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中国の未来は日本次第 Ⅰ

投稿者: mutekinozerosen 投稿日時: 2004/05/05 22:20 投稿番号: [123016 / 232612]
中国の未来は日本次第

とする論説がVOICE   5月号に掲載されていました。筆者は長谷川慶太郎氏。副題として「技術力なき生産大国の運命」

中国経済の発展が喧伝されていますが、その発展はアメリカの資本、日本の生産技術、機械に頼り、中国の未来はアメリカと日本が握っているという。

長谷川慶太郎氏は元来オプチミスチックな評論家です。経済の影の面も追及しようとする内橋勝人氏とは対照的。尖閣問題や台湾、沖縄問題でカリカリしがちな私達に、中国に関して非常に明るい展望を開いてくれます。日本の経済はこれだけ頑張っている。政治や外交も奮起してもらいたいものです。


・中国は、アメリカに対して消費財を中心とした輸出を続けなければ、経済成長を維持することができない。中国の対米輸出の八割は、中国に進出したアメリカ企業の製品である。つまり、アメリカ企業は中国を「自分の工場」として使っているのである。
だが、中国に進出した日本企業には、アメリカ企業とは決定的な違いがある。アメリカがもっぱら自国向けの製品を中国で生産しているのに対し、日本は中国の産業発展に必要不可欠な製品を数多く提供しているからだ。

その一つが建設機械。フォードやキャタピラも輸出しているものの、耐久性が短く、中国の建設ブームの中、年間3000時間の酷使に耐えられる建設機械は日本製だけとの事。

・中国製の建設機械は、日本製のイミテーションであり、外見は変わらない。ところが、わずか500時間使用しただけで性能が格段に落ちてしまう。日本製の建設機械は中国製に比べて価格は三倍だが、一年あたりで考えると、中国製の建設機械を六台買うよりも、日本製一台を買ったほうがコストが半分で済む。

・中国の建設ブームの主役は高層マンションである。中国の不動産業者はマンションを立てる前に買主を募集し、およそ三割の前金を手にする。予定通りの工期で建設すれば、残額が支払われるというシステムである。
じつは高層マンションは、中国人の間で転売目的の投資対象にもなっている。買主は内装がまったくなされていない裸のマンションを購入するが、内装は実際に住む人間が全て自分で決めるのである。梁と床、壁、最小限の水回りだけがついており、窓ガラスすら付けずに吹きさらしの場合もある。

・したがって買主は売り時や買い時を判断するために工期を厳しくチェックする。当然マンションの売主である不動産業者も、建設業者に対して工期の厳守を要求する。その工期を守れる保証が、日本製の建設機械を何台持っているかで決まるのである。・・・中国の建設業者は、どんなに値段が高くても、急いで日本の建設機械の現物を手に入れなければならない。・・・

・中国向け建設機械市場では、納期が短いほど単価が上がる。標準納期は九十日であるが、中国向けの建設機械では、そうした悠長なオファーはほとんどない。・・・現物価格は日本国内向けより平均二割も高いが、それでも売れてゆく。・・・

・日本の工作機械も中国市場で好調である。日本の工作機械は1982年から世界一のマーケットシェアを誇り、その後も上昇の一途を辿っている。2001年の統計では、日本の工作機械のシェアは26%を占め、世界の工作機械の4台に1台が日本製である。

・中国で最も需要が高いのは自動車用部品の工作機械である。・・・自動車用部品の市場は、建設機械以上に競争が激しい。中国では自動車部品を作る工作機械は、昼夜に交代で年間平均3500時間以上使用され、建設機械以上に酷使されている。それでも日本製の工作機械は性能が五年間は落ちず、製品の品質が保たれている。
中国製の自動車部品用の工作機械は日本製のイミテーションであり、価格は約4分の1であるが、せいぜい300時間の使用でスクラップとなってしまう。・・・いまや日本の工作機械なしでは、中国の自動車産業は立ち行かない。
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