北朝鮮が保有する核爆弾①
投稿者: komash0427 投稿日時: 2005/03/03 23:03 投稿番号: [186108 / 232612]
>◇北朝鮮核開発の現状(推定)
>・核兵器1〜2個分のプルトニウムを90年代前半までに抽出
本当のところは、どうなのか?
以下は、ある物理学者の見解です。
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4月23日から25日に北京で開かれた米中朝3カ国協議の場で、北朝鮮外務省の李根・米州副局長が、アメリカのケリー国務次官補に対して「我々はすでに2つの核爆弾を保有している」と明言した、との報道が5月に入って伝えられました(5月9日付 産経新聞)。北の核爆弾の保有数が、北自身の口から具体的に明かされたのは、今回が初めてのことです。加えて、これは3カ国協議の終了直後からすでに報道されていたことですが、李副局長は「我が国はあらゆる手段で核兵器の能力を示す」ともアメリカ側に伝えたという。
この李副局長の「あらゆる手段」という言葉の意図するところについて、アメリカは、「保有する核兵器の第三者への意図的流出と、テロへの転用によって国際社会を混乱に陥れる戦術」を示唆するものと分析し、更なる北朝鮮への警戒感を強めているようです。
たしかに、この北朝鮮の「核爆弾2個保有」発言は、これまでのアメリカ政府関係者の認識とも一致するものですし、今回の報道以前から、北朝鮮ウォッチャーのあいだではすでに定説化していたものでした。ですから、とうとう北朝鮮自身によって従来の定説が裏付けられたもの、と一般には受け止められたように思います。
なるほどCIA(アメリカ中央情報局)は2001年12月の報告書の中で「北朝鮮が1個、ひょっとしたら2個の核兵器を製造したとの判断を90年代半ばに下した」と述べています。最近になっても、例えばパウエル国務長官は「1個か2個保有している可能性があると考える」と発言し、ラムズフェルド国防長官も「すでに少数保有していると確信している」と公の席で語っています。
また97年に韓国に亡命した黄朝鮮労働党書記も、「実は北はすでに数個の核爆弾を持っている」と証言していますし、脱北者の一人で、北朝鮮でミサイル開発に従事していたという青山健熙氏は「北朝鮮の核武装はすでに完了している」と断言しています。
したがって、今回の北の核保有発言で、多くの方々は「北がすでに核爆弾を持っていることは間違いない事実となったのだ」と考えているのはないでしょうか。
私はかつて日本原子力研究所で原子炉の設計に携わり、その後もアメリカ、ロシア、ヨーロッパ、中国と世界中の数々の原子力研究所を取材してきました。これから、そうした一核物理学者の立場で、この北の核爆弾保有という「事実」に関して専門的な分析を加えていきたいと思っています。
が、その前に私の下した結論から先に申し上げておくことにしましょう。
私は、現時点では北朝鮮は核爆弾を保有していないだろうと考えています。むろん、北朝鮮には核兵器を開発するだけの原子力技術があります。しかも、北の技術は恐らく北朝鮮問題の専門家や、一般の方々が想像している以上に高度なものです。しかし、それでも今の北は核武装には至っていないはずです。なぜなら、たとえば1個か2個分であったとしても、その核爆弾を作るだけの量のプルトニウムをいまだに北は入手することができていないだろうと推定されるからです。仮に、北朝鮮が核爆弾を持っているかどうか二者一択を私が迫られたとしたら、私は科学者としての常識的判断として「持っていない」という答えを選択するでしょう。
これまでも先の青山氏をはじめ様々なジャーナリスト、専門家が北朝鮮の核保有をかなり断定的に語ってきました。しかし、それらの中にはずいぶんいい加減な議論もあるようです。だからこそ専門家として、一度この問題に関して科学的な考察を加えておかなければならないと私は考えたのです。
実はアメリカ政府の場合は、ある程度冷静な分析をしています。詳しくは後から述べますが、アメリカは北の核保有について強い疑いを抱く一方で、その確証がないことも十分に認識しているのです。ですから、私が仮に51%の確率で、「持っていない」と言うとするなら、アメリカは同じ51%の確率で、「持っている」と考えている−と言ったところが本当の現実でしょう。
とはいえ、なぜ私が、北が核爆弾を持っていないと考えるようになったのか、その科学的根拠を以下で詳細に解説していくことにします。
(続く)
>・核兵器1〜2個分のプルトニウムを90年代前半までに抽出
本当のところは、どうなのか?
