小泉首相の訪朝と課題について☆☆☆☆☆

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防衛研究所 武貞秀士氏の見方

投稿者: sofiansky2003 投稿日時: 2004/01/23 06:47 投稿番号: [102890 / 232612]
防衛研究所主任研究官・武貞秀士氏   「核保有」へ暗黙メッセージ

  訪朝した米国の視察団に対し、自ら抽出したというプルトニウムを公開したことをはじめ、北朝鮮は寧辺の核関連施設の中で巧みにポイントを押さえる形で“見せたいもの”を米国に見せた。

  今回、北朝鮮はガラス容器の中(プルトニウム)を見せて米国に透明性があると誇示するとともに「抑止力」を見せつけた。米国の攻撃で崩壊したイラクのフセイン旧政権や、米国の圧力に屈し大量破壊兵器の放棄に応じたリビアのカダフィ政権のようにはならない−とブッシュ米政権に伝えたかったわけだ。これは核問題に関する北朝鮮の公式報道の内容と極めて整合性が取れている。

  しかも、核弾頭あるいは核爆弾を保有しているとは言わずに、プルトニウムという「中間のもの」を見せた。これは「このまま行けば、核弾頭を持ってしまうぞ」という暗黙のメッセージだ。

  プルトニウムで抑止力を示す一方、核査察を要求する米国に「ここまで見せてやった」として、逆に「査察拒否」の姿勢を示したともいえる。

  さらに注目すべきは、プルトニウムを見せながら高濃縮ウラン計画には全く触れなかった点だ。二〇〇二年十月にケリー米国務次官補(東アジア・太平洋担当)が訪朝した際、北朝鮮は高濃縮ウランによる核開発計画を認めたが、その後、否定した。今回、プルトニウム関連については積極的に見せる一方、高濃縮ウラン計画は視察団に見学させず、完全な形で温存したものとみられる。

  たとえプルトニウムを使った核開発計画を断念することがあっても、高濃縮ウランという別の計画がある−という北朝鮮の駆け引きが見え隠れする。プルトニウムに目を引きつける一方、米国の目が届かない所で高濃縮ウラン計画を進めるというわけだ。実際、北朝鮮の言動からは、高濃縮ウラン計画を相当レベルまで進めて、温存している様子がうかがえる。

  ブッシュ政権はこうした金正日政権の計算を十分に見透かしていよう。ブッシュ大統領の一般教書演説もプルトニウム公開を踏まえた上でのものとみられ、米国は今後も「北朝鮮の核開発は絶対に許さない」との姿勢は変えない。核問題をめぐる米朝関係の膠着(こうちゃく)状態は今後も続きそうだ。(談)(01/23)
http://www.sankei.co.jp/databox/n_korea/nkorea_4_1.htm
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