5月15日付・編集手帳
投稿者: kuecoe 投稿日時: 2004/05/15 11:57 投稿番号: [125999 / 232612]
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20040514ig15.htm
「あげる」という言葉を聞いただけで身震いしたのは、モリエール「守銭奴」に登場するけちん坊、アルパゴンである。下僕に声を掛けるにも「こんにちはを言ってあげよう」と言えず、「こんにちはを貸してあげよう」と言うのだから徹底している◆出すことならば、舌を出すのもいや。取ることならば、地蔵の胸ぐらでも取る。北朝鮮を再度訪問する小泉首相が見習うべきは、「あげる」を知らないアルパゴンの流儀だろう◆五人の拉致被害者が残してきた家族。「死亡した」とされる被害者について、誠意ある再調査をする約束。日朝平壌宣言を順守することの言質…。北朝鮮から取らねばならないものはいくつもある◆ことが人命、人権にかかわる以上、こちらから譲るもの、あげるものは何もない。あるとすれば、相互訪問が通例の首脳外交で、今度も日本側から足を運んだことに対する“将軍さま”の満足感だけである◆一昨年秋の訪朝以来、拉致事件をめぐって首相はこれまで原則を踏み外していない。参院選が間近だからといって、目先の外交得点に心を奪われて筋の通らない妥協をすることは、よもやあるまい◆北朝鮮が常と変わらぬ不誠実な態度に終始し、事件の幕引きを図ろうとすれば、日本はそこで初めて「あげる」ものを考えていいだろう。経済制裁である。
「あげる」もの…確かに、そうですね。
これは メッセージ 1 (mitokoumon_2002 さん)への返信です.
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