以下は、ある物理学者の見解です。
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4月23日から25日に北京で開かれた米中朝3カ国協議の場で、北朝鮮外務省の李根・米州副局長が、アメリカのケリー国務次官補に対して「我々はすでに2つの核爆弾を保有している」と明言した、との報道が5月に入って伝えられました(5月9日付 産経新聞)。北の核爆弾の保有数が、北自身の口から具体的に明かされたのは、今回が初めてのことです。加えて、これは3カ国協議の終了直後からすでに報道されていたことですが、李副局長は「我が国はあらゆる手段で核兵器の能力を示す」ともアメリカ側に伝えたという。
この李副局長の「あらゆる手段」という言葉の意図するところについて、アメリカは、「保有する核兵器の第三者への意図的流出と、テロへの転用によって国際社会を混乱に陥れる戦術」を示唆するものと分析し、更なる北朝鮮への警戒感を強めているようです。
たしかに、この北朝鮮の「核爆弾2個保有」発言は、これまでのアメリカ政府関係者の認識とも一致するものですし、今回の報道以前から、北朝鮮ウォッチャーのあいだではすでに定説化していたものでした。ですから、とうとう北朝鮮自身によって従来の定説が裏付けられたもの、と一般には受け止められたように思います。
なるほどCIA(アメリカ中央情報局)は2001年12月の報告書の中で「北朝鮮が1個、ひょっとしたら2個の核兵器を製造したとの判断を90年代半ばに下した」と述べています。最近になっても、例えばパウエル国務長官は「1個か2個保有している可能性があると考える」と発言し、ラムズフェルド国防長官も「すでに少数保有していると確信している」と公の席で語っています。
また97年に韓国に亡命した黄朝鮮労働党書記も、「実は北はすでに数個の核爆弾を持っている」と証言していますし、脱北者の一人で、北朝鮮でミサイル開発に従事していたという青山健熙氏は「北朝鮮の核武装はすでに完了している」と断言しています。
したがって、今回の北の核保有発言で、多くの方々は「北がすでに核爆弾を持っていることは間違いない事実となったのだ」と考えているのはないでしょうか。
私はかつて日本原子力研究所で原子炉の設計に携わり、その後もアメリカ、ロシア、ヨーロッパ、中国と世界中の数々の原子力研究所を取材してきました。これから、そうした一核物理学者の立場で、この北の核爆弾保有という「事実」に関して専門的な分析を加えていきたいと思っています。
が、その前に私の下した結論から先に申し上げておくことにしましょう。
私は、現時点では北朝鮮は核爆弾を保有していないだろうと考えています。むろん、北朝鮮には核兵器を開発するだけの原子力技術があります。しかも、北の技術は恐らく北朝鮮問題の専門家や、一般の方々が想像している以上に高度なものです。しかし、それでも今の北は核武装には至っていないはずです。なぜなら、たとえば1個か2個分であったとしても、その核爆弾を作るだけの量のプルトニウムをいまだに北は入手することができていないだろうと推定されるからです。仮に、北朝鮮が核爆弾を持っているかどうか二者一択を私が迫られたとしたら、私は科学者としての常識的判断として「持っていない」という答えを選択するでしょう。
これまでも先の青山氏をはじめ様々なジャーナリスト、専門家が北朝鮮の核保有をかなり断定的に語ってきました。しかし、それらの中にはずいぶんいい加減な議論もあるようです。だからこそ専門家として、一度この問題に関して科学的な考察を加えておかなければならないと私は考えたのです。
実はアメリカ政府の場合は、ある程度冷静な分析をしています。詳しくは後から述べますが、アメリカは北の核保有について強い疑いを抱く一方で、その確証がないことも十分に認識しているのです。ですから、私が仮に51%の確率で、「持っていない」と言うとするなら、アメリカは同じ51%の確率で、「持っている」と考えている−と言ったところが本当の現実でしょう。
とはいえ、なぜ私が、北が核爆弾を持っていないと考えるようになったのか、その科学的根拠を以下で詳細に解説していくことにします。
(続く)
これは メッセージ 183362 (sofiansky2003 さん)への返信です.