小泉首相の訪朝と課題について☆☆☆☆☆

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田中均氏の対北朝鮮外交姿勢

投稿者: komash0427 投稿日時: 2004/12/29 22:27 投稿番号: [167819 / 232612]
  昨年5月23日(金)朝日新聞に掲載された田原総一郎氏と田中均氏の対談の一部です。


<<<<<<<<<<<<<<<<<<中略>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
田原
  国民の不満は,対北朝鮮外交にもある。小泉首相が訪朝して署名した平壌宣言は,北朝鮮が核をもっていないことが前提だった。首相はだまされたのか。


田中
  北朝鮮をむやみに信頼しているわけではない。かつて北朝鮮は常に拉致問題を否定し、賠償を求めてきた。首脳会談では、先方は拉致を認め、謝罪した。多国間協議に向けての出発点も作られた。

  北朝鮮の人は植民地支配の記憶をずっともっている。この事実は捨像できない。そのうえで共通の土台を作り、拉致や安保の問題を解決することが北朝鮮にとっても利益になるということを、どう説明するかにかかっている。

  確かに北朝鮮はいう事がころころ変わるかもしれないが、そうした前提にたって問題を解決するしかない。適正な抑止力を持ちつつ、平壌宣言を守るよう求める努力をすることがもっとも適切な道ではないだろうか。


田原
  私も田中さんの努力は評価している。それにしても、田中さんの前に、日本の政治家が何度も行きながら、拉致を認めさせられなかったのはなぜか。


田中
  国際関係や外交は日本だけで動かせるわけではない。クリントン政権のころ、北朝鮮は米国と合意できれば日本はついてくると考えていたのだろう。ブッシュ政権に変わり、北朝鮮は米国と話をするのが難しくなったのだと思う。そういう国際環境を、日本が使ったということだ。


田原
  核問題が浮上して日朝交渉は凍結状態に陥っている。自民党などには、経済制裁をという主張もあるが。


田中
  過去の北朝鮮への制裁は問題解決につながっていない。現段階では、どの国も経済制裁を具体的に考えているわけではない。

  首相は訪朝して拉致を認めさせたが、その前に北朝鮮への制裁といった手を使ったわけではない。

田原
  では拉致問題打開のために、日本は具体的にどんな手を打てるのか。


田中
  大きな国際関係の中でいろいろな力を使いながら解決していくしかない。残念だが、核問題と切り離して拉致問題のみを解決するのは難しい。核やミサイル、拉致、不審船といった問題を包括的に解決するしかない。また、北朝鮮の核をめぐる事態の悪化は止めなければならない。


田原
  拉致被害者の家族会などには、外務省には戦略がないという不満が強い。


田中
  拉致問題を解決し、核問題を解決し、包括的解決の中で日朝関係の正常化を図る。それが戦略だ。戦略を詳しく語ることが目的達成のプラスになるかどうか。外交は結果を出すしかない。


田原
  外務省にその結果が見えているのか。かいもく見当がつかないのか。国民は知りたがっている。もっとわかりやすく説明すべきでは。


田中
  外交には、まず互いの共通の利益を作り、そのうえで協議や交渉をし、国際関係をつくって結果を出す、という流れがある。そこには語られざる部分が多くある。
<<<<<<<<<<<<<<<<<<中略>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

1年と7ヶ月前の田中氏の考えですが、今でも考えに大きな違いはないようですね。
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