Re: 検証・虐殺の背景にあった日本軍の体質
投稿者: nyankotyanndamon 投稿日時: 2011/12/23 08:08 投稿番号: [37938 / 41162]
昭和
事変の收局に付いて
事変の收局に付いては君の提案の如く蒋介石相手の和平より外なかるべしと思う。自分も大臣就任のとき近衛首相に対し一月十六日の声明は場合により乗り切ることとの了解を得て居るのだ、只急に蒋相手の和平を提案しては騒がれるばかりだから潮時を見て居ったのだが最近の情勢から見て最早其の工作に取り掛かって然るべき時と思う、出来るならば漢口攻略前に蒋と話しを付けたしと考う。国内の情勢を見るに、昨日来訪の多田次長は何とかして一日も早く時局を収拾して戴き度いと切に言って居った、そこで蒋相手の和平は陸軍はどうかととい尋ねたるに最早今日では一月十六日声明にこだわらぬがよろしいと思いますとの返事であった。然らば陸軍はそれで纏めて行けるかと反問したるに多田は陸軍全体としては云い兼ねるが軍令系統の方は纏め得ますと云い居りたり。聞く所によると先日閑院宮(かんいんみや)様が参内せられたとき陛下より陸軍にては蒋介石相手はまだいかんかと御下問あり之に対し宮様は即答申し上げず翌日再び参内し蒋相手も已むを得ませぬとの趣旨を御答申し上げた由なり。問題は陸軍の一部にあるであろう所の強硬論者だが、板垣も此の頃は大分蒋介石を相手しせずと言うことの解釈の間口を広くして来たようであるがまだ煮え切らぬ点がある、夫れと言うは板垣は坂西等の謀略がうまく行って相当な中央政権が出来、夫れに漢口政府内部の一部を参画せしめ得るかも知れないという所に望みを繋いで居る様だ。何れ今月中旬坂西が帰京すれば其の辺のことが少し明らかとなるであろう、此の工作は君の意見によれば下策なりとあり、自分もしか思うも今の所蒋は相手にせずと言うことが前提となって居る故告ぐ直ぐ切る訳には行かぬ。此の五相の中では池田蔵相とはよく話し合って居り、米内海相も結局蒋相手の和平に異存なきもせめて和平成立後蒋が下野することにして貰いたいとの意見じゃ。民間方面にては朝日の緒方や同盟の岩永などの来ての話しによるも一般に一日も早く戦争をやめて貰いたいとの気分故蒋を相手にせずなど言う事は問題にせざるべしとの事なり。残るところは右翼なるも之も何とかなるべし。
これは メッセージ 37931 (wadatumi_voice21 さん)への返信です.
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