>現在進行形の新中華思想
投稿者: kyabaajp 投稿日時: 2004/08/13 12:28 投稿番号: [147469 / 232612]
また、テーマをお借りします。
▼「過去」の埋葬にとりかかる台湾
その後、政治の「台湾化」が進み、誰も大陸反攻を語らなくなる中で、蒋親
子の遺体は宙ぶらりんな状態になった。台湾では、中国の共産党政府と交渉し
て蒋介石の故郷である浙江省に墓を作らせてもらい、そこに埋葬する構想も出
たが、これは独立傾向を強める台湾側が「一つの中国」の建前の象徴である蒋
親子を中国側に葬り、台湾と切り離して忘れ去ろうとする行為に見えるため台
中双方で反対があり、実現しなかった。
代わりに現実的な解決策として最近取りざたされているのが、台湾国内で本
葬を行う、ということだ。7月上旬、台湾政府や国民党は、蒋経国の遺族が政
府に対し、蒋親子の本葬を行い、台北市郊外の軍人用墓地(五指山國軍公墓)
に埋葬してほしいと要請してきていると発表した。話がまとまれば、来年にも
本葬が行われそうな事態となっている。
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/asia/taiwan/news/20040709ddm007030084000c.html
この時期に、蒋親子を埋葬しようとすることには、政治的な理由がある。地
元桃園県の朱立倫知事(国民党)などは「五指山への埋葬は、蒋家が家族とし
て決めたこととは考えにくい」と疑っている。遺族の意志からこの動きが起き
たのではなく、政府や国民党の中から遺族に対して先に要請があったのではな
いか、という疑いである。(地元の桃園県は、蒋親子の廟がなくなると観光収
入など財政面で打撃を受けるので、このような異議が出てきたのだろう)
http://news.yam.com/chinatimes/focus/news/200407/20040709954872.html
今年3月の総統選挙で民進党の陳水扁が再選されたことは、民進党政権が
1期4年やった上で、それまでの国民党政権に代わるものとして民意の支持を
受けることに成功したことを意味している。今後、2008年やそれ以降に
国民党が政権に返り咲くかもしれないが、それはもはや民進党の「独立」と
国民党の「統一」の政策との間の選択ではなく、台湾が中国とは別の国家であ
り続けることを前提とした二大政党制になると予想される。
今年5月に陳水扁総統が2期目の就任を行った時点で、台湾政治の「台湾化」
は完了に近づき、1949年から引きずってきた国民党の「大陸反攻・再統一」
の方針は、過去のものとなった。台湾の国是は、大陸の内戦で再起を目論むこ
とから、台湾地域だけを統治することへと変更される過程が完了しつつある。
今後、台湾が抱える各分野の状況を、この新しい状態に対応させる必要があ
る。その一つが、蒋親子の長いお通夜を終わらせ、安らかな永遠の眠りについ
てもらうことである。国民党にとっても、台湾人の民意を再びつかむためには、
過去の政策を捨てて新しい方針を採り入れたことを世の中に示す必要があり、
蒋親子の本葬が必要なのだと思われる。
田中宇の国際ニュース解説より
▼「過去」の埋葬にとりかかる台湾
その後、政治の「台湾化」が進み、誰も大陸反攻を語らなくなる中で、蒋親
子の遺体は宙ぶらりんな状態になった。台湾では、中国の共産党政府と交渉し
て蒋介石の故郷である浙江省に墓を作らせてもらい、そこに埋葬する構想も出
たが、これは独立傾向を強める台湾側が「一つの中国」の建前の象徴である蒋
親子を中国側に葬り、台湾と切り離して忘れ去ろうとする行為に見えるため台
中双方で反対があり、実現しなかった。
代わりに現実的な解決策として最近取りざたされているのが、台湾国内で本
葬を行う、ということだ。7月上旬、台湾政府や国民党は、蒋経国の遺族が政
府に対し、蒋親子の本葬を行い、台北市郊外の軍人用墓地(五指山國軍公墓)
に埋葬してほしいと要請してきていると発表した。話がまとまれば、来年にも
本葬が行われそうな事態となっている。
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/asia/taiwan/news/20040709ddm007030084000c.html
この時期に、蒋親子を埋葬しようとすることには、政治的な理由がある。地
元桃園県の朱立倫知事(国民党)などは「五指山への埋葬は、蒋家が家族とし
て決めたこととは考えにくい」と疑っている。遺族の意志からこの動きが起き
たのではなく、政府や国民党の中から遺族に対して先に要請があったのではな
いか、という疑いである。(地元の桃園県は、蒋親子の廟がなくなると観光収
入など財政面で打撃を受けるので、このような異議が出てきたのだろう)
http://news.yam.com/chinatimes/focus/news/200407/20040709954872.html
今年3月の総統選挙で民進党の陳水扁が再選されたことは、民進党政権が
1期4年やった上で、それまでの国民党政権に代わるものとして民意の支持を
受けることに成功したことを意味している。今後、2008年やそれ以降に
国民党が政権に返り咲くかもしれないが、それはもはや民進党の「独立」と
国民党の「統一」の政策との間の選択ではなく、台湾が中国とは別の国家であ
り続けることを前提とした二大政党制になると予想される。
今年5月に陳水扁総統が2期目の就任を行った時点で、台湾政治の「台湾化」
は完了に近づき、1949年から引きずってきた国民党の「大陸反攻・再統一」
の方針は、過去のものとなった。台湾の国是は、大陸の内戦で再起を目論むこ
とから、台湾地域だけを統治することへと変更される過程が完了しつつある。
今後、台湾が抱える各分野の状況を、この新しい状態に対応させる必要があ
る。その一つが、蒋親子の長いお通夜を終わらせ、安らかな永遠の眠りについ
てもらうことである。国民党にとっても、台湾人の民意を再びつかむためには、
過去の政策を捨てて新しい方針を採り入れたことを世の中に示す必要があり、
蒋親子の本葬が必要なのだと思われる。
田中宇の国際ニュース解説より
これは メッセージ 147442 (east_jungle3 さん)への返信です.