【金日成 秘密教示】(1)−②
投稿者: sofiansky2003 投稿日時: 2004/06/22 20:29 投稿番号: [139617 / 232612]
秘密教示は拉致工作を指示していた。
『南朝鮮(韓国)が故郷の在日同胞がわれわれ共和国に帰国すること自体、政治的に大きな成果だ。だがそれだけでこの事業を終わらせてはならない。帰国船(一九七一年から万景峰号)が新潟港と共和国を往復している。帰国船は帰国同胞を運ぶだけでなく南朝鮮革命と祖国統一推進に使うべきだ。(船が)新潟に停泊している間に同志たちは革命に有利な仕事をしなくてはならない。たとえば南朝鮮革命に必要な情報材料を入手し、必要なら日本人を対象に包摂工作(=とりこみ)や拉致工作もできるではないか』(1969年11月3日、3号庁舎 拡大幹部会議)
北朝鮮は朝鮮戦争(一九五〇−五三年)後、韓国の赤化(共産化)統一を目標にした工作活動を行っていたが、一九六〇年代は韓国・朴正煕政権の反共政策で数多くのスパイ事件、地下党組織が摘発された。そうした時代背景から故金日成主席はこの時代、日本を「対南工作の迂回ルート」と位置づけていた。
一九七〇年代から北朝鮮専門家として秘密教示の亡命者からの聴取なども行ってきた康仁徳・韓国元統一相は「北の将来を展望するためには一級の資料だ」と述べる。また韓国軍情報機関の前北朝鮮分析室長を務めた李恒九氏は「米国との関係や日本、韓国との関係は金正日(総書記)時代に戦術的に変化したが、北朝鮮の戦略的な原則や革命の基本は『金日成の秘密教示』にある。力点や方法論が変わっただけで戦略的にはいまも同じだ」と評価している。
「核とミサイル」は対米戦争から想起されたものだ。
『南朝鮮から米国のやつらを追い出さなければならない。われわれはいつか米国ともう一度必ず戦うべきだという覚悟で戦争準備をすべきだ。なにより急ぐべきことは米国本土を攻撃できる手段を持つことだ…米国が砲弾の洗礼を受けたらどうなるか。米国内には反戦運動が起きるだろうし、第三世界諸国の反米運動が加勢することになれば、結局、米国は南朝鮮から手を引かざるをえなくなる。だから同志は一日も早く、核兵器と長距離ミサイルを自力生産できるように積極的に開発すべきである』(1968年11月、科学院咸興分院開発チームとの談話)
「迂回工作」の対象だった日本へのアプローチは大きく変化した。二〇〇二年、金正日総書記は日本人拉致事件を「妄動主義者と英雄主義者がやったこと」と謝罪。当事者五人と家族五人が帰国した。しかし、金正日総書記による対日政策は国交正常化を目指す外交戦術にすぎず国家犯罪への対応という本質を回避し、行方不明者十人の捜索問題など全面解決への展望はきわめて厳しい。
秘密教示は外交・交渉術について次のように述べる。
『協商(交渉)と対話もひとつの戦闘だ。敵との戦闘で譲歩というものはあり得ない。たとえ決裂しても惜しいことはない。どうせ決裂するなら、壁も扉というが、たたいて無理に壊しても敵が肝を冷やすようにしなければならない…対話が決裂する場合は、その責任を敵に転嫁しなければならない』(1972年8月、第一回南北赤十字会談に際して北朝鮮の代表団への談話)
おりしも二十三日から第三回六カ国協議が始まるが、秘密教示に示される原則は現在の北朝鮮外交の特徴を凝縮しているようにみえる。
≪秘密教示≫ 北朝鮮の党、政府の路線を審議・決定する全党大会や党中央委員会総会などの公式施策に対し、金日成主席(当時)が口頭や文書で指示した非公式指導施策。党、軍、政府の幹部のほか、対南幹部工作員を指導した。亡命者証言などで明らかになっている部分もある。公式文書とともに秘密教示も記録され、その大部分は北朝鮮北部の慈江道・江界(カンゲ)の「国家文書庫」に保存されているといわれる。
