最終的な評価は鑑定や分析結果しだい
投稿者: hangyosyufu 投稿日時: 2004/11/16 02:13 投稿番号: [158573 / 232612]
「8人死亡、2人不明」とする北朝鮮側の拉致問題に関する従来の説明は、平壌で開かれた第3回日朝実務者協議でも変わらなかった。拉致被害者の象徴的存在の横田めぐみさん(行方不明時13歳)とされる「遺骨」が持ち帰られたが、本人のものかどうかは科学鑑定に委ねられる。他の資料も生死を判断できるものは乏しい。最終的な評価は、鑑定や分析結果を待たねばならないが、政府も「疑問点が多い」とみており、拉致問題は日朝関係の大きな障害として残されたままだ。【照山哲史、末次省三】
今回の北朝鮮の説明は、拉致を初めて認めた02年秋以降、家族や帰国した被害者らから指摘された多くの疑問点に対する「回答」でもある。生死にかかわるものとして位置づけられるのは、横田めぐみさんに関する情報だけで、他のほとんどは実証性に乏しく、つじつま合わせとも見える。
横田さんに関する情報には、夫だったとされる人物の応対ぶりなどに不自然な点が多い。まず、「遺骨」とされる骨の提供と、「死亡」とされる時期の訂正に、疑問点が指摘される。
02年に調査団が行った聞き取りに対し、横田さんの娘キム・ヘギョンさんは「墓の場所は分からないが、新しい母を迎える前に一度行った気がする」と答えていた。ヘギョンさんは、97年に横田さんの「夫」が再婚したと話し、それ以降は墓参もしていないし、場所も思い出せないと回答。北朝鮮側も「不明」となった骨や墓を「病院を通じて探している」などと説明していた。
しかし今回、提示した骨は、「夫」が「病院の裏山に埋めたが、2年半後の96年秋に掘り出した」と説明。さらに「死亡」時期も当初の93年3月から94年4月に訂正されたが、蓮池薫さんの「94年に目撃した」との証言に合わせた形だ。「死亡」時期や「骨の掘り出し」の説明は、「夫」が再婚した「97年」以降の墓や骨の存在を知らないとしたヘギョンさんの説明にも合わせてある。
また、「遺骨」を提供した「夫」は、代表団が求めた血液や毛髪の提供を「特殊機関に勤めていて微妙な立場だから」と、拒否した。02年の説明では、職業が「会社員」となっていた「夫」は写真撮影にも応じず、自ら提示した横田さんと撮影したとする写真も、複写にさえ応じなかった。
横田さんとヘギョンさんの親子関係は、既にDNA鑑定で確認済み。「夫」の血液や毛髪は、02年に調査団が持ち帰ったヘギョンさんの血液や毛髪とDNA鑑定すれば、ヘギョンさんとの親子関係、つまり横田さんと夫婦関係にあったかを識別する科学的証拠だ。
今回、「夫」の毛髪などは持ち帰れなかったが、外務省の家族会への説明では「それに代わるものは収集した」としており、警察当局がDNA鑑定を進めることになる。
いずれにしても、横田さんとされる「遺骨」が本物かどうかの科学鑑定が、信ぴょう性の判断材料だ。DNA鑑定の技術は進歩しており、都道府県警が昨年から導入した新たな分析機器と従来の分析機器を併用すれば、別人で一致する確率は1億8000万人分の1に過ぎない。少量の汗からも検出が可能だが、遺骨が焼かれていた場合の鑑定は難しいという。
北朝鮮側は今回、02年に示した死亡確認書の日付などの間違いを、初めて公式に認めた。「作れと言われてあわてて作った。すべてが正確なものではなかった」という説明だった。「事務的な誤記」として結婚の日付を訂正したものもあり、公的文書の信用性に疑問を抱かせる結果となった。
横田さん以外の人に関して示された「物証」は、写真、気象データなど、どれも生死を証明するものとは言えないものばかり。交通事故資料の信ぴょう性も、今後の分析にかかっている。
判然としない釈明もある。「心臓病で死亡」とされた増元るみ子さん(同24歳)について、家族から「心臓に既往症はない」と疑問が指摘されていた。これに対して、北朝鮮側は今回、「若い女性の心臓まひは珍しく、既往症がないことは承知しているが、突然死亡した」と触れたが、説得力があるとは言い難い。
