北朝鮮が保有する核爆弾③
投稿者: komash0427 投稿日時: 2005/03/05 02:23 投稿番号: [186780 / 232612]
ただ、やはり第一に注目すべきは2種類の原子炉でしょう。1つは今から約40年も前、1965年に運転を開始した小さな研究用の原子炉です。これはソ連の技術援助によって建設されました。そしてもう一つが1986年12月に運転を開始した大きな原子炉です。現在プルトニウムの生産炉として問題視されているのは、この86年末から動き始めた大きな原子炉の方です。
しかし、私は北朝鮮の原子力技術を判明するためには、まず最初に建設された小さな研究用原子炉のほうに着目すべきだと考えています。この原子炉はスイミングプール型と呼ばれるもので、深さ5メートルくらいのプールの底に燃料集合体を入れて、上から制御棒を出し入れして運転を行ないます。さらに今は8メガワットまでアップさせています。しかもこの出力アップは独自技術だけで達成されている。
重要なのは、この出力アップの技術です。日本のスイミングプール型としては、日本原子力研究所のJRR4という原子炉がありますが、JRR4の熱出力は3.5メガワットにすぎません。ということは、北朝鮮で現在運転されているスイミングプール原子炉は日本のものの2倍強の性能があるということです。これは世界的にみても貴重な高性能原子炉ということですし、しかも北は独自技術でそこまでの性能アップを行うことができている。
熱出力を挙げるというのは、ただ単純に燃料の量を増やしていけばいいという問題ではないのです。核的な問題や熱水力の問題といった技術的な難題をクリアできなければ2メガワットを8メガワットまで引き上げることは不可能です。つまり原子炉を根本的に設計する能力がなければ、そうしたことはできないのです。ということは、現在の北朝鮮には独自に原子炉を設計するだけの技術があるということであり、そして、それは同時に、核兵器の基本設計ができるということも証明しているわけです。
この原子炉の燃料は高濃縮ウランです。北朝鮮では天然ウランが産出されますが、ウラン濃縮技術はありませんから、原子炉の燃料はソ連からの輸入品です。一時は80%のものを使っていました。このことについては後ほど触れますので覚えておいてください。
さて次に問題の大型の原子炉の方を見てみましょう。
この原子炉は正式には黒鉛減速炭酸ガス冷却型原子炉と呼ばれるもので、イギリスの初期のプルトニウム生産原子炉であるコールダーホール型原子炉を真似て北朝鮮が独自に設計・建築したものです。もともとコールダーホール型というのは、イギリスが「二重目的炉」、つまり軍事用のプルトニウムの生産と商業用発電の両方の目的を達するために56年に開発したもので、設計情報も当時から公開されていました。しかも、この原子炉の燃料は天然ウランなので、黒鉛とウラン鉱を持ち、ウラン濃縮技術のない北朝鮮としてはまさにもってこいの原子炉だったと思われます。もっとも、熱出力が2万キロワットで電気出力が0.5万キロワットという規模ですから、日本の軽水炉原発と比較すれば200分の1程度のおもちゃみたいなものと言えなくもありません。
ただ、よくよく調べてみると、この原子炉にはプルトニウムを生産するという点で注目すべき特長があるのです。この原子炉では燃料棒(天然金属ウラン)を差し込む穴が812本垂直に並んでいます。そして、その1本の穴ごとに燃料棒を10本重ねて入れることができる。つまり8120本の燃料棒を装填することができるわけです。
しかも、そうやって燃料を満タン状態にしたまま7年間にわたって炉心から燃料棒を1本も取り出さずに運転を続けることができます。燃え方も非常にゆっくりで、その結果、たいへん純度の高いプルトニウムを作ることができるのです。
(続く)
しかし、私は北朝鮮の原子力技術を判明するためには、まず最初に建設された小さな研究用原子炉のほうに着目すべきだと考えています。この原子炉はスイミングプール型と呼ばれるもので、深さ5メートルくらいのプールの底に燃料集合体を入れて、上から制御棒を出し入れして運転を行ないます。さらに今は8メガワットまでアップさせています。しかもこの出力アップは独自技術だけで達成されている。
重要なのは、この出力アップの技術です。日本のスイミングプール型としては、日本原子力研究所のJRR4という原子炉がありますが、JRR4の熱出力は3.5メガワットにすぎません。ということは、北朝鮮で現在運転されているスイミングプール原子炉は日本のものの2倍強の性能があるということです。これは世界的にみても貴重な高性能原子炉ということですし、しかも北は独自技術でそこまでの性能アップを行うことができている。
熱出力を挙げるというのは、ただ単純に燃料の量を増やしていけばいいという問題ではないのです。核的な問題や熱水力の問題といった技術的な難題をクリアできなければ2メガワットを8メガワットまで引き上げることは不可能です。つまり原子炉を根本的に設計する能力がなければ、そうしたことはできないのです。ということは、現在の北朝鮮には独自に原子炉を設計するだけの技術があるということであり、そして、それは同時に、核兵器の基本設計ができるということも証明しているわけです。
この原子炉の燃料は高濃縮ウランです。北朝鮮では天然ウランが産出されますが、ウラン濃縮技術はありませんから、原子炉の燃料はソ連からの輸入品です。一時は80%のものを使っていました。このことについては後ほど触れますので覚えておいてください。
さて次に問題の大型の原子炉の方を見てみましょう。
この原子炉は正式には黒鉛減速炭酸ガス冷却型原子炉と呼ばれるもので、イギリスの初期のプルトニウム生産原子炉であるコールダーホール型原子炉を真似て北朝鮮が独自に設計・建築したものです。もともとコールダーホール型というのは、イギリスが「二重目的炉」、つまり軍事用のプルトニウムの生産と商業用発電の両方の目的を達するために56年に開発したもので、設計情報も当時から公開されていました。しかも、この原子炉の燃料は天然ウランなので、黒鉛とウラン鉱を持ち、ウラン濃縮技術のない北朝鮮としてはまさにもってこいの原子炉だったと思われます。もっとも、熱出力が2万キロワットで電気出力が0.5万キロワットという規模ですから、日本の軽水炉原発と比較すれば200分の1程度のおもちゃみたいなものと言えなくもありません。
ただ、よくよく調べてみると、この原子炉にはプルトニウムを生産するという点で注目すべき特長があるのです。この原子炉では燃料棒(天然金属ウラン)を差し込む穴が812本垂直に並んでいます。そして、その1本の穴ごとに燃料棒を10本重ねて入れることができる。つまり8120本の燃料棒を装填することができるわけです。
しかも、そうやって燃料を満タン状態にしたまま7年間にわたって炉心から燃料棒を1本も取り出さずに運転を続けることができます。燃え方も非常にゆっくりで、その結果、たいへん純度の高いプルトニウムを作ることができるのです。
(続く)
これは メッセージ 186758 (komash0427 さん)への返信です.