1年前の限定攻撃説 2
投稿者: sofiansky2003 投稿日時: 2004/10/17 06:43 投稿番号: [155045 / 232612]
崩壊につながる経済制裁
「北に核を放棄させるには、限定的攻撃よりも経済制裁という温和な手段をとった方がいい」という意見もある。確かに、国際的な慣習では「危険で頑固な国に翻意を迫るには、軍事行動よりも先にまず経済制裁を発動する」が常道だ。
だが、「中国にとっては経済制裁の方が問題が大きい」(中国軍筋)。「周辺国が北との交易を完全に断てば、北朝鮮はたちどころに崩壊する」と中国は判断しているからだ。すでに極度の食糧不足で中朝国境沿いの北朝鮮国民は難民として中国に流入し続けている。外からの援助で北はかろうじて国の体をなしている。「北が崩壊しないとしても、さらに大量の難民が流入し中国北東部の安定は失われる」(同)。北朝鮮の脆弱さをもっとも知り、不安感を抱くのは中国なのだ。
もちろん、北朝鮮への核施設への限定的攻撃は全面戦争、さらには北の消滅へと突き進むリスクもある。ただ、「核施設へと同時に、ミサイルや長距離砲なども同時に攻撃し反撃能力を一気に奪えば、北朝鮮は動きがとれずに限定戦争で終わる」(米軍筋)との意見もある。
整理すれば、中国の現在の朝鮮半島における目標は2つ。まず、「北朝鮮という緩衝国家を維持する」という目標。もうひとつは「東アジアに自分以外の核兵器保有国を作らない」だ。
中国がこの2つの目標を同時に達成する手法の中でもっとも望ましいのは、もちろん、北朝鮮に平和裏に核開発を放棄させるシナリオだ。だが、それが困難な場合、次善の策は限定的攻撃による核の強制的放棄だ。この2つのシナリオなら北朝鮮は存続しうる。そして中国にとって悪夢のシナリオは武力の行使は避けられるものの、北朝鮮が消滅する可能性の高い経済制裁。最悪のシナリオは武力も行使され北も消滅する全面戦争だ。
中国こそが北の核にもっとも困惑
各国の朝鮮半島専門家の間で、最近、しばしば交わされる“冗談”がある。
「中国が何らかの手段を用いて危険な金正日政権を平和的な政権に交代させたらどうか。それが中国の傀儡(かいらい)政権となっても誰も中国を非難はしないし、称賛さえするだろう」――。
これを聞かされる中国の専門家は困った顔をし「中国は他国の内政に干渉しない」と“建前”で答えることが多い。だが、本音は「火中の栗を拾いたくはない」であり、だからこそ、今のところは「米国の限定的攻撃を容認する」と力の行使に関しては“他人任せ”の姿勢にとどまっているのだろう。
ただ、北朝鮮の核開発でもっとも困っているのは中国でもある。核問題が続く限り、大きな不安定要因を抱え込むからだ。中国自身も民主化要求など潜在的難問を抱える。現在の7%超の成長率が象徴する「豊かになり続ける中国」が、とりあえずはこうした内政問題の噴出を押さえている。だが、いっこうに解決されない北朝鮮の核問題が「中国リスク」として世界に認識されていけば、成長の過半を支えるとされる外資の投資は減り、「7%成長」を維持するのは難しくなる。
北朝鮮が中国の困惑を無視して核開発を続ければ、突然、中国が一線を越えて「他人任せ」以上の積極的解決に動くかもしれない。
http://www.nikkei.co.jp/neteye5/suzuoki/20031106n56b6000_06.html
「北に核を放棄させるには、限定的攻撃よりも経済制裁という温和な手段をとった方がいい」という意見もある。確かに、国際的な慣習では「危険で頑固な国に翻意を迫るには、軍事行動よりも先にまず経済制裁を発動する」が常道だ。
だが、「中国にとっては経済制裁の方が問題が大きい」(中国軍筋)。「周辺国が北との交易を完全に断てば、北朝鮮はたちどころに崩壊する」と中国は判断しているからだ。すでに極度の食糧不足で中朝国境沿いの北朝鮮国民は難民として中国に流入し続けている。外からの援助で北はかろうじて国の体をなしている。「北が崩壊しないとしても、さらに大量の難民が流入し中国北東部の安定は失われる」(同)。北朝鮮の脆弱さをもっとも知り、不安感を抱くのは中国なのだ。
もちろん、北朝鮮への核施設への限定的攻撃は全面戦争、さらには北の消滅へと突き進むリスクもある。ただ、「核施設へと同時に、ミサイルや長距離砲なども同時に攻撃し反撃能力を一気に奪えば、北朝鮮は動きがとれずに限定戦争で終わる」(米軍筋)との意見もある。
整理すれば、中国の現在の朝鮮半島における目標は2つ。まず、「北朝鮮という緩衝国家を維持する」という目標。もうひとつは「東アジアに自分以外の核兵器保有国を作らない」だ。
中国がこの2つの目標を同時に達成する手法の中でもっとも望ましいのは、もちろん、北朝鮮に平和裏に核開発を放棄させるシナリオだ。だが、それが困難な場合、次善の策は限定的攻撃による核の強制的放棄だ。この2つのシナリオなら北朝鮮は存続しうる。そして中国にとって悪夢のシナリオは武力の行使は避けられるものの、北朝鮮が消滅する可能性の高い経済制裁。最悪のシナリオは武力も行使され北も消滅する全面戦争だ。
中国こそが北の核にもっとも困惑
各国の朝鮮半島専門家の間で、最近、しばしば交わされる“冗談”がある。
「中国が何らかの手段を用いて危険な金正日政権を平和的な政権に交代させたらどうか。それが中国の傀儡(かいらい)政権となっても誰も中国を非難はしないし、称賛さえするだろう」――。
これを聞かされる中国の専門家は困った顔をし「中国は他国の内政に干渉しない」と“建前”で答えることが多い。だが、本音は「火中の栗を拾いたくはない」であり、だからこそ、今のところは「米国の限定的攻撃を容認する」と力の行使に関しては“他人任せ”の姿勢にとどまっているのだろう。
ただ、北朝鮮の核開発でもっとも困っているのは中国でもある。核問題が続く限り、大きな不安定要因を抱え込むからだ。中国自身も民主化要求など潜在的難問を抱える。現在の7%超の成長率が象徴する「豊かになり続ける中国」が、とりあえずはこうした内政問題の噴出を押さえている。だが、いっこうに解決されない北朝鮮の核問題が「中国リスク」として世界に認識されていけば、成長の過半を支えるとされる外資の投資は減り、「7%成長」を維持するのは難しくなる。
北朝鮮が中国の困惑を無視して核開発を続ければ、突然、中国が一線を越えて「他人任せ」以上の積極的解決に動くかもしれない。
http://www.nikkei.co.jp/neteye5/suzuoki/20031106n56b6000_06.html
これは メッセージ 155044 (sofiansky2003 さん)への返信です.