Re: 吉見義明氏の従軍慰安婦の論拠
投稿者: nannkainosima 投稿日時: 2013/01/25 15:51 投稿番号: [29180 / 29399]
『歴史の事実をどう認定しどう教えるか』教育史料出版会・1997年、p190に、
吉見義明氏と対談する形で、渡辺春巳という弁護士が出てきます。
p190で渡辺氏が、
今井登志喜『歴史学研究法』東大出版の「証言の『錯誤』」の部分を引用して、
「なかった派」は証言者の錯誤を攻撃するけれども、
われわれはそういうことを承知の上で、それを前提として、
裁判では、その中で信用できる部分を、引き出す手法を駆使するのだ、
という趣旨のことを述べています。
今井登志喜『歴史学研究法』東大出版は、私が、東大出版許可の上で、
全文サイトUPしていますが、
渡辺氏が引用している今井著の「錯誤」の部分のあとには、「虚偽」への注意喚起があるのに、
それに関しては、完全に無視しています。
(今井著『歴史学研究法』全文より・史料批判・内的批判
http://1st.geocities.jp/rekisironnsyuu/genndaibunn.imai.4no2.htmlこれを見ると、こんな意図的歪曲を感じさせる読み方をするなんて、
と、私などは腹が立ちます。
渡辺氏が今井著の「史料批判」を知っているのはわかりましたが、
吉見氏は今井著を見て、読んだことがあるのでしょうか?
オーラルヒストリーなんて言葉を盛んに使いますが、
この歴史学の古典・今井著では、
しかし一方、当事者はその事にもっとも大きな関心があるために、
時として、利害関係、虚栄心等から、真実を隠匿する傾向がある。
この点においては、第三者の証言の方が、可信性が多くなる。
論理的真実性はあっても倫理的真実性が欠け、錯誤はなくとも虚偽が入るのである。
(今井著、前傾の同ページ下段)
そう、はっきり書いてある。
一般的な方法論としては、当事者証言の問題として、
一考すべく、文章がわざわざ設けられているのです。
従軍慰安婦問題に関しては、当事者証言を疑うのは、当事者に二重の苦しみを与える、
そういう論理で、疑問を持つこと自体を封印してきている。
歴史学の方法論からすれば、論理的に欠陥があるということですし、
この意図的な黙殺の仕方に、私は、論理的な問題という意味で、怒りを感じるのです。
これは メッセージ 29166 (nan*ka*no*ima さん)への返信です.
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