http://www.sankei.co.jp/news/morning/22iti001.htm
『南朝鮮(韓国)が故郷の在日同胞がわれわれ共和国に帰国すること自体、政治的に大きな成果だ。だがそれだけでこの事業を終わらせてはならない。帰国船(一九七一年から万景峰号)が新潟港と共和国を往復している。帰国船は帰国同胞を運ぶだけでなく南朝鮮革命と祖国統一推進に使うべきだ。(船が)新潟に停泊している間に同志たちは革命に有利な仕事をしなくてはならない。たとえば南朝鮮革命に必要な情報材料を入手し、必要なら日本人を対象に包摂工作(=とりこみ)や拉致工作もできるではないか』(1969年11月3日、3号庁舎 拡大幹部会議)
北朝鮮は朝鮮戦争(一九五〇−五三年)後、韓国の赤化(共産化)統一を目標にした工作活動を行っていたが、一九六〇年代は韓国・朴正煕政権の反共政策で数多くのスパイ事件、地下党組織が摘発された。そうした時代背景から故金日成主席はこの時代、日本を「対南工作の迂回ルート」と位置づけていた。
一九七〇年代から北朝鮮専門家として秘密教示の亡命者からの聴取なども行ってきた康仁徳・韓国元統一相は「北の将来を展望するためには一級の資料だ」と述べる。また韓国軍情報機関の前北朝鮮分析室長を務めた李恒九氏は「米国との関係や日本、韓国との関係は金正日(総書記)時代に戦術的に変化したが、北朝鮮の戦略的な原則や革命の基本は『金日成の秘密教示』にある。力点や方法論が変わっただけで戦略的にはいまも同じだ」と評価している。
「核とミサイル」は対米戦争から想起されたものだ。
『南朝鮮から米国のやつらを追い出さなければならない。われわれはいつか米国ともう一度必ず戦うべきだという覚悟で戦争準備をすべきだ。なにより急ぐべきことは米国本土を攻撃できる手段を持つことだ…米国が砲弾の洗礼を受けたらどうなるか。米国内には反戦運動が起きるだろうし、第三世界諸国の反米運動が加勢することになれば、結局、米国は南朝鮮から手を引かざるをえなくなる。だから同志は一日も早く、核兵器と長距離ミサイルを自力生産できるように積極的に開発すべきである』(1968年11月、科学院咸興分院開発チームとの談話)
「迂回工作」の対象だった日本へのアプローチは大きく変化した。二〇〇二年、金正日総書記は日本人拉致事件を「妄動主義者と英雄主義者がやったこと」と謝罪。当事者五人と家族五人が帰国した。しかし、金正日総書記による対日政策は国交正常化を目指す外交戦術にすぎず国家犯罪への対応という本質を回避し、行方不明者十人の捜索問題など全面解決への展望はきわめて厳しい。
秘密教示は外交・交渉術について次のように述べる。
『協商(交渉)と対話もひとつの戦闘だ。敵との戦闘で譲歩というものはあり得ない。たとえ決裂しても惜しいことはない。どうせ決裂するなら、壁も扉というが、たたいて無理に壊しても敵が肝を冷やすようにしなければならない…対話が決裂する場合は、その責任を敵に転嫁しなければならない』(1972年8月、第一回南北赤十字会談に際して北朝鮮の代表団への談話)
おりしも二十三日から第三回六カ国協議が始まるが、秘密教示に示される原則は現在の北朝鮮外交の特徴を凝縮しているようにみえる。
≪秘密教示≫ 北朝鮮の党、政府の路線を審議・決定する全党大会や党中央委員会総会などの公式施策に対し、金日成主席(当時)が口頭や文書で指示した非公式指導施策。党、軍、政府の幹部のほか、対南幹部工作員を指導した。亡命者証言などで明らかになっている部分もある。公式文書とともに秘密教示も記録され、その大部分は北朝鮮北部の慈江道・江界(カンゲ)の「国家文書庫」に保存されているといわれる。
http://www.sankei.co.jp/news/morning/22iti001.htm
これは メッセージ 139616 (sofiansky2003 さん)への返信です.