小泉首相の訪朝と課題について☆☆☆☆☆

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局長の怒り①

投稿者: komash0427 投稿日時: 2004/12/08 23:51 投稿番号: [162171 / 232612]
  突   然   席   を   立   と   う   と   し   た   局   長

  局長は11月12日の晩、外相の町村信孝に高麗ホテルから電話をかけ、途中報告を行った。盗聴を恐れて報告は最小限にとどめた。このままでは帰れないという無念さから、滞在を予定より2日間延ばすこと、入手資料が多数に上るためチャーター便で帰ることなどである。

  外務省内では温厚な性格で知られる局長だが、翌13日午前の「調査委員会」との協議で、ついに爆発した。

  「これまで3日間にわたってあなたがたといろいろな話をしたけれども、大事なことは全然出てきていないではないか。私は大いに不満だ」

  局長が冒頭発言でこのように述べると"処長"(陳日宝の部下と称する人物)が、
  「プライバシーの問題もあるし、これ以上証人を出すことはできない」
と反論した。

  すると局長は、身を乗り出して激昂した。

  「お前は何を言うか!プライバシーとは何事だ。そんなことを言うなら拉致されためぐみさんのプライバシーはどうなるんだ。そちらの方が重いに決まっているではないか。あなたは娘をさらわれていった親の気持ちを考えたことがあるのか!」

  会議室は一瞬、水を打ったように静まりかえった。日本側の通訳が訳すのを躊躇していると、日本語がわかるらしい責任者の陳日宝が反論に出た。
  「そこまでいうなら、私にも言い分は山ほどある。私の父は日帝時代に、赤紙一枚で戦場にもって行かれた。私は母と一緒に毎日毎日駅まで行って、今日こそ帰ってくるのではないかと父の帰りを待ちわびた。だが結局、父は帰ってこなかった」

  「私の父だけでなく、このような目に遭った挑戦人はゴマンといるんだ。あなたたちこそ朝鮮人の苦しみがわかるのか!」

  これを聞いた局長は、さらにいきり立った。

  「何を言うか!われわれはそんな昔話を聞きに来たんじゃない。拉致問題を話し合うために来たんじゃないか。そんなことを言うなら、協議はこれで打ち切りだ。われわれはもう日本へ帰る!」

  局長は鬼のような形相をして、テーブルに広げていた書類を畳み始めた。

  その時である。陳日宝が「ウッ」とうめいて、胸部を両手で押さえたまま机にうずくまった。日本側はこの陳の「心臓発作」が本当なのか演技なのか計りかねていたが、すぐさま"処長"が切り出した。
  「互いに感情的になりすぎたようだ。われわれも朝日関係を進展させたい気持ちは同じだ。ちょっと休憩を取ろうではないか」

  このハプニング以来、北朝鮮側は日本側が要求する「証人」を次々と出してくるようになった。

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続く)
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