴代政権は発足当初こそ、中国の人権・台湾問題に挑戦的な態度をとるケースもあったが、やがて中国と折り合い、現実路線に落ち着くのが常だった。ブッシュ大統領も「歴史の法則」をたどるのか。
(ワシントン=秋田浩之)
日経新聞2月22日朝刊より
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
アーミテージ氏が去り、つい先だってもNSCのマイケル・グリーンアジア上級部長も去り、いまやブッシュ政権内の知日派は風前の灯。
このグループと入れ替わるようにパンダハガーが席捲中、というところか。
「日米関係がよければすべてうまくいく」と首相が発言した真意は「大統領、米国内の知日派を去らせないで。お願いします」というメッセージだったと思う。
いずれにしてもこれからの日本はポチ保守が凋落し、日本的パンダハガーが台頭するんじゃないかな?
米中の最前線だから、しのぎを削られるのは仕方ないけど、自分の主張を通すために他国の力を借りることは外道ということ。
かつて欧米列強の植民地とされてしまった国々の多くは、自国内の政治的対立で政敵に優位に立つために列強の力を借りて、逆に列強の介入を招いた。
それにしても、いやですね。
>米中協力の象徴例として「宇宙での共同危機対策」で合意する案も浮上している
地球上だけでなく、宇宙も米中で共同支配するつもりでしょうか?
日中対立の悪影響 警戒
2月初め、ホワイトハウスで開かれた米国家安全保障会議(NSC)の冒頭に、爆笑の渦が広がった。会議関係者によると、覆面マスクにマントをつけた”謎の男”が闖入し、ゼーリック国務副長官に大きなパンダのぬいぐるみを手渡したからだ。あっけに撮られてパンダを抱えるゼーリック氏の写真を撮影し、男は足早に去っていった。
米政界で「パンダを抱える人(パンダハガー)」といえば、親中派の俗語。中国に甘い人物という皮肉交じりの表現だ。中国との対話路線を主導するゼーリック氏への冷やかしと"激励"をかね、ブッシュ大統領の腹心、ローブ次席補佐官が仕組んだジョークだったという。
対中警戒派がひしめくブッシュ政権にあって、ゼーリック氏は関与重視派を自任する数少ない高官。昨夏に次官級の米中定期高官協議を立ち上げ、すでに2回開催した。米中の連携をするため、アフリカ、中央アジアやエネルギー分野の局長級協議も手がけつつある。
この対話路線を支持しているのが、国務省やスコウクロフト元大統領補佐官、キッシンジャー元国務長官といった共和党重鎮だ。中立的な立場をとるライス国務長官も「ゼーリック氏の対話路線にはお墨付きを与えている」(国務省側近)。
ゼーリック氏ら関与重視派が旗印とするのが、「中国責任大国論」だ。北朝鮮問題や通商、環境など「重要分野で中国が国力に見合った責任を果たすよう、直接、働きかける」(米政府高官)という発想だ。
大統領は今のところ関与重視派、警戒派の両方に軸足を置きながら、どちらが有効か見極めようとしている。その判断材料になるのが4月下旬の胡錦濤中国国家主席の訪米だ。
米中外交筋によると米側は21発の礼砲やホワイトハウスの昼食会で歓待。米中協力の象徴例として「宇宙での共同危機対策」で合意する案も浮上している。宇宙飛行士が避難した場合、救出活動でどう協力するかなどを定めるという。
ブッシュ大統領はこうした演出をテコに、胡主席から正念場にある北朝鮮・イラン問題への実質的な協力を取り付けたい意向だ。「中国から一定の歩み寄りを得られれば、ゼーリック氏の対話路線が説得力を増す。だめなら警戒派に重心を移す可能性がある」(米国務省ブレーン)
対中戦略をめぐる米政権内の力学がどう振れるかで、日本への影響も違ってくる。警戒派が日米安保協力を急ぐのに対し、ゼーリック氏は日米中の歴史対話を提唱する。関与重視派は「日中対立が続けば、米国の対中政策に悪影響が及びかねないと心配する傾向がある」(有力外交官)
ニクソン氏以来、米歴代政権は発足当初こそ、中国の人権・台湾問題に挑戦的な態度をとるケースもあったが、やがて中国と折り合い、現実路線に落ち着くのが常だった。ブッシュ大統領も「歴史の法則」をたどるのか。
(ワシントン=秋田浩之)
日経新聞2月22日朝刊より
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アーミテージ氏が去り、つい先だってもNSCのマイケル・グリーンアジア上級部長も去り、いまやブッシュ政権内の知日派は風前の灯。
このグループと入れ替わるようにパンダハガーが席捲中、というところか。
「日米関係がよければすべてうまくいく」と首相が発言した真意は「大統領、米国内の知日派を去らせないで。お願いします」というメッセージだったと思う。
いずれにしてもこれからの日本はポチ保守が凋落し、日本的パンダハガーが台頭するんじゃないかな?
米中の最前線だから、しのぎを削られるのは仕方ないけど、自分の主張を通すために他国の力を借りることは外道ということ。
かつて欧米列強の植民地とされてしまった国々の多くは、自国内の政治的対立で政敵に優位に立つために列強の力を借りて、逆に列強の介入を招いた。
それにしても、いやですね。
>米中協力の象徴例として「宇宙での共同危機対策」で合意する案も浮上している
地球上だけでなく、宇宙も米中で共同支配するつもりでしょうか?