局長の怒り②
投稿者: komash0427 投稿日時: 2004/12/08 23:53 投稿番号: [162173 / 232612]
最
後
の
晩
に
渡
さ
れ
た
二
つ
の
骨
壺
協議最終日となった14日の夕刻。北朝鮮側の関係者たちの顔には、6日間にもわたった交渉を無事乗り切り、「2年以上にわたった日本との拉致問題の交渉がようやく片付いた」という安堵の表情が満ち溢れていた。
だが局長は、その日までの"成果"にまったく満足していなかった。特に横田さんに関しては、諦め切れなかった。
そこで最後の挨拶のとき、次のようにクギをさした。
「今回の協議でも不審な点は多々残っており、今回持ちかえった結果を精査し、今後とも拉致問題に関して北朝鮮に真相を求めていく所存である。ついては『調査委員会』も引き続き協力してほしい」
「それから一昨日、横田めぐみさんの『夫』と主張するキム・チョルジュンという人物にあったが、肝心なことは何一つ答えていない。われわれは明日朝、帰国するが、それまでにキム・チョルジュン氏との再会を強く求める」
この発言に、「拉致問題はもうおしまい」とたかをくくっていた北朝鮮側の表情に翳りが出た。だがこのとき陳日宝が、前日とは打って変わって局長を持ち上げた。
「われわれも局長の言葉を重く受け止めている。実はキム・チョルジュンに再考するよう促しているところだ。朝鮮には、『10回斧を振って倒れない木はない』という諺がある。ぜひ局長も、最後の斧を振りかざしてほしい」
果たしてその日の晩、局長とキム・チョルジュンとの2度目の面会がセットされた。キム・チョルジュンはその場で、横田さんのものと主張する骨壷を手渡した。
キムの2度目の面会は、あっという間に打ちきられてしまった。後に局長から骨壷を預かって日本に持ちかえった警察関係者は、中を一瞥するや、骨が焼かれていて鑑定不能かもしれないと直感した。
土葬の習慣しかない北朝鮮で、「遺骨を焼く」という行為はいかにも不自然である。しかも「再婚して新たな家庭を築いた」という一方で、「前妻の遺骨を手元に置きつづけた」というのも不可解だ。遺骨が横田さんのものと鑑定されても、また横田さんのものでないと鑑定されても、日本中が大騒ぎになるとみて、「遺骨を渡した」ことだけを既成事実化しようとした謀略に違いないと、日本側は推察したのだった。
同じくその日の晩、北東アジア課長の伊藤も、北朝鮮側から「松木薫さんのもの」という骨壷を手渡された。骨壷には松木薫さんの朝鮮名がハングルで記されていた。
松木さんは96年8月に自動車の火災事故で死亡したと北朝鮮側が説明し、2年前に遺骨が日本政府代表団に渡されたが、鑑定の結果、女性の骨であったことが判明している。
壮 大 な る 茶 番 劇 の 後 に
こうして6日間、50時間あまりに渡った日朝交渉史上最長となる「戦い」は幕を閉じた。15日朝、順安空港まで見送りにきた宋日昊が局長に、声をかけた。
「今後とも朝日外務省の協力関係を発展させていこう」
だが局長は、眉間にしわを寄せて吐き捨てた。
「そちらが真相解明をもっと徹底的にやるほうが先じゃないのか」
この言葉にすっかり動揺した宋日昊は、「今日中に会見をやるのか」と、不安げに局長に擦り寄ってきた。
「拉致問題隠蔽のための壮大なる茶番劇だったのではないか」――釈然としない憤怒感を掻き抱きながら、一行は疲れた体をチャーター便のシートにあずけた。
―今月号の月刊 現代 「薮中局長、激昂す」から引用―
めぐみさんの遺骨とされたものが別人のものであることが判明した今、茶番劇としてしまうかそうでないかは今後は政治の力でしょう。
今日の連絡を横田夫妻はどのような気持ちで迎えたのでしょうか。
拉致議連へ
外務大臣へ
そして小泉首相へ
固い決意と勇気と決断が、こうした官僚達の努力に報いなければならない時が来ています。
