小泉首相の訪朝と課題について☆☆☆☆☆

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『アメリカはアジアに介入するな』

投稿者: hangyosyufu 投稿日時: 2005/07/17 02:24 投稿番号: [208612 / 232612]
ラルフ・タウンゼント著、田中秀雄・先田賢紀智訳(芙蓉書房出版)

先にベストセラーとなったタウンゼントの、戦後における二冊目の邦訳である。
最初の『暗黒大陸   中国の真実』は、各紙が書評でも大きく取り上げたが、口コミで拡がり、またたくまに版を重ねた。

真実が書かれていたからである。

中国人の暗部、本質をこれほど鋭利にえぐった作品を70年も前にアメリカ人が観察していたこと自体が驚きで、その鋭い観察眼は、当時の芥川龍之介の『江南遊紀』などと読み比べても、文学畑と外交畑との差違はあるにせよ、また文章力はともかくとして、裏の裏をみているという感動をおぼえたのである。

タウンゼントは周知のように米国の対日政策の間違いを堂々と進言し、しかしそれが筆禍事件となり、真珠湾攻撃から一年間牢獄に拘束されて沈黙を余儀なくされた。
 
米国は日本と戦争をしたくて、したくて溜まらず、その分、中国の無謀、インチキ、デタラメ、横暴の数々を見てみない振りをしてきた。外交官として現場にいたタウンゼントは勇気を奮って日本を弁護した。
 
要するに米国はボルシェビキが好きで、革命幻影に染まり、反ボルシェビキだった日本には、すべて逆らったということである。背後にあったルーズベルトの謀略を傍証する意味でも、この書は貴重である。
 
本書には当時の新聞に貴重な切り抜きも多く、また日系アメリカ人二世らが将来を心配して、しきりにタウンゼントと連絡をとっていたことなども分かる。現代史を専攻している学者学生はもとより、一般の読書人が読むべき書物である。
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