Re: 日記の元本
投稿者: nannkainosima 投稿日時: 2012/07/24 21:53 投稿番号: [27848 / 29399]
nyankoさんとも、どこまでお話したのか忘れてしまいました。
私は古文書学会向け論文で、私の視点として、以下のような奇妙な部分を指摘しています。
○変体仮名の使用頻度が尋常ではない。
写真版・井家又一日記の334文字の内、仮名は172文字ある。
そしてその内、「く」「な」の古い字体を含む変体仮名は、全部で11種類40文字ある。
これを、昭和10年刊行・平凡社『手紙講座』の、
1894年から1904年までに生まれた(南京事件の頃には33歳から43歳)、
小学校で現代ひらがなだけで勉強したはずの10人と比較してみる。
この人たちは、変体仮名を使っている人でも、1文書に最大2種類しか使っていない。
井家又一の年齢はわからないが、この人たちと同じか、
もしくは、より若いくらいに見積もるべきだと考えると、
11種類もの変体仮名の使用は、尋常な数ではない。
1890年から1893年生まれ(45歳〜47歳)の人にまで、範囲を広げてみても、
5・6種類が多い方で、それも、相手に非常に気を使った手紙ばかりである。
井家又一日記に近い頻度で変体仮名を使っている例を探すと、
口語文に限ると、九条武子(50歳)・有島武郎(59歳)・
五十嵐力(63歳)・竹本土佐太夫(74歳)で、
年齢が、一般兵のそれをはるかに上回る人たちであり、
どれも相手に非常に気を使った手紙である。
○1行目「しまった(志満っ多)」の「満」の字の、日本人の用例から考えると、
69歳・81歳・101歳の人が、「めでたさ、肯定、華やぎ」を含ませるために使っているもので、
一般兵士の虐殺日記に使われると違和感が甚だしい。
○日本人の手書き手紙には、画数の多い数字(大字)を使ったものは、1点も存在しない。
174点の手書き手紙をUPしての、成果の例です。
掲示板での話が、ホームページにも出てきますので、論文でも触れています。
古文書学会の論文として、通る体裁だろうか、と心配な点でもあります。
でも実際、掲示板で教えていただいたこともあるわけですから、うそを書くわけにもいくまい。
何にしろ、偽作の検討方法が簡単に見つけられなくなっている現在の状況は問題です。
笠原先生だって、偽作の実例や偽作の検討方法を知っていたら、
岩波新書の『南京事件』みたいな、中国文献丸呑みの本は、書いてないのではないかと思う。
これは メッセージ 27847 (nya**otyan*dam*n さん)への返信です.
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