南京大虐殺・従軍慰安婦強制連行は事実

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南京事件の背景に関する考察⑩

投稿者: wadatumi_voice21 投稿日時: 2010/11/05 23:40 投稿番号: [23918 / 29399]
当時の日本軍には、人権の無視、人命軽視という   体質が存在し、
さらに   「生きて捕虜になるのは恥」とする   武士道的精神主義が
強まって、敵国の捕虜をも軽蔑し   否定するようになっていた。
また、アジア諸国民にたいする   差別意識、侮蔑的観念が加わり、
欧米人に対するのと中国人に対する対応が違うという二重の基準を
もつことになり、これが   中国人捕虜の大量虐殺を招いた。

さらに   日中戦争は、国民に明示する戦争目的を見出せないまま、
予期せぬ規模に拡大し、それまで経験したことのない規模の大軍を
広大な中国大陸の各地方に   送り込まねばならなくなった。
日本軍は、それを   年齢の高い予後備兵に頼らざるを得なかった。
また   この時期の軍幹部は、特種エリート教育で偏狭な武断主義に
凝り固まり、国際知識も人権感覚も欠いた   独断、積極主義者が
中核となっていた。それが   南京攻略戦における捕虜の大量処刑、
敗残兵と疑われた人々の   大量殺戮を招く   要因となった。

また   大軍の動員により   応召兵が主体となったこと、
幹部不足と素質の低下、幕僚層の独善は、軍紀の紊乱と低下を招き、
それに加えて   中国軍の激しい抵抗は、戦争目的があいまいなまま
突然召集されて   損害多出の戦場に投入された兵隊たちを
自暴自棄の行動に   かりたてることに   なってしまったのだ。
これらが   軍紀風紀の頽廃、志気の低下を招いて、残虐行為を
ひきおこす原因になったのだと   考えられる。

南京事件から   すでに   70年以上が経過している。
事件の全貌と、その責任が   すべて   明らかにされてはいない。
その原因の一つは、敗戦の時点で   軍も政府も   戦争責任の追及を
恐れ、証拠湮滅のために   多くの関係書類を   焼却したことによる。
また   戦後の日本で、戦争原因や責任の究明が   きちんと行われず、
戦争を美化し戦争犯罪を隠蔽しようとする勢力が温存されたことも
関係している。

だが、事件の存在そのものは、動かしがたい   歴史の事実だ。
かりに   被害者数については   議論の余地があるとしても、
大量の捕虜を組織的に処分したこと、敗残兵を不法に処刑したこと、
一般住民への大規模な残虐行為が行われたことは、否定できない。
その事実を、いっそう正確に   解明することと、
なぜ   そのようなことが行われたのかという原因を究明することが、
現在の残された課題だろう   と思う。

人が   失敗や試行錯誤を経て   成熟した大人に成長するように
人類社会が発展する過程にあっては、どこの国家、どの民族にも
その歴史には   暗い部分が   必ず存在する。
過去の汚点自体が、国家や民族の名誉を   汚すものではない。
過去を省みずに   真実を歪めることこそ、国家と民族の恥になる。

どんな忌まわしい過去であっても、歴史の真実を   直視し、
そこから   真摯に教訓を学びとり、それを次世代に伝えて
二度と   過ちをくり返さないように   しなければならない。
そうすることこそが、戦争の犠牲となって   生命を失った
内外の   数多の人々に報いる   唯一の道であると思う。
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