02年に政府の調査団が持ち帰った松木薫さんのものとされる「遺骨」は、二度焼きされていたためDNA鑑定ができず、東京医科歯科大学の橋本正次助教授が法人類学的な鑑定を施して、別人の骨と判明した。骨の二度焼きについて、DNA鑑定をさせないための隠ぺい工作との指摘が家族会などから出ていた。
この点についても北朝鮮は今回、死亡した交通事故で火災が発生したため、と説明を加えた。
今回の北朝鮮の説明は、拉致を初めて認めた02年秋以降、家族や帰国した被害者らから指摘された多くの疑問点に対する「回答」でもある。生死にかかわるものとして位置づけられるのは、横田めぐみさんに関する情報だけで、他のほとんどは実証性に乏しく、つじつま合わせとも見える。
横田さんに関する情報には、夫だったとされる人物の応対ぶりなどに不自然な点が多い。まず、「遺骨」とされる骨の提供と、「死亡」とされる時期の訂正に、疑問点が指摘される。
02年に調査団が行った聞き取りに対し、横田さんの娘キム・ヘギョンさんは「墓の場所は分からないが、新しい母を迎える前に一度行った気がする」と答えていた。ヘギョンさんは、97年に横田さんの「夫」が再婚したと話し、それ以降は墓参もしていないし、場所も思い出せないと回答。北朝鮮側も「不明」となった骨や墓を「病院を通じて探している」などと説明していた。
しかし今回、提示した骨は、「夫」が「病院の裏山に埋めたが、2年半後の96年秋に掘り出した」と説明。さらに「死亡」時期も当初の93年3月から94年4月に訂正されたが、蓮池薫さんの「94年に目撃した」との証言に合わせた形だ。「死亡」時期や「骨の掘り出し」の説明は、「夫」が再婚した「97年」以降の墓や骨の存在を知らないとしたヘギョンさんの説明にも合わせてある。
また、「遺骨」を提供した「夫」は、代表団が求めた血液や毛髪の提供を「特殊機関に勤めていて微妙な立場だから」と、拒否した。02年の説明では、職業が「会社員」となっていた「夫」は写真撮影にも応じず、自ら提示した横田さんと撮影したとする写真も、複写にさえ応じなかった。
横田さんとヘギョンさんの親子関係は、既にDNA鑑定で確認済み。「夫」の血液や毛髪は、02年に調査団が持ち帰ったヘギョンさんの血液や毛髪とDNA鑑定すれば、ヘギョンさんとの親子関係、つまり横田さんと夫婦関係にあったかを識別する科学的証拠だ。
今回、「夫」の毛髪などは持ち帰れなかったが、外務省の家族会への説明では「それに代わるものは収集した」としており、警察当局がDNA鑑定を進めることになる。
いずれにしても、横田さんとされる「遺骨」が本物かどうかの科学鑑定が、信ぴょう性の判断材料だ。DNA鑑定の技術は進歩しており、都道府県警が昨年から導入した新たな分析機器と従来の分析機器を併用すれば、別人で一致する確率は1億8000万人分の1に過ぎない。少量の汗からも検出が可能だが、遺骨が焼かれていた場合の鑑定は難しいという。
北朝鮮側は今回、02年に示した死亡確認書の日付などの間違いを、初めて公式に認めた。「作れと言われてあわてて作った。すべてが正確なものではなかった」という説明だった。「事務的な誤記」として結婚の日付を訂正したものもあり、公的文書の信用性に疑問を抱かせる結果となった。
横田さん以外の人に関して示された「物証」は、写真、気象データなど、どれも生死を証明するものとは言えないものばかり。交通事故資料の信ぴょう性も、今後の分析にかかっている。
判然としない釈明もある。「心臓病で死亡」とされた増元るみ子さん(同24歳)について、家族から「心臓に既往症はない」と疑問が指摘されていた。これに対して、北朝鮮側は今回、「若い女性の心臓まひは珍しく、既往症がないことは承知しているが、突然死亡した」と触れたが、説得力があるとは言い難い。
02年に政府の調査団が持ち帰った松木薫さんのものとされる「遺骨」は、二度焼きされていたためDNA鑑定ができず、東京医科歯科大学の橋本正次助教授が法人類学的な鑑定を施して、別人の骨と判明した。骨の二度焼きについて、DNA鑑定をさせないための隠ぺい工作との指摘が家族会などから出ていた。
この点についても北朝鮮は今回、死亡した交通事故で火災が発生したため、と説明を加えた。
これは メッセージ 1 (mitokoumon_2002 さん)への返信です.