日本人はなぜ拉致されたか
投稿者: sa_bo_ten_02 投稿日時: 2004/05/18 19:59 投稿番号: [127032 / 232612]
日本人はなぜ拉致されたか─その文脈と目的
以上、七つの出来事についての知識を前提とすると、一九七七年から七八年にかけて集中的に発生した日本人拉致事件の文脈を理解しすることができる。
横田めぐみさんや田口八重子さんなど、日本人の若い女性を拉致したのは、北朝鮮の工作員を日本人に仕立て上げる教育をさせるためであった。このような役割を果たせる人物なら在日朝鮮人の帰国者の中にいくらでもいたのではないか、従って拉致などして日本から連れてこなくても間に合ったのではないか、という疑問が生じる。しかし、金正日は、在日朝鮮人の帰国者が知っている日本は一九六〇年代前半までの日本にすぎず、経済が飛躍的に発展した後の現代日本の空気を吸っている日本人でなければ「現地人化」のための教育係としてふさわしくないと考えたもののようだ。
北朝鮮で「日本人化」教育が担当できるためには、日本人としての文化を基本的に身につけていなければならないから、あまりに幼くては目的に会わない。かといって年を取りすぎていると、朝鮮語を学習させるのが難しくなる。そこで、新潟では女子高校生が狙われた。中学生の横田さんが拉致されたのは、体格がよく、高校生と間違えられた可能性が高い。
また、蓮池さんと奥土さん、地村さんと浜本さん、市川さんと増元さんなどのアベックが狙われたのは、北朝鮮に拉致してから配偶者を与える手間が省けるからである。アベックの男女は一年以上隔離し、絶望と洗脳の過程を経てのち引き合わせて結婚させれば、心理的に安定した状態で「日本人化」教師をやらせることができる。これが、よど号グループの扱いから学んだ「教訓」だということである。
これらの拉致被害者は、北朝鮮の工作員養成所で実際に教官として働いていたことが、後に韓国に亡命した元工作員によって目撃されている。
最もよく知られているのが、李恩恵と呼ばれた田口八重子さんで、彼女は大韓航空機爆破事件の犯人・金賢姫の「日本人化」教育の教官であった。二人は一九八一年七月から二十ヶ月にわたって文字通り寝食をともにし、日本式のお化粧の仕方から礼儀作法に至るまで、日本文化を身につける訓練を受けた。
一九八七年、翌年のソウル・オリンピックを開催不能にするため、金賢姫は大韓航空機爆破の任務を与えられ、実行した。しかし、自殺に失敗し、韓国に護送され取り調べを受けるうちに洗脳が次第に解け、一部始終を自白することで、李恩恵の存在や事件の真相が明るみに出ることになった。もし金賢姫が自殺に成功していれば、日本人のパスポートを持った日本人女性の犯行であるという見せかけの「事実」だけが残り、韓国の反日感情は抑えきれないものとなっただろう。そうした危険な状況では日本選手団をソウルに派遣することは不可能で、ソウル・オリンピックは失敗に終わっただろう。(?)
