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Re: 朝鮮通信使10−1

投稿者: hendazo04 投稿日時: 2009/05/11 02:15 投稿番号: [305 / 402]
「趙彝(ちょうい)は、進士に合格し、クビライの知遇を受け、クビライに、高麗に郷導(道案内)させて、日本に使者を送ることを勧める。「趙彝 帝所に出入りして、讒しりて曰く、高麗、日本と隣好す。元、使いを日本に遣わすに、本国をして郷導せしめよと。」[高麗史日本伝〈下〉,1265年]。

提言の7年前だ。さらに、

「枢密院は、高麗の征討について協議した。
馬亨と言う者が述べた。『高麗は蒙古に忠誠を誓ってはいるが、本心かどうか。隣国である日本の事情について、詳しくないはずがない。今、日本に遣使するというが、日本が(蒙古の)朝廷の命令を聞かなかったら、面目を失ってしまう。かといって、日本は島国だから、派兵も難しい。そこで、高麗を併合すべきである。日本を攻めるために道を借りると称して軍勢を送り込み、そのまま併合してしまってはどうか。高麗を直接治め、軍備を調え、日本と南宋を分断するのだ。』
馬亨はまた述べた。『兵を動かして、日本を攻めるべきではない。彼らが地形をたのんで、兵糧を山積みにし、堅く守って動かなかったら、打つ手がない。その点、高麗は扱いやすい。高麗は、日本攻撃の巻き添えを食うことを恐れている。また(蒙古)朝廷の命令に従わなかった罪もあるので、内心ビクビクしている。彼らが謝罪してきたら、寛大に接することである。為政者を数人呼びつけて、来朝したら、南宋の罪を数えて、その討伐に加担させるべきである。
  日本に遣使して親仁善隣の道を説くのも、また同じ意味だ。
  南宋を平定してから、彼らに他心が無いか明らかにし、兵を送って平定するというのも、決して遅くはない。むしろ一挙にして両得である。全勝の策である。今すぐに兵を発したりしたら、敵を作るだけのことだ。』
他に賛同する者もおり、枢密院は、馬亨の意見を詳しく聞いた。」
『元高麗紀事』至元六年(1269)十一月二日条、『元史』高麗伝至元六年十一月条』

これが提言の3年前。なんのことはない、高麗王の思惑もヘッタクレもあったもんじゃない。元は日本征服のプランをしっかりと持っていたのだ。
そのプランは着々と実行される。

「1270年11月、蒙古は高麗に屯田兵を置く事を決定。4
1271年3月、蒙古は高麗の金州(朝鮮半島南岸)に屯田兵5千人を展開させた。」

マルコポーロから黄金の国ジパングの話を聞いたのはフビライの祖父である成吉思汗だ。フビライは膝の上でおじいさんの夢物語を聴いてことがあったのかもしれない。ともあれ、日本征服は高麗王朝の思惑とはまったく関係なく元の強い意思で進められていたのだ。
高麗の提言は日本進攻の3年前、そのころには屯田兵駐留にわかるように、元の列島征服の準備は目に見える形で進行していた。つまり「高麗提言」は後出しじゃんけんにすぎなかったのだ。
思うに、元の日本侵略の意思を動かすことができないと悟った高麗は、逆転の発想をしたのだ。すなわち、日本進攻の先陣を駆って大いに働けば、戦勝後日本支配の役はとうぜん高麗が担うことになる。そして半島から多量の移民を図れば実質上日本列島は高麗のものになる<丶`∀´>ピカッ!
と、閃いたのだろう。

つづく
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