「自己責任論」は悪者か
投稿者: kuecoe 投稿日時: 2004/05/01 09:57 投稿番号: [4417 / 52541]
「自己責任論」がすっかり悪者になってしまったようだ。イラク人質事件の被害者も30日の会見で「私たちにはあてはまらない」と反論した。しかし、どうも議論がかみあっていないように思えてならない。
「ジャーナリストは危険だからこそ現場に行って伝えるべきことを伝える」「イラク戦争の現実を伝えることこそが責任だと思う」。彼らのそんな発言はそれなりに正しいと思う。
後方から大局的に分析しつつ戦争を伝えるのもジャーナリズムの1つの重要な方法だが、現場に立つという方法を彼らが選ぶのを阻む権限はだれにもない。
被害者にNGOの活動化がいたことから「危険だからといって政府を補完する使命を放棄するわけにはいかない」とする声も最近よく聞く。日本の多くのNGOは彼らが拘束された時点ではイラクから退避していたが、だからといってあえて現場入りを選択する自由がないわけではない。
複数の選択肢がある中で、1つの道を毅然と選ぶ。自己責任が発生するのはそこだ。その道が人の勧めない道ならなおさら、結果についての責任はだれにも求められない。自ら潔く引き受けるほかにないのは当然だろう。
今回の問題でなぜ自己責任論が出てきたか、思い出してみたい。発生直後、主に家族とその周辺では、政府批判や自衛隊の撤退を求める声が相次ぎ、実に手際のよいデモや署名集めも行われた。一方で、自らの責任についての言及はほとんどなかった。「続く」
5/1読売新聞社会面より
「続く」
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