ついでながら、金賢姫の洗脳を解く上で最も効果があったのは、単にソウルの街中を連れ歩くことだったという。そのわけは、北朝鮮の工作員教育の中で、南朝鮮はアメリカの植民地であり、人民は貧しく、塗炭の苦しみをなめさせられているという教育をしていたために、それとは百八十度違う現実を見せられるだけで北朝鮮の宣伝のウソがわかってしまうからだ。
金賢姫の「転向」を教訓として、北朝鮮の工作員教育の方針は大転換した。ソウルと全く同じ作りの地下都市をつくり、工作員には最初から韓国の現実の繁栄を教えてしまうようにしたのだ。
この方針のもとで教育されたのが、金賢姫の後輩に当たる安明進である。ところが彼は、南の自由な社会を北朝鮮にいる間に知ってしまったために、任務を与えられたとたん、韓国に亡命してしまった。そして、北朝鮮の犯罪を告発し、特に横田めぐみさんを初めとする多数の日本人の目撃証人として、拉致問題の解明に決定的な役割を果たす人物となったのである。何事も独裁者の思い通りばかりに行くわけではないことがわかる。
以上、七つの出来事についての知識を前提とすると、一九七七年から七八年にかけて集中的に発生した日本人拉致事件の文脈を理解しすることができる。
横田めぐみさんや田口八重子さんなど、日本人の若い女性を拉致したのは、北朝鮮の工作員を日本人に仕立て上げる教育をさせるためであった。このような役割を果たせる人物なら在日朝鮮人の帰国者の中にいくらでもいたのではないか、従って拉致などして日本から連れてこなくても間に合ったのではないか、という疑問が生じる。しかし、金正日は、在日朝鮮人の帰国者が知っている日本は一九六〇年代前半までの日本にすぎず、経済が飛躍的に発展した後の現代日本の空気を吸っている日本人でなければ「現地人化」のための教育係としてふさわしくないと考えたもののようだ。
北朝鮮で「日本人化」教育が担当できるためには、日本人としての文化を基本的に身につけていなければならないから、あまりに幼くては目的に会わない。かといって年を取りすぎていると、朝鮮語を学習させるのが難しくなる。そこで、新潟では女子高校生が狙われた。中学生の横田さんが拉致されたのは、体格がよく、高校生と間違えられた可能性が高い。
また、蓮池さんと奥土さん、地村さんと浜本さん、市川さんと増元さんなどのアベックが狙われたのは、北朝鮮に拉致してから配偶者を与える手間が省けるからである。アベックの男女は一年以上隔離し、絶望と洗脳の過程を経てのち引き合わせて結婚させれば、心理的に安定した状態で「日本人化」教師をやらせることができる。これが、よど号グループの扱いから学んだ「教訓」だということである。
これらの拉致被害者は、北朝鮮の工作員養成所で実際に教官として働いていたことが、後に韓国に亡命した元工作員によって目撃されている。
最もよく知られているのが、李恩恵と呼ばれた田口八重子さんで、彼女は大韓航空機爆破事件の犯人・金賢姫の「日本人化」教育の教官であった。二人は一九八一年七月から二十ヶ月にわたって文字通り寝食をともにし、日本式のお化粧の仕方から礼儀作法に至るまで、日本文化を身につける訓練を受けた。
一九八七年、翌年のソウル・オリンピックを開催不能にするため、金賢姫は大韓航空機爆破の任務を与えられ、実行した。しかし、自殺に失敗し、韓国に護送され取り調べを受けるうちに洗脳が次第に解け、一部始終を自白することで、李恩恵の存在や事件の真相が明るみに出ることになった。もし金賢姫が自殺に成功していれば、日本人のパスポートを持った日本人女性の犯行であるという見せかけの「事実」だけが残り、韓国の反日感情は抑えきれないものとなっただろう。そうした危険な状況では日本選手団をソウルに派遣することは不可能で、ソウル・オリンピックは失敗に終わっただろう。(?)
ついでながら、金賢姫の洗脳を解く上で最も効果があったのは、単にソウルの街中を連れ歩くことだったという。そのわけは、北朝鮮の工作員教育の中で、南朝鮮はアメリカの植民地であり、人民は貧しく、塗炭の苦しみをなめさせられているという教育をしていたために、それとは百八十度違う現実を見せられるだけで北朝鮮の宣伝のウソがわかってしまうからだ。
金賢姫の「転向」を教訓として、北朝鮮の工作員教育の方針は大転換した。ソウルと全く同じ作りの地下都市をつくり、工作員には最初から韓国の現実の繁栄を教えてしまうようにしたのだ。
この方針のもとで教育されたのが、金賢姫の後輩に当たる安明進である。ところが彼は、南の自由な社会を北朝鮮にいる間に知ってしまったために、任務を与えられたとたん、韓国に亡命してしまった。そして、北朝鮮の犯罪を告発し、特に横田めぐみさんを初めとする多数の日本人の目撃証人として、拉致問題の解明に決定的な役割を果たす人物となったのである。何事も独裁者の思い通りばかりに行くわけではないことがわかる。
これは メッセージ 127030 (teruko_22jp さん)への返信です.