後は政治の力が必要です。これでも何もできないなら、辞表を出してほしい。
協議最終日となった14日の夕刻。北朝鮮側の関係者たちの顔には、6日間にもわたった交渉を無事乗り切り、「2年以上にわたった日本との拉致問題の交渉がようやく片付いた」という安堵の表情が満ち溢れていた。
だが局長は、その日までの"成果"にまったく満足していなかった。特に横田さんに関しては、諦め切れなかった。
そこで最後の挨拶のとき、次のようにクギをさした。
「今回の協議でも不審な点は多々残っており、今回持ちかえった結果を精査し、今後とも拉致問題に関して北朝鮮に真相を求めていく所存である。ついては『調査委員会』も引き続き協力してほしい」
「それから一昨日、横田めぐみさんの『夫』と主張するキム・チョルジュンという人物にあったが、肝心なことは何一つ答えていない。われわれは明日朝、帰国するが、それまでにキム・チョルジュン氏との再会を強く求める」
この発言に、「拉致問題はもうおしまい」とたかをくくっていた北朝鮮側の表情に翳りが出た。だがこのとき陳日宝が、前日とは打って変わって局長を持ち上げた。
「われわれも局長の言葉を重く受け止めている。実はキム・チョルジュンに再考するよう促しているところだ。朝鮮には、『10回斧を振って倒れない木はない』という諺がある。ぜひ局長も、最後の斧を振りかざしてほしい」
果たしてその日の晩、局長とキム・チョルジュンとの2度目の面会がセットされた。キム・チョルジュンはその場で、横田さんのものと主張する骨壷を手渡した。
キムの2度目の面会は、あっという間に打ちきられてしまった。後に局長から骨壷を預かって日本に持ちかえった警察関係者は、中を一瞥するや、骨が焼かれていて鑑定不能かもしれないと直感した。
土葬の習慣しかない北朝鮮で、「遺骨を焼く」という行為はいかにも不自然である。しかも「再婚して新たな家庭を築いた」という一方で、「前妻の遺骨を手元に置きつづけた」というのも不可解だ。遺骨が横田さんのものと鑑定されても、また横田さんのものでないと鑑定されても、日本中が大騒ぎになるとみて、「遺骨を渡した」ことだけを既成事実化しようとした謀略に違いないと、日本側は推察したのだった。
同じくその日の晩、北東アジア課長の伊藤も、北朝鮮側から「松木薫さんのもの」という骨壷を手渡された。骨壷には松木薫さんの朝鮮名がハングルで記されていた。
松木さんは96年8月に自動車の火災事故で死亡したと北朝鮮側が説明し、2年前に遺骨が日本政府代表団に渡されたが、鑑定の結果、女性の骨であったことが判明している。
壮 大 な る 茶 番 劇 の 後 に
こうして6日間、50時間あまりに渡った日朝交渉史上最長となる「戦い」は幕を閉じた。15日朝、順安空港まで見送りにきた宋日昊が局長に、声をかけた。
「今後とも朝日外務省の協力関係を発展させていこう」
だが局長は、眉間にしわを寄せて吐き捨てた。
「そちらが真相解明をもっと徹底的にやるほうが先じゃないのか」
この言葉にすっかり動揺した宋日昊は、「今日中に会見をやるのか」と、不安げに局長に擦り寄ってきた。
「拉致問題隠蔽のための壮大なる茶番劇だったのではないか」――釈然としない憤怒感を掻き抱きながら、一行は疲れた体をチャーター便のシートにあずけた。
―今月号の月刊 現代 「薮中局長、激昂す」から引用―
めぐみさんの遺骨とされたものが別人のものであることが判明した今、茶番劇としてしまうかそうでないかは今後は政治の力でしょう。
今日の連絡を横田夫妻はどのような気持ちで迎えたのでしょうか。
拉致議連へ
外務大臣へ
そして小泉首相へ
固い決意と勇気と決断が、こうした官僚達の努力に報いなければならない時が来ています。
後は政治の力が必要です。これでも何もできないなら、辞表を出してほしい。
これは メッセージ 162171 (komash0427 さん)への返信です.