中国の旅 本多勝一著
投稿者: elephantwoman2 投稿日時: 2004/10/25 20:13 投稿番号: [6721 / 29399]
本多勝一の本に載っている写真は、正視できないものが多い。
私が弱いのかもしれないけど、「生首を持つ兵隊」だとか、「生きた
まま縛られて埋められていった人骨で出来た層」だとか、無惨な様子を
ありのままに映し出す。そしてそれは、本多勝一の文章自体にも、共通
してることである。
第2次世界大戦の頃、中国を侵略した日本人達が中国人に対してどう
いう行為をしていたか。奇跡的に生き延びることができたり、その行為
を目の当たりにした人々の証言を、中国内を渡りながら取材した著者が
淡々と書き綴っている。
同じ著者が書いたルポタージュのはずなのに、他の本多勝一の本に比
べると著者自身が文章の合間から浮き上がってこない。でもそれが却っ
て、学校で教わらなかった過去の事実の重さを、身を持って実感させて
くれる。
私が初めてこの本と出会ったのは、高校生の頃で今からもう10年は
前になる。でも、あのとき読み終わったときに感じた「日本人に生まれ
てきた苦しみ」は生々しくて、まだ過去の感情として片づけられそうに
ない。
きっとこれから先も、この本を読み返そうと手にしては、「万人坑」
の写真のページを開いて考え込む、てなことを一生私は繰り返すんだろう。
これは メッセージ 6720 (nokatiku さん)への返